この記事では悪質な留学エージェントを実際の口コミ事例を元に、5パターンにわけてご紹介します。
語学に不安があったり初めての海外渡航だったりする場合は、語学学校や滞在先、ビザなどを手配してくれる留学エージェントにお願いをすることで、準備や手続きにかかる膨大な時間や労力を削減できます。
しかし一方で、慎重に留学エージェントを選ばないと、悪質なものや不満の残る状態のまま留学手続きを進めてしまい、思い描いていた留学生活が送れなかったという方も少なからずいます。
そこで、正しい留学エージェントの選び方を、残念な留学エージェントを利用してしまった方の口コミとともに解説します。
目次
残念〜悪質な留学エージェント5パターン
エージェントを通して留学してみて、こんなはずじゃなかったと後悔してしまった残念なポイントを5つご紹介します。
① 留学費用が高すぎる
まずひとつ目は「サポート代が思ったよりも高かった」、「ここまで必要なかった」という後悔事例です。
手数料が無料のエージェントもありますが、もちろん有料の留学エージェントもあります。
手数料無料とホームページに記載されていても、サポート内容や留学期間などの条件によっては別途手配料などの料金が発生することも!
学費や滞在費にプラスして様々な手数料がかかると費用も高額にならざるを得ません。
実際に大手老舗の留学エージェントということで安心してエージェントを利用された方の中には、丁寧な対応ではあったけれど想像以上に高額な費用がかかってしまい残念だったという声が届いています。
国内留学エージェントを利用:カナダ・バンクーバー 20代女性
語学学校からのつながりで利用しましたが、結構お金かかりました。選ぶことのできる学校が少なく選択権はあまりないですし、手数料だけでも万単位のいい金額とられました。対応は親切で手続きとかも任せられる楽さはあるけれど、その分お金をとるといった感じで、とにかく安くという人には向かないのだなとあとから学びました。
留学費は渡航費とかでは抑えたいとか、細かい要望きかせて節約したいならここに頼むのは違うかなと思います。
国内留学エージェントを利用:オーストラリア・シドニー 40代女性
大手老舗の留学エージェントで信頼感があったし、ランキングなどでの口コミ評価も高かったので利用しました。しかしエージェント担当の方の対応は丁寧でしたが様々な手数料がかかってしまい、思っていたよりも費用が高くついてしまったのがデメリットです。
② 留学先でのサポートが不十分だった
2つ目は現地サポート体制の不満です。
留学エージェントを利用する方の中には、留学した場所での不安を少なくしたいと考えて現地にサポートオフィスがあったり、24時間のサポート体制が整っていたりするところを選ぶ方も多いのではないでしょうか?
サポートに期待をしていたのに、その内容や対応が残念だとがっかりしてしまいますよね。
国内留学エージェントを利用:カナダ・バンクーバー 20代前半男性
バンクーバーへの留学を決めた理由の1つに、現地のサポートオフィスの存在がありました。 実際、現地でサポートオフィスを利用し、仕事探しについて相談をしました。しかし返答は、諦めずに受けるしかないから頑張れ、という抽象的なものでした。仕事をあっせんしてくれるとは思っていませんでしたが、履歴書の書き方や面接の注意点など、具体的なアドバイスがもらえると期待していたので、少し残念でした。結局、ただ自分の悩みを聞いてもらうだけの時間になってしまいました。
その後、現地の友人に履歴書の書き方を教わるなどして、無事に仕事をゲット。せっかく留学に行くなら、誰かに頼ることばかりではなく、自分でいい結果に導けるように行動していくのが大事と認識できました。
国内留学エージェントを利用:ロシア・モスクワ 20代後半
出発前の説明やフォローアップはとても親切で、不安な点や不明点をすぐに解消していただきました。熟練のスタッフが多く、知識もあり頼りになると思いました。しかし、いざ現地に行きトラブルが発生すると、現地の人とコミュニケーションが取れない人が多く、連絡をしても解決に時間がかかり、結局自力でなんとかしなければなりませんでした。エージェントもピンキリだとは思いますが、出発後の対応がここまで酷いとは思いませんでした。
③ 留学前と現地の状況が異なっていた
3つ目は、実際に現地へ行ってみたら事前の情報と異なっていたという悪質な案件です。ホームステイ先の状況が異なっているという内容が多いようです。また、「国籍比率や現地でのカリキュラムが事前に聞いていたのと違う」という学校関連のネガティブな口コミもありました。
大手の留学エージェントを利用:カナダ・バンクーバー 30代男性
基本的にレスポンスが遅かったこと、ホームステイ先の住居が事前に聞いていたのとは違った事などです。渡航前の色々な分からない事や不安な事をメールで質問しても一向に返信が返ってきませんでした。コールセンター的な所に電話をしても、メールで問い合わせをして下さいの一点張りで取り合ってくれませんでした。
ホームステイ先は一軒家で個室が与えられると聞いていましたが、実際は寄宿舎のような所でしかも相部屋でした。他のエージェントに比べて料金が高いので、もう少しキチンと業務を行って欲しかったです。
現地留学エージェントを利用:アメリカ、ワシントン州 10代女性
ホストファミリー関連のサポート体制ができていなかった。ホストファミリーになる前に現地のスタッフが実際に家を訪ねインタビューをすることが定められているにもかかわらず、私の滞在先は遠いと言う理由から家庭訪問の段階がスキップされていた。結果、大麻を吸うホストファザーがいる家庭に派遣された。
掃除を全くしない家だったため、埃アレルギーになり、病院にも行き、検査結果でアレルギー強い反応が出ていることが示されたかも関わらず、日本の両親には「病院に行き、アレルギー反応は確認されませんでした」と嘘の報告がなされた。自分の身は自分で守るしかないと感じた。
大手の留学エージェントを利用:フィリピン・セブ島 20代後半
日本人が少ない学校を選んでほしいとお願いした。その結果日本人は2割もいないという学校に決めてもらった。しかし、実際に現地の学校に行ってみると、日本人はおよそ8割とむしろ逆の割合であり、さらに皆同じように言われてその学校に決めたと話をしていたことである。実際には、その現実をエージェントに電話をしている生徒も多く、現地のことは現地の学校の担当者に聞いてくださいと言われ、門前払いをくらっていた。実際現地に行くと勉強がメインであるため、エージェントに相談をする暇もないのも分かっていて、そのような対応をしているのではと疑問が浮かぶほどであった。
④ レスポンスが遅かった
トラブルに巻き込まれたり、質問したいことがあったりした際にレスポンスが遅く困ったという事例もあります。
現地留学エージェントを利用:フランス・パリ 20代女性
聞きたいことがあってメールしても基本的に1日以上返信が返ってこなくて、すぐに知りたいことがある時は不便でした。また説明も詳しくされていない部分があり、実際聞いていた話と違うと思うことがあったり、タクシーの手配についても日時が言われておらず予約をお願いしたら手配できませんと言われたことがありました。基本的に良心的ですが、所々対応の甘さや遅さを感じることがあり初めて留学する人にとっては不安を感じるかもしれないです。
⑤ 要望が通らない、営業がしつこい
滞在方法が選べなかったり、学校の選択肢が少なかったりなど、エージェント側の都合で要望を伝えても聞き入れてもらえなかったという経験も寄せられました。
また、高額な学校しか選択できないようになっていたり、大学進学の前に無理やり語学学校に通わせようとするエージェントもあるようです。
現地留学エージェントを利用:オーストラリア、メルボルン 20代男性
個人的な評価は高かったのだが、不満点を挙げるとすれば、滞在先を〝ホームステイ〟のみに縛ろうとしてきたことだ。自分はホームステイ先がどのような環境か分からず不満だったので、色々と意見を求めて「学生寮」のようなところを探してほしいと頼んだのだが、当時の担当者からは「普通の人は必ずホームステイをする」との一点張りでなかなか取り合ってくれなかった。カウンセリングに行った際にエージェントから「1人ひとりに寄り添う」との話があったから頼ろうと思って選んだので、正直そこが少し残念な点だった。
大手留学エージェントを利用:カナダ トロント 40代女性
大手老舗の留学エージェントで信頼感があったし、ランキングなどでの口コミ評価も高かったので利用しました。留学先は幅広いですが、学校は提携しているところからしか選べないので選択肢は狭いと感じました。またちょっとした営業っぽい提案が強く断るのが面倒だとも感じました。
現地留学エージェントを利用:カナダ・トロント 20代
日本人スタッフがいる学校からかなり仲介手数料をもらっているのか、自分の希望に満たない学校を何度もしつこく進めてきたり、エージェントおすすめの学校のデメリットを知らせてくれないなど、紹介に偏りがあると感じました。また、私が利用していた3年前の現地の受付の方が不愛想で、部屋に入るのにいつも緊張していました。
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1. 悪質な留学エージェントを避ける方法
残念なエージェントをなるべく避けるために、留学エージェントを選ぶ際にチェックしておきたいポイントをまとめました。ぜひ参考にして、ご自身にぴったりなエージェントを見つけてみてください。
自分の留学の目的・費用などを明確にしておく
エージェントを選ぶ前に、どれくらいの期間どこで何をどんなふうに学ぶ留学がしたいのか、費用はいくらかけられるのか、どのようなサポートを期待しているのかをはっきりさせましょう。
エージェントによって、得意とする分野や国も異なりますし、費用面もひとくくりにエージェントといっても大きな違いがあります。
まずは、このポイントを明確にすることでご自身に合ったエージェント選びがしやすくなります。
2. 複数のエージェントを比較する
留学エージェントは大手で複数の国を扱う会社から、特定の国や進学先を専門に取り扱っている会社まで様々です。
そのため、比較せずに目にとまったエージェントのみしか確認せずにそこで進めてしまうと、悪質エージェントでなくても思っていたもの違ったというがっかりポイントが出てきてしまいます。
自分がかけられる費用、必要なサポート内容、選べる学校や留学の種類がフィットしているかを必ず確認してみてください。
そうすることで、費用が高額すぎる、学校や滞在先が要望通りにならない、サポートが少ないなどの残念ポイントであればあらかじめ回避することができます。
もし、複数のエージェントで決めかねている場合は、初回カウンセリングや見積もりが無料でできるエージェントも多いので、ご自身の理想の留学が予算内で可能なのか問い合わせてみたうえで絞るのも良いかと思います。
3. 不安な点は事前に確認する
不安な点やここだけは必ずしっかりと対応してほしいと思っているポイントは、事前に確認するのがおすすめです。
例えば、メールや電話相談が24時間いつでもできるのか、もしもホームステイ先が合わなかった場合どういった対応をとっていただけるのかなど、留学先でのトラブルを想定して質問しておくと良いかと思います。
とくにサポートについては、現地にオフィスがあるのか、また対応してくれるのは日本人スタッフなのかによっても、サポートのスピード感や対応の質に差が出てきます。
利用するエージェントが悪質であった場合には確認しても本当の情報を得ることができないかもしれませんが、多くのエージェントでは行っているサポートに関しては正しく教えてくださるかと思いますのでご自身が求めている対応が受けられるのかを確認してから、申し込みをしましょう。
4. エージェントのスタッフとのやりとりから信頼できるか見極める
問い合わせやカウンセリングなどエージェントのスタッフの方とのやり取りを通して、親身に考えてくれる信頼できるスタッフなのか、連絡はスムーズにとることができるのかなどを見極めていくことも必要です。
エージェントが悪質でないか判断する材料にもなりますし、エージェント側に問題がなくても留学中にアクシデントやトラブルに見舞われた際にスピーディーかつ信頼のおける対応が期待できるかどうか考えてみてください。
5. 実際にエージェントを利用して留学した方に訊いてみる
こちらは、知り合いの方が留学されたりしていない場合は忌憚のない意見を訊くのは難しいかもしれませんが、実際にエージェントを利用した方の生の声を訊くと参考になるかと思います。
良かった点だけでなく、マイナスだなと感じた点も教えてもらうことでそれが自分にとって妥協できるポイントなのかを吟味したうえで利用を決めるのがおすすめです。
まとめ:トラブル対象になりやすい項目を知っておこう!
今回の口コミ調査では国内の留学エージェントからは「留学費用が高い、現地サポートが薄い」といったクレームが上がりやすく、逆に現地エージェントからは「対応が遅い(やり取りが遅い)」「要望を聞いてもらえない」といったクレームが上がりやすい傾向がありました。
現地サポートが薄い・・・海外に拠点がない、サポートする気がない
対応が遅い・・・現地と日本で時差があり遅れる、そもそも対応人数が少ない
要望を聞いてもらえない・・・そのエージェントの実績が少ないため、選択肢に限りがある
といったことが考えられます。
完全に悪質なエージェントを防ぎきれるわけではないですが、チェックポイントを参考に、ご自身の留学に合ったエージェントを探してみてください。
ぜひ、リスクを減らして理想の留学を実現してくださいね!
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