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留学マナビジン海外留学アメリカ留学【ロサンゼルス留学記#2】現地人もきつい!LAのリアルな生活費、物価、税金の今

【ロサンゼルス留学記#2】現地人もきつい!LAのリアルな生活費、物価、税金の今

私は将来アメリカで働くために、英語力向上と、いくつかの認定証や資格取得を目指してロサンゼルスで勉強している社会人留学生です。

将来アメリカ留学を検討しているけれど、どこの街にしようか迷っているというような方に、私の経験を通してロサンゼルス留学の実際のところをご紹介しています。

前回はロサンゼルスのざっくりとした位置やフライトの情報、留学生がロサンゼルスを選ぶ理由を少しご紹介しました。

今回は、最近の物価や治安、留学生として暮らしてみた実際のところをもう少し具体的にご紹介できればと思います。

最近の物価やアメリカの税金

前回の記事では、1ドル148ドルで計算してご紹介しましたが、その後過酷な円安が続きました。

この数日でやっと148円〜149円に戻りましたが、春学期が始まってから1ヶ月間は149円台後半から150円台を行き来していたので、日本からの留学生はかなりの円安打撃を受けています。

それに加え、アメリカの物価、そしてロサンゼルスの物価がかなり高騰しているので、知人友人のアメリカ人には、税金のかからない地域へ引っ越したり、所得税や固定資産税の低い地域へ移住することを視野に入れて、就職先や居住地の検討を始めている人が身近に大勢います。

日本では消費税が全国一律ですが、アメリカでは各州や都市によって税金が変わります。

身近な例で言うと、もしAmazonで同じ商品を注文したとしても、送り先によって送料や税金が全く異なるという事態も生じます。

例えば、私の住んでいるトーランスは消費税10%ですが、メジャーリーグのロサンジェルスエンジェルスの拠点地、アナハイムは7.75%です。(ちなみに、スーパーマーケットなどで購入する食料品(素材)には基本的に税金はかかりません。)

ロサンゼルスからの観光地として有名なラスベガスのあるネバダ州は消費税が7.5%で、更に所得税や法人税がかからないため、お金を貯めるために一時的にネバダ州に移住したり、ネバダ州で起業するという人も多いと聞いています。

各地域の税金レートは政府のサイトから確認できますので参照してください。

参考: https://www.cdtfa.ca.gov/taxes-and-fees/rates.aspx

一般の人が物価の高さを測るのにアメリカでよく使われる指標が、ガソリン代です。この半年間のうちに一度、1ガロン(約4リットル)が7ドルを超えたことがありました。

日本円で1リットル当たりに計算し直すと262円を超える値段です。今は少し下がり、5ドル前後に落ち着いていますが、それでも1リットル187円を超える計算になり、日本の現在のレギュラー平均170円よりも高めになっています。

実際にかかったお金

留学で一番お金がかかるのは「学費」ですが、私がアメリカ留学する前の印象では、まず、語学学校に数ヶ月〜半年ほど通ってから有名な私立大学に4年間通うという流れが一般的な留学のイメージでした。

一方、アメリカには「コミュニティカレッジ」や「シティカレッジ」に2年間通って学費を抑えるという方法があります。

この2年間で基礎科目の単位を取得してから、希望する大学に三年次編入して学位を取得するという方法をとることができ、多くの学生が活用しています。

私も現在コミュニティカレッジに通っていますが、有名な大学の平均学費は年間42,000ドルほどで、とても高額です。

1ドル150円で計算すると、学費だけで年間630万円になりますが、私が通っているコミュニティカレッジの学費を参考に留学生用の金額を見てみると、大体9,000ドル〜11,000ドルくらいが平均的な学費になります。

UCLAなどの有名私立大学の4分の1以下、年間135万円〜165万円で必要な単位を取得できるので、将来のために学費を抑えたいという方にはお勧めです。
 
私立学校に通っていないので、実際どのくらい授業の質に差があるのかは分かりませんが、少なくとも、最終的に四年制大学で学ぶために基礎科目の単位を取るという目的や、より少人数でしっかりと授業を受けるというような目的であれば充分に価値のある2年間だと思います。

交通の便・交通費

ところで、ロサンゼルスでは日本のように公共交通機関が整っていないので、車がないと本当に不便です。

バスの乗車券は学生割引などがあるようなのでバスを使用する学生も多いですが、乗り継ぎや待ち時間などを考えるととても時間がかかることと、あまり安全ではないので私は一度も使用したことがありません。

私は、日系企業が学生用に提供している格安のレンタカーサービスを使用しているので、春学期5ヶ月間のレンタカー代は1,875ドルで済んでいます。

家が学校から近いので、ガソリン代は1週間に10ドル以下で賄えます。

ロサンゼルスで留学など長期的に運転をする場合は、カリフォルニアのドライバーズライセンスを取得する必要があります。筆記試験と実技試験があり、こちらの申請手数料は41ドルでした。

前学期は日本で取得した国際運転免許だけで自動車保険に加入したので、少し高い保険に入っていましたが、今はカリフォルニアのドライバーズライセンスを取得したので、一般の人と同じ選択肢で保険を選ぶことができるようになりました。

今回は半年間で647ドルくらいの損害賠償保険に加入することができています。

レンタカー・ガソリン代・保険料を合わせた交通費をざっと計算すると、月額585ドル、88,000円くらいになります。

決して安い金額ではないですが、食料品の買い出しなどでちょっとその辺の街まで出掛けようとしても公共交通機関がないので移動が困難な上に、Uberやタクシーなどを使うと、20分くらいの距離でも片道40ドルくらいかかります。

車がないと結果的にかなりの支出になってしまうと思います。

学校の友人で同じ社会人の留学生は、まだ車を借りたり買ったりしていないために、毎日の通学に往復30ドルのUber代がかかる、と嘆いていました。

車の運転が難しい場合、安全を重視して、通学にバスや電車を使わず、更に交通費も浮かせるために一番良いのは、学校から徒歩圏内の場所に部屋を探すことです。

ちなみに私の学校では自転車を使っている学生はあまり見かけず、普段もマウンテンバイクで運動している人以外、日本のように日常の移動にママチャリを使うようなイメージで自転車を使っている人を見たことはありません。

代わりに、スケートボードはよく見かけます。またセグウェイなど、パーソナルモビリティも校内で使っている学生をたまに見かけます。

家賃光熱費:月間約30万円

私立大学には学生寮があることも多いですが、ほとんどのコミュニティカレッジには学生寮がありません。

私は海外に長期滞在する際はいつもAirbnbを使用してきましたが、留学となると流石にアパート賃貸の方が良いのかなと考え、渡米前に色々と調べて検討しました。

日本の留学エージェントなどが紹介しているサイトを見てみると、ほとんどがホームステイかシェアハウスで、かなり小さな部屋でも、最低月1,200ドル〜1,500ドルはしていて、日本の社会人が通常イメージする広さの独り暮らしの物件を、月額2,000ドル以内で見つけることは困難でした。

また、賃貸は契約や審査に時間がかかることや、家具などを全て揃えなくてはいけないこと、光熱費など諸経費を含めると断然Airbnbの方が安く済むことがわかりました。

今私が住んでいるAirbnbは、1Kで家具・庭・キッチン・バスタブ付き、各種備品・消耗品付きで、Wi-Fiや光熱費Netflixや Huluなども込みで月間2,050ドルです。

日本円換算で月約30万円は高くつきますが、定期的に日本に帰国することを考えると、滞在する日程分のみ料金を支払えば良いことが利点です。

また申込みや契約が簡単で、光熱費やWi-Fiなどの費用が全て含まれているので資金計画も立てやすく、火災保険や何かが起きた際に同じ条件の代替物件を紹介してもらえること、更に長期滞在割引もあるので、プライベートな空間が必要な社会人学生には特にお勧めです。

尚、日本以外の国から留学している学生で、留学エージェントを通さずに自分で賃貸物件を探した友人たちに家賃を聞いてみたところ、Studioタイプの部屋(日本でいうワンルーム)で月800ドルで住んでいる友人は「とても汚くて古い」と言っていました。

また60代の女性の家にルームシェアで住んでいる友人は、月900ドルで「金額的に助かるけれどプライバシーがなくてリラックスできない」と言っていました。

食費・消耗品費:月2万円

私は自炊が好きなので食費はあまりかかりません。値段が安いことで有名なTrader Joe’sCostco、もしくは日系のスーパーマーケットで、10日に一回程度買い物をします。

春学期が始まって1ヶ月経っても100ドルちょっとしかかかっていません。

アメリカのスーパーマーケットは一袋に入っている量が多いため、同じ野菜やフルーツをずっと食べ続ける生活にはなってしまいますが、料理さえできれば食費はしっかり抑えることができます。

日本のように湿気が多くないからか、大量に袋詰めされたフルーツでもすぐに腐るということがないのは助かっています。

一方、外食はテイクアウトのファストフードでも日本より断然高く、日本で750円ほどのマクドナルドのビッグマックセットは、こちらでは12.19ドルで日本円に換算すると1,800円を超えてしまいます。

ラーメンは一杯15〜20ドル(2,250円〜3,000円)です。テイクアウトやレストランでの食事には税金もかかるので、超高級店に行かなくても、少しお洒落なレストランで食事をするとランチでも一人50ドル〜100ドル(7,500円〜15,000円)くらいすることがあります。

チップを払う文化なのでメニューに表示された金額だけで計算すると、税金とチップが加算された合計金額を見て驚くことになってしまいます。

私の意見としては、外食を極力減らせば、多少家賃が高くても、少し家賃の安い賃貸物件に住んで定期的に外食するのと、結局同じくらいの生活費になると思います。

また私の住んでいるトーランスという地域は、日本の自動車メーカーのロサンゼルス支社などがあることから、日本人が多い地域で、日本食屋さんや日系のスーパーマーケットが沢山あります。

有名な日系スーパーマーケットが3つあるのですが、まずドンキ・ホーテと同じ系列のTOKYO CENTRAL というスーパーマーケットに行けば、日用品から食材・調味料まで大体何でも揃います。

また、MITSUWAというスーパーマーケットでは物産展などもよく開催しているので、北海道から沖縄まで様々な地域の食材を購入することができます。

私の経験では、NIJIYAというスーパーマーケットは魚介類も精肉も、ほぼ日本と変わらない質の良い商品が取り扱われています。

値段はもちろん日本よりは高くなりますが、その日の特売品などを賢く選んで購入すれば、そこまで大きな負担にはなりません。

ロサンゼルスには有名な大学が沢山あり、前回の記事でご紹介したように、土地柄か気候のせいか、人々も明るくフレンドリー、穏やかで過ごしやすい環境が整っています。

これから留学される学生さんで、ロサンゼルスを検討されている方は、今は物価が高いので、英語の勉強と合わせて自炊もできるようにしてから出国すると、経済的な負担が抑えられて良いのではないでしょうか。

さて、今回は学費や生活費を具体的な例に出してロサンゼルス留学をご紹介しました。

私は、今学期は英語の勉強クラスは取らずに一般のクラスを取っているのですが、その中のひとつにエスニックスタディ(民俗学)という授業があります。

過去の記事「現地とのコミュニケーションについて・・・たらい回しの刑?」で、ジェンダーや人種差別について少し触れましたが、ロサンゼルスなどアメリカの都心では、マイノリティの人たちに対する考え方や気遣いと研究が、日本とは全く比べ物にならないレベルで進んでいます。

私は、日本人としては比較的、マイノリティの人たちと関わることの多い人生を送ってきた方ですが、エスニックスタディの授業中に先生から与えられたテーマでデスカッションする際に、言葉が分からないのではなくて、経験がないことが理由でそもそもテーマの意味が分からないという状況に陥ることが多々あります。

次回は、アメリカに留学するために絶対に知っておかなくてはならない、人種差別や性差別などの話題も少しご紹介できればと思っています。

リモ / アメリカ留学
リモ / アメリカ留学
私はキャリアアップのためにアメリカで経験を積むべく渡米した女性社会人留学生です。
中途半端な英語力をビジネスレベルに上げること、アメリカでも通用する認定証や学位を取得して職業経験を積むことを目指し、5年間有効な学生F1ビザを取得しました。

女性、社会人、日本人ならではの思わぬハプニングの数々に見舞われながら、自分の夢と目標に向かって奮闘中です。
お金をかけ、家族の元を離れて、異国の地で生きることは簡単なことではないので、夢があれば大丈夫だと安易に応援することはしたくありません。

私の生の体験談を伝えることで、同じような立場で留学を検討している人や、まだ不安を抱えている人たちが、それぞれの人生の大切なタイミングで、その人に合う最良の判断をできる、小さな一助となれば幸いです。

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