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英検準2級のリスニングの勉強法、本番の試験に使えるテクニックとは?

英検準2級のリスニングの勉強法、本番の試験に使えるテクニックを元教師がご紹介します。

高校で長年にわたり英語検定の指導をしてきたKです。準二級のリスニング対策に頭を悩ませている方も多いと思います。

英検3級と比べるとリスニングの問題数は30問と変わりませんが、内容がかなり難しくなってくるので無理もありません。

自分自身の受験経験や高校での長年の指導経験から、リスニングはリーディングやライティングより点数が取りやすいパートだと感じています。

リーディングやライティングは、自ら問題に挑みに行き、時間配分を適切にして問題を解ききらなければなりません。しかし、リスニングは受け身であるのでコツさえ掴んでしまえば時間配分も必要なく、高得点を狙えると思います。

私が英検1級に合格したときも、リスニングパートが大きな得点源になりました。

リスニングパートで高得点を稼ぎ、一次試験に一発合格する秘訣をここだけでお話します。

著者プロフィール

早稲田大教育学部地理歴史学科を卒業後、高等学校の社会科教師になる。初めての学級担任でアメリカから留学生を受け入れ悪戦苦闘するが、1年間で英語をマスター。

その後英語の教員免許も取得し、高校の英語の教員に転身。高校で長年にわたり英語検定の2級、準2級の指導をし、自身も1級を目指し学習。55歳で英検1級に合格。TOEIC930点、全国通訳案内士も取得し英語三大資格試験を制覇。現在は、資格を活かして外国人ツアーのガイドに従事している。

英検準ニ級リスニングの特徴

英検準ニ級のリスニングは、第1部から第3部まであります。英文は1度しか読まれません。1度読みと2度読みでは、難易度に大きな差があります。

2度読みの場合は、1回目で自信がない場合でも、2回目に確認できるので格段に優しくなります。しかし、1度読みでは集中力を研ぎ澄ませて、聞き落としがないようにしなければなりません。

何を聞かなければならないか、予めつかんでおかないと正確な聞き取りもできません。

▶第1部
対話を聞き、対話の最後の文に対する適切な応答を、1〜3の中から選びます。選択肢は3つですが、問題と選択肢が全く印刷されていないので厄介です。
▶第2部
対話を聞き、質問に対する最も適切な選択肢を選びます。選択肢は印刷されていますが、質問が書かれていませんので、質問の内容に集中して聞き取ります。
▶第3部
英文を聞き、質問に対する最も適切な選択肢を選びます。選択肢は印刷されていますが、質問が書かれていませんので、質問の内容に集中して聞き取ります。

英検準ニ級リスニングの勉強法

リスニングは数をこなして慣れるしかありません。日本英語検定協会のホームページに過去問が3回分掲載されているので解いてみましょう。

リスニング問題は、過去の問題が使い回されているので、古い問題も解いておくとより有利になります。Amazonなどで中古の問題を手に入れ、過去問を解いてみるのも一考です。1級以外はかなり格安で購入することができます。

*たくさんの過去問を解く

先読み

第1部は、問題が印刷されていません。第2部と第3部は、質問文が印刷されていません。しかも一度読みです。したがって、どんな内容なのか、何が聞かれるのか、先読みして予想しながら聞くことが重要です。

誰の話なのか、何をしているのか、どんな状況なのか、なんらかの情報があるだけで聞き取りやすくなります。リスニングの解答時間は僅か10秒です。10秒の間に回答をマークして、先読みしなければなりません。練習の段階から先読みを徹底的にやって体に染み込ませましょう。

*先読み命

速さ対策

読まれる英文の速さについていけないという受験生がたくさんいます。高校で指導しているときにも、英文の速さについていけないとよく相談されました。

英文の速さに慣れるために、以下のやり方をおすすめします。

リスニング教材の速度を上げる方法です。最近はアプリを使ってスピードを3倍速まで上げることができるのでとても便利です。2倍速、1.5倍速、1倍速とスピードを変えて練習します。

これをやると、1倍速がとてもスローに感じます。早い読み方に慣れてしまえばしめたものです。

選択肢をすばやく読む

先読みの時間は僅かしかありません。1の選択肢から横に読んで、2,3,4と読んでいる暇はありません。選択肢を縦に読みましょう。

例えば、1〜4までHeで始まっていれば、その後の動詞を縦に読みます。これで、彼が何をするのかを聞かれることがわかります。主語が全部違っていたら、誰がするのかを聞かれそうです。

動詞で始まっていたら、することを聞かれるはずです。これだけ掴んでいるだけでも大きなアドバンテージになります。しかも、この読み取りを超スピードでやります。過去問や問題集を使って、選択肢を読む練習をしましょう。

英検の問題集でなくても4択であれば大丈夫です。

*想像力を豊かに

リスニング中にメモは取らない

英検の参考書では、必要に応じてメモを取るよう進めていますが、リスニング中にはメモは取りません。メモを取る時間はもったいないし、メモに気が行き集中力を削がれます。メモを取るなら、筆記の余った時間にやる先読みの時です。

私は、重要な部分に◯をするようにしています。

おすすめの教材は、「英検分野別ターゲット英検準2級リスニング問題」 (旺文社英検書)です。リスニング問題が120問掲載されています。

試験で使えるテクニック

本番で使えるテクニックも利用して得点アップをしましょう。テクニックだけに頼って勉強をおろそかにしてはいけませんが、テクニックを駆使すれば、ある程度は得点アップすることができます。

先読み

前述したように、リスニングでは先読みが大変重要です。回答時間の10秒でマーク、先読み、また10秒でマーク、先読み、この繰り返しです。

筆記試験の時間配分をしっかりして、筆記試験で5分間ほど余らせます。3分は見直しに使い、残りの時間をリスニングの先読みに当てます。

第1部は印刷がありませんので、第2部と第3部を先読みし、重要だと思う情報は◯をしておきます。さらに、筆記試験が終わった後にある2分間のリスニング準備時間も無駄にしてはいけません。

筆記が終わると鉛筆を置くように言われますが、問題を読むだけなら問題ないので、リスニングの問題を眺めておきます。

リスニング試験が始まっても先読みを続けます。第1部には、問題の説明と例題のアナウンスがおよそ2分30秒、第2部には、およそ30秒、第3部にもおよそ30秒の説明のアナウンスがあります。

皆さんは問題内容を理解しているので、説明のアナウンスを聞く必要はありません。この時間に先読みをします。

*ぼーっとしている時間はない

ダメな問題は諦める

リスニングは思い出そうとしても音は消えています。アナウンスを思い出そうとしても無駄です。30問もあると、うまく聞き取れない問題が1つか2つはあります。うまく聞き取れなかったら、一番正解しそうな番号をマークして次に進みましょう。

先に進み、すぐに先読みに入ります。だめな問題はきっぱりと諦め、次の問題の先読みをします。くよくよしていると次の問題まで失います。

*次の問題まで引きずらない

第1部は、鉛筆の先を使う

第1部は、選択肢が印刷されていないのでとても困ります。音声は消えてしまい、しかも問題用紙には何も書かれていないからです。そこで、鉛筆の先をマークの①に当てて、②、③とずらしていくテクニックを使いましょう。

まず、①の上に鉛筆の先を置きます。1番の選択肢が読まれて①が正解だと確信を持ったらそのままにしておきます。

①が不正解だと思ったら、②に移動します。よくわからなかったらそのまま①に留まります。

2番の選択肢が読まれて②が正解だと思ったら、②の上に置いておきます。②が不正解だと思ったら③に移動します。あやふやだったらそのままです。

この方法で、正解する確率が格段に上がります。③に移動したが、どうも③ではないという場合は、①か②のどちらかをマークします。2分の1の確率です。

アナウンスは消えてしまっているので、思い出そうとしてもどうしようもありません。10秒間しかないので、すばやくマークして次の問題のリスニングに集中します。

*鉛筆ずらし

Questionの後に集中

第2部と第3部は対話や英文のあとに、”Question”とアナウンスがあった後に質問が読まれます。英語は文頭を聞き逃すとさっぱりわからなくなるので、文頭の単語に全集中します。

whatなのか、who、 where なのかなどに集中して、聞かれる質問を聞き取ります。

*文頭に全集中

まとめ

繰り返しますが、テクニックはあくまでも点数アップの最後の手段です。高得点には地道なリスニング練習が求められます。また、リスニング練習だけをしていればいいかというとそうでもありません。

やはり単語力がなければ、リーディングセクションだけでなく、リスニングセクションでもうまくいきません。

パス単」(旺文社)などを使って日頃から語彙力を鍛えましょう。同時に文法力も必須です。リスニングの選択肢を瞬時に理解するには、文法力が物を言うからです。

リスニング対策を地道に行い、一次試験を突破して二次試験に進めるようこの対策が一助となれば幸いです。

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ゲストライター
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