この記事では、オーストラリアでオペア留学を体験した私(英会話力は初心者)が、オペア留学を実際にしてみてわかった「メリット・デメリット」を正直にご紹介します!
私は学生時代から英会話教室で勤務することに憧れていました。
最初に社会人になってから選んだのは、オーストラリアへのワーキングホリデーでした。しかし、外国語学部を卒業しても特別なスキルを持っておらず、英語力も限られていたため、現地の求人情報に適合する要件を持たないことに気づかされます。
一年目は勉強やファームジョブ、日本食レストランでの仕事などに勤しみました。日々の生活やオーストラリアの空気感にも慣れた頃、紆余曲折経て2年目のビザを取得。滞在資金はそれなりに貯まるものの、またファームに戻るのも勿体無い。
もっとローカルの暮らしを体験したい、英会話教室での就職に活きる経験がしたい、と渡航前から感じていたので、オペアの募集に絞ってクラシファイドや口コミをあたるようになりました。
そこで縁があったのが3人のお子さんを持つご家庭。三者三様、3人の個性に合わせた家事や育児、それぞれの仕事に追われるご両親の日々は朝から晩まで土日平日問わず、文字通り猫の手も借りたいという忙しさ。そのサポート役として幸いにも仕事を得ることができました。
オペアの募集要項は、基本的に住み込みです。
そこのご家庭ではゲストルーム兼離れのような空間をまるまる提供していただきました。小さなキッチンとシャワー、トイレ完備のため自分のスペースを確保できました。また、一家との距離感もちょうどよく、孤独すぎず快適な環境でした。
当時のルーティンは、起きてから朝食・自分の身支度を整え、すぐに家族のところへ。
子どもたちの起床〜送り出しまでをサポートし、そのあとは家事のお手伝い、昼間の自由時間を経て、また午後に子どもたちが帰ってくる忙しさのピークタイムに合わせて動く。
みんなで夕食を取って片付けまでで一日が終わり、就寝までは自分のスペースで過ごします。
週末は友人と出かけたり、夜のシッターを頼まれれば請け負ったりというサイクルが続きました。
将来仕事で子どもと関わりたい、英語を使いたいと考えていたので、とても学びの多い時間でした。
目次
オペア留学のメリット3選
1. なんといっても異文化に溶け込める
日々の暮らしのサポートということからも想像がつくように、三食口にするものや掃除に使うもの、季節の行事ごとや子どもたちの行き先・遊びなど、日本では決して体験できない異文化体験ができます。
子どもたちに対する責任感を持って、常にご家族と相談したり軌道修正を続けることは前提ですが、何よりこの体験は後々自分を大きくしてくれます。
地域の情報をもらえたり、家族との日々の交流はもちろん、子どもたちの付き添いで知り合いとの会話や連絡もあり、実際の生活の中で英語を学ぶことができます。
2. 英語の時間が確保される
ご家庭のバックグラウンドにも左右されますが、日本語が通じない環境で英語を使うやり取りが必須になるので、よく会話をする相手と日常的なフレーズを繰り返し練習する機会に恵まれます。まさに四技能をフル活用しなければ生活できません。
最も、致命的なミスにつながらないように意思疎通や確認をしっかり取ることは必須です。
せっかく日本を離れたのにずっと日本語を使ってる、、仕事や学校と家との往復で英語で実際に話す時間がとれない、という環境からは脱出できます。その分の葛藤や試行錯誤は必須ですが、英語力の向上と喜びが倍増するでしょう。
ネイティブの子どもたちが英語を取得していく様子を間近で見られるのも副産物の一つです。
3. 住居関連の手間がはぶける
ワーキングホリデーや留学あるあるの家探し。アクセスや物件のスペック、レントの予算やオーナーとのやりとり、などなどなかなか自分に合った部屋やアパートとの巡り合わせに翻弄されて、時間がかかることがあります。
オペアであれば部屋を用意してもらえたり家具や家電付きのオウンスペースをゆったり使えるため、住居に関しては比較的好条件の募集が多いので家探しの悩みは軽減するでしょう。
子どもたちが住んでいるエリアのため、騒音やシェアメイト同士のトラブルからも遠ざかれる可能性は高いです。
また、通勤時間や通勤費用が不要な点も、人によっては魅力でしょう。
オペア留学のデメリット3選
1. 家族との関係性に自分の時間が左右される
家が職場となる環境にあるため、仕事とオフとの切り替えが上手くできるかで自分の時間が左右されます。
大忙しの育児とはいえ、オフの時間まで際限なく差し出していては長く続けられません。続けられなくなってしまい、頻繁にオペアが入れ替わるというのも子どもたちにとって落ち着かない環境になってしまいます。
お互いの生活リズムの安定のためにも、家族だけの時間とオペアが関わる時間は、あらかじめきっちり合意をすることが重要です。
事前にご家族とはよく話し合い、自分はどこまでフレキシブルに対応できるか、どこからはNGかをしっかり提示する必要があります。
また、家庭のカラーによっても日常生活と仕事が大きく変わるため、面接の際には自分の意思を明確に伝え、お互いに譲歩し、遠慮せずに対等の相談をしましょう。
2. 高額収入は期待できない
オペアの場合、多いケースとして居住費や光熱費はフリー、週払いの給料支給の募集要項が見られます。また、稼働時間も朝と夕方のバタバタする時間がメインで、動き方がピンポイントです。
そのため、長時間働いて時給で稼ぐ職種や歩合制の仕事に比べて、金銭面での魅力は低いかもしれません。
イレギュラーのベビーシッター代、ご家族の友人・知人からのシッター依頼などがないとは言い切れませんが不定期での可能性が高いです。
他の仕事との掛け持ちを許可されることもありますので、調整次第かもしれませんが、オペア自体の仕事はピンポイントのケースも多いです。
3. 子どもたちとの日々は体力勝負
デメリットのカテゴリではないかもしれませんが、とにかく子どもとの時間は学びも多く、成長を見守れる豊かな時間の一方で、すごく神経も体力も使います。
1日が終わると精神的にも肉体的にも疲れており、自分のことは後回しになることがあります。家事も適切にこなさなければ、翌日以降のサイクルが崩れる可能性があります。
また、子どもたちのキャラクターにもよるので、親しい関係になるまで試行錯誤は続きます。機嫌が悪い日、とにかく散らかしたい日など、子どもたちに寄り添う日々は大人同士の関係とはまた違ったタフさを要求されます。
まとめ:オペア留学は一生涯で特別な経験になる!
語学関係はもちろん、教育・福祉関係の分野での活躍を考える方々、サービス業の分野の方々には特におすすめの体験だと思います。
また、子どもたちと接する時間が長いため、きれい好き、フレンドリー、責任感のある方であれば、資格や英語力に自信がなくてもカバーできる可能性も高いです。
喫煙者お断り、救命救急の講習を受けた人が好ましいなど、家庭によってある程度募集条件も一定の類似条件があったり、特殊だったりしますので運良くマッチする家庭に巡り合うこともあります。
ペットを飼っているご家庭の場合、そのケアも頼まれる可能性もあります。募集要項に記載しているケースも多いので動物が好き/苦手な方はよく確認しましょう。
英語力の向上はもちろんですが、日本での生活とは異なる文化に触れ、共通の価値観に向き合う日々が必要です。住み込みの育児、家事サポートという日本ではまだまだ珍しい関係性です。
何よりも、異文化の中で親密に一家庭やその周辺の人物と関わる経験は大小さまざまな喜びと葛藤の連続です。必ずや、一生涯において特別な時間になること間違いありません。
くれぐれも子どもたち、ご家族やご自身の安全に気を配り、充実した時間、挑戦になることを応援してます!
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