大学生の皆さんは、やっと大学受験が終わって夢にみた大学生活をエンジョイしたいと考えていると思います。しかし、現実は「就職活動」という人生の一大イベントがすぐにやってきています。
そしてこの「就活」は、受験勉強と同じように長い時間をかけて自分と向き合い、業種、企業を研究するという大変な労力を伴うものです。時には自分の努力だけでは報われない現実も突きつけられるでしょう。
それでも「人事を尽くして天命を待つ!」就職は「縁」ですから、縁を自分で惹きつけるのみです!
この記事では、「英検準1級」が就職活動においていかに有利であるかご紹介します。
目次
就職活動とキャリアアップのための表技アドバイス
大学1年生は履修届やサークル加入、ボランティア、バイト探しなど人生で新しいことの連続です。
2年生になるとインターンシップの登録や就職を考慮してのゼミ選びなど、少しずつ「就職」を意識するようになってきます。
いよいよ3年生になると、本格的に希望の業種研究やOBOG訪問、企業説明会、インターンシップ面接などが始まります。早い人は3年生の夏にインターンシップを通して「就職内定」を得ることもあります。
ほとんどの人は3年の終わりから4年の初めにかけて「筆記試験」「面接」も含め事前準備盛りだくさんの就職活動を行うのです。
売り手市場と言われている昨今ですが、それでも希望の会社、希望の職種を手に入れるのは大変です。
私は、新卒者向けに行われているボストンでのキャリアフォーラムに参加したことがありますが、アメリカ、カナダ中から大勢の日本人、外国人が「日本での就職」を求めて集まります。
就職活動に真摯に向き合うことで得られる「内定」は、他のどんな喜びにも勝るものです。
就職活動の本格化
「就職活動」の第一歩は、どのような業種、企業、職種があるのか、そして自分は何を目指していきたいのかを研究します。
次に「エントリーシート」や「ガクチカ」など自己分析をして自分自身を企業に知ってもらう表現にエネルギーを注ぐのです。各企業への「志望動機書」もマストです。
企業によって当然「志望動機書」も変わります。受ける企業数だけ志望動機書を作成するのですから時間がかかります。インターンシップ登録時に、「自己紹介動画」や「与えられたテーマでエッセイ作成」など課題が課せられることもあります。
以前の活動はハガキで資料請求、手書きの履歴書でしたから受ける会社の数も限られていました。現在の就活では、50社以上にエントリーシートを送ることも多すぎることはありません。用意したエントリーシートをワンクリックで応募できてしまうのです。
企業側も大変です。何万ものエントリーシートが届くので、中にはポイント制で、スキルを点数化して一次試験で「ふるい」にかけている会社もあります。
そんな中で、就職活動の企業側担当である「人事部」が学生さんに持っていて欲しいスキルがいくつかあります。
英検取得の重要性
最も要望されるのが英語力です、「英検取得」は英語力を判断しやすいので、就職活動において人気な資格です。
英検準1級は、高度な英語能力を有していることを証明します。TOEIC やTOEFLは英語力をスコアで表現し、有効スコアに期限がありますが、英検取得は生涯有効です。グローバルに展開している企業はもちろんのこと、英語を使う仕事ではたいへん重要な資格とみなされています。
「英検」は、日本で最大規模の英語検定試験で最も認知度が高い英語検定試験です。
「英検準1級取得」は「社会生活で求められる英語を十分に理解し、実際に使える英語力」の証明になります。履歴書に「英検準1級取得」の文字は、必ず人事部の新卒試験官の目に留まり、確実に英語力のアピールになります。
英検準1級の就職活動での有利性
外資系企業よりも、大手日本企業に有利な理由
一般に、日本における企業は「外資系企業」と「日本企業」の大きく二つに分けられます。
そのうち「外資系企業」は上司はもちろん外国人で、社内のメール、会議、顧客への対応も英語のみという「強烈な外資系企業」と、上司は外国人だけど、仕事で使う言語は日本語のみの「マイルドな外資系」に分かれます。後者の方が日本においては企業数がはるかに多いです。
当然、「強烈な外資系」は面接も英語ですし、英検準1級取得のみでは、採用されるのが難しいといえます。しかし、「マイルド外資系」であれば、英検準1級取得者は大学入試で加点できたり、英語試験が免除になる大学があるように、就職活動でも英語力が高く評価されます。
そして社内で外国人の上司と「英語力がある」という理由でコミュニケーションがより多く取れますから、プロモーションする可能性が高くなります。より働きやすい環境が自分で作っていけるのです。
実は外国人の上司は、私たちが想像している以上に日本社会で孤独で、コミュニケーションを日本人と取りたいと思っているのです。
さらにおすすめは大手日本企業です。大手日本企業は、必ずどこかの外国と取引があります。公用語が英語でない国も交渉は英語で行いますから、英検準1級はアピールポイントになります。英検準1級取得者であれば、実践で英語を使って慣れてくるとビジネスメールは問題なく書けるようになります。
伸びしろいっぱいの英検準1級取得者は、仕事でどんどん英語を使ってより英語力アップが望める職場が理想なのです。英語の学習は私たち日本人にとって生涯続くと思ってください。
英検は履歴書で最高に輝く!これが、リアル!?デロイトトーマツの場合
数年前、コンサルタントで有名な「デロイトトーマツ」を受けた人がいます。
1次面接、2次面接、3次面接と進みました。いよいよ部長面接です。
その部長さんは、ホームページに「英検一級」と自己紹介文に載せていました。部長さんは、カタカナ名字で日本人の容姿でない応募者に「日本語話せる?」と聞いたそうです。
「話せるけど、英語の方が得意」の旨を伝えると、「ああ〜、日本語話せてよかった!」と発言し、面接は日本語で行われました。英検一級取得の部長さんですら、英語面接は苦手のようです。
そんな彼が「英検準1級以上」の英語力の人を選んで面接していると説明していました。
ちょっぴり余談ですが、自動車保険金の不正請求などで顧客離れが進んでいる中古車販売会社のビッグモーター社は、経営の立て直しにデロイトトーマツが携わっています。
資金繰りの改善や社会的信頼回復のアドバイス、従業員の雇用を守ることや事業譲渡を想定した売却先の企業調査などを請け負っていると考えられます。おそらく数億円でこの業務を請け負ったのではないでしょうか。
コンサルタント業界では英検準1級以上が必須!
東京大学の学生の希望就職先として、官庁を抜いて、コンサルタント企業が人気です。コンサルタント企業といっても、「戦略系」「総合系」「シンクタンク系」「IT系」と分かれます。
どの分野もコンサルタント業界では書類選考通過の条件として「英検準1級以上」がひとつの基準です。そして英語面接もあることを想定して、自己紹介はもちろん、自分にどのような能力があり、応募先の会社またはポジションにどのように貢献できるかを予め、英語で話せるように練習することが必要です。
英語力が求められるのは就職したら終わりではありません。グローバルに活躍できる人材であると評価されれば、将来のキャリアの選択肢も広がりますから常に英語力アップのために努力を続けたいですね。
日本企業は今後必ず、インドと仕事をするチャンスがある!
日本企業といえども国内での仕事にとどまらず、必ず海外を相手に仕事のチャンスがあります。少子高齢化の今、国内では持続的成長は見込めません。
日本で作られた「モノ」「サービス」を海外展開し、新しい収益源を確保するため海外進出を目指す企業は増え続けています。
そんな中、日本企業は必ず世界人口一位の「インド」をビジネス対象として考察することは必須です。ここである日本企業がインドへの進出を試み、その後失敗した例をあげます。
NTTドコモは「世界戦略をもとに『世界の携帯電話事業のリーダー』を目指すことを掲げてインドでの携帯電話の市場を得ようと数千億円をかけて進出を試みました。
しかし、現地での競争は激しく始めこそ契約数は伸びたものの収益は悪化の一途をたどりました。
インドの市場環境やインド政府の通信政策を理解しなければ、携帯キャリアの事業拡大は困難です。高いコストをかけてクオリティを高く保つ日本流では安いコストで高いクオリティを求めるインドでは受け入れられなかったのも一因です。
インドからの撤退を決めてからも提携先のタタが損害賠償金を求め、事態は数年間も泥沼化したことは有名です。またNTTドコモはオランダでもアメリカでも海外展開を失敗しています。
現在、インドのみならず、経済発展凄まじいベトナムへの進出も多くの日本企業が試みています。
日本企業がグローバルに展開するためには、その国におけるビジネス上の役割、市場の文化、規制、顧客のニーズなどへの理解と対応が必須で、必ず「英語力」が必要なのです。
自己啓発の証明になる英検準1級以上を目指そう!
英検準1級を取得するために必要な語彙数は約8000語で合格率は約15%です。「英検準1級取得」は、自己の英語能力を明確に示すだけでなく、課題解決能力や自己啓発の能力など、企業が求める他の重要なスキルを示す証明になり得ます。
そして、英語を使って情報を収集し、自分の考えを英語で表現し、他者と英語でコミュニケーションを取る能力を証明します。これは、多くの企業が求めるスキルで採用担当者には必ず高く評価されます。
まとめ
さあ、英検準1級が取得できたら、もう少し高みを目指してみませんか?
自信を持って、今まで挑戦できなかった外資系インターンシップに応募してみませんか?
外資系のインターンシップは就職条件の大前提として考えられているので、数ヶ月の長期にわたって就業体験することが多いです。実際の業務内容を体験し、給与まで受け取れるインターンシップは就職に直結なのです。
外資系の企業はインターンシップを実際の雇用前のお試し期間と考えていますので、学生側も企業を評価するという立場で臨みます。多くの学生がインターンシップを経験した後、この企業では、またはこの仕事では働きたくないとして、企業からのオファーを断るケースも多々あります。
このようなインターンシップを経験すれば、企業選びのミスマッチが極少化される利点があるのです。
「英検準1級」は、就活において多くのポイントで有利になります。大学生活を楽しみながらも「英検準1級取得」を目指して2級と準1級の壁を猛攻して突破してください。
そこには、彩あるなりたい自分の将来像がはっきりと見えてくるはずです。
PS. 就職で使える英検準1級の合格を目指すなら、実践でも使える英会話をしっかりマスターしよう!
そのためには、語学留学をして英会話力を伸ばしつつ、TOEICや英検対策も総合的にしていくことがおすすめ!
「でも留学って高いんじゃないの?」 「本当に効果があるの?」と思った方、まずは留学エージェントに無料相談してみてください。
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受験生とその親御さんのみならず、すでに社会人になられてる方にも大変役に立つ記事と思いました。とてもインフォマティブで、構成もよく、何より文章がきれいで、かつ人を納得させ導く力があると感じました。
コメントありがとうございます。ライターのなぎささんにお伝えいたしますね!