ここでは実は日本で習った表現と大きく違う、欧米の英会話表現ご紹介します。
アメリカのミネソタ大学を政治専攻及び中国語・中国文学を副専攻で卒業。アメリカ生活5年。英語の翻訳家(日英・英日)。TOEIC900点以上。
日本で習ったことと意味が違う英語6選
I miss you.
あなたを恋しく思っています。といった感じで英語の授業では習いませんでしたか。
学校で習うだけでは、恋愛感情があるときにだけ使うイメージがあると思います。もちろん実際にそういう意味もあります。しかしこれは誰に対しても使う言葉です。
それを知らずに、I miss youと言われると、自分のこと好きなのかな!?と思ったり、全く気のない人から言われたりすると、ちょっと気持ち悪いんだけど。。。と思ってしまいそうですね。
でもただ単に「会いたい」という軽い意味でも使われます。「I haven’t seen you for a while. I miss you!(しばらく会ってないよね。会いたいよ!)」という感じです。
異性同性、友人、カップルなど関係なく、とにかくしばらく会っていなかったり、会いたいなと思っている場合、I miss youを使って大丈夫です。
会話の中で挨拶程度にさらっと使われているだけであれば、特に特別な意味が込められた言葉でもありません。
ちなみに、何かの事情でこの先しばらく会えなくなってしまうことが分かっているのであれば、未来形のI will miss you.を使います。
I’m fine.
日本の教科書では最初の最初に登場するI’m fine, thank you.の文章。実はこれ、あまり使いません。
I’m fine.は日本では元気です。の意味であると習ったと思います。しかし、実際I’m fine.の返事がきたら、まあまあかな。位の意味です。一般的に、元気がありあまってるぜ!というほどではなく、逆にそこまで元気な状態ではありません。
ですから、How are you?と聞かれたらI’m good.やI’m great.と返事をするのが一般的です。この2つも元気です!と日本語で連想するほど元気という状態でもありませんが、返事としてはこれらが普通です。
それでは逆にI’m fine.はどんなときに使うのでしょうか。例えば、何か辛いことがあって、どうしたの!?何か暗くない?と質問されて、大丈夫だよと答えるときにI’m fine.を使います。
It’s fine.
先ほども登場したfine。学校だけで英語を習った人にとってはかなりポジティブで前向きなイメージがある言葉だと思います。しかしこの場合のfineもそこまでいい意味ではありません。
こちらも「まあいいかな」位の意味です。例えば、何かを選んでいて、あなたがこれどう思う?と聞いたとします。
そして相手がIt’s fine.と答えた場合は、まあまあかな、別にこれでもいいし、別のものでもいいしと思っていると思ってください。素晴らしく最高であると思っているわけではありません。
逆に本当に素晴らしいと思っている場合は、That’s awesome! That’s a great idea!などを使います。特に北米の人たちは感情表現も豊かですので、表情やジェスチャーなどからも本心は一体どうなのかということも分かります。
I know him.
これはかなりひっかけが入っています。日本語で翻訳すると、「私は彼を知っています。」というなんのへんてつもない普通の文章です。
しかしこれは「私は実際に彼と面識があります。」という深い部分まで掘りさげられて「私は彼を知っている」ときに使われる文章です。
ですから、例えばオバマ大統領って誰か分かる?と聞かれて、「I know him.」と答えると、羨望と疑いの眼差しを向けられ、微妙な空気が流れます。
ネイティブたちは、あなたが本当にオバマ大統領と交流があると思っているからです。では、日本でいう、オバマ大統領のことについては誰か位は知っていますよ。というニュアンスで答えたいときは何と言えばいいのでしょうか。
この場合は「I know of him.」です。
日本語の英語の授業ではなかなか使わないのではないのでしょうか。ofを入れるだけで、面識はないけど、彼のことを知っていますよ。という文章になります。おもしろいですね。
See you later.
これもよく教科書で見かける文章です。直訳すると「またあとでね!」となります。日本語で「またあとでね!」と言った場合、皆さんはどのくらいあとを想像しますか?少なくとも今日中にまた会うと思いませんか。
でも英語でSee you later!と言うときは、3日後のこともある1週間後、1か月後の場合であっても使います。
一般的には、会話の内容にもよりますが、2,3か月の間に会う場合であれば、See youのあとにlaterをつけてもいいです。しかし、実際にはこのSee you later.は挨拶の中での定型文であり、特に意味があるものではありません。
ですからまた会うと思っている人であれば、会うのが1年後だろうと3年後だろうといつであれSee you later!を使っていいです。
しかし、更にぶっちゃけると、挨拶の提携ですのでこの人とは二度と会わないと思うようなどこかのお店の店員さんなんかにも使ってもいいです。ちなみに、もし明確にいつ会うかが分かっていれば、See you next weekやSee you in there hoursと言ってもいいです。
Can you get my phone?
私の携帯とってくれる?という意味です。
getは色々な意味があるので、分かってしまえば楽なのですが、逆にそれまでは使いにくい言ですよね。日本語で「とる」というと、takeと教わりませんでしたか?
そこからついつい「take my phone」と言ってしまいそうになりますが、「そこの○○とって」と言いたいときはtakeではなくgetです。実は最近まで筆者もtakeだと思っており、ずっとそれを使っていました。
しかしネイティブの友人から注意されました。ですから、ネイティブ側にtakeと言っても意味が通じないということはありせんが、getの方が会話がスムーズに進みます。
ゲストライター:Maki
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