ある程度英語力が備わってきたらおすすめしたい英語勉強法が、ビジネス関連の洋書を読むことです。
小説などとは違い、普段見聞きしない英語がたくさん出てくるので、リーディング力はもちろん、語彙力も増えます。
また、小説とは違い社会に関する話題であったり、仕事で役立つ内容があったりと、実生活にも役立つのがポイントです。
今回はビジネスのジャンルに絞り、おすすめの洋書を紹介。あわせて実際にその本を利用して英語学習に役立てている口コミも紹介します。
英語学習にも!おすすめ洋書(ビジネス書)一覧と口コミ
Predictably Irrational
人間の選択・行動・心理について、一つの実験結果に対して様々な角度から見解を述べています。扱う内容は購買行動だけでなく、デート相手として選ばれる顔写真は?等読者の興味を引く内容となるよう留意されています。
つまり、行動経済学的観点で物事を考えることで、マーケティングや営業販売分野に携わる人のみならず、全ての人にとって朝起きて夜寝るまでのすべての行動を分析する面白さに気付いてほしいというのがこの本の主旨と推察します。転職を考えている人、婚活中の人、何かしらの選択に悩んでいる人にとってヒントとなるものが多く書かれています。
The Dirty Little Secrets of Getting Your Dream Job
→The Dirty Little Secrets of Getting Your Dream Job (English Edition)
内容量はそれなりに多いのですが、テンポが良く書かれているので、とても読みやすい本だと思います。また、所々に著者の本音が書かれているので、そう言った部分は面白いです。英語の難易度は、中級レベルだと思います。あまり日常では使わないような単語もいくつか見られるのですが、そういった単語は本文で何度も使われています。ですので、一度辞書で調べれてメモしておけば、問題なく読めると思います。本のテーマは就職活動ですが、あまり堅苦しくなく読めるので、おすすめです。
The Compound Effect
→The Compound Effect (English Edition)
日々見逃しがち・忘れがちになってしまう重要な毎日の積み重ねについて説かれていて、小さなアクションが5年後10年後に複合されて何倍何十倍何百倍ものすごいものになっているということを例として、数字で分かりやすく示してくれます。家族や恋人との関係性からビジネスキャリアにも生かされる一冊で、自身の成長、成功への鍵としてこの本はモチベーションアップ、新しい方法発見に繋がる本です。
Free: The Future of a Radical Price
→Free: The Future of a Radical Price (English Edition)
英語のレベルとしては特に難しい点はないと思います。あくまでアカデミックで難解な言葉遣いをせず、分かりやすい口語体に終始した記述をしています。英字新聞やネット上の英語記事が普通に読める程度の語学力があれば、全編読み通すのに苦労することはないでしょう。
IT技術が進展していくとビット(情報)あらゆる商品が限りなく無料に近づいていくという未来図が提示されています。
この本が出版されたのは今から十年ほど前ですが、その過程は現在でも進行中であり、現状を考察するのに十分な説得力があると言えます。無料となっていく情報商品からいかに効果的に利益を引き出せばいいのか。その方法を考えている方は、ぜひ一度目を通しておくべき名著です。
Grit: The Power of Passion and Perseverance
→Grit: The Power of Passion and Perseverance (English Edition)
著者の語りかけるような文調に説得力がとてもあり、初心者でも読みやすく面白いと思います。心理学に知識が有れば、よりおすすめの一冊です。ページ数は300ページほどです。人が成功するのは、学力でも経済力でもなく、”grit”であると著者は語っています。情熱と忍耐力こそがgritを培うと。
本書の中では多くの例からどのように成功者は成功してきたのか検証しています。教師はもちろん、子供を育てる親御さんたちにもぜひ読んでもらいたいです。子供を導く子ヒントがたくさん得られると思います。
Seven Habits of Highly Effective People, Miniature Edition
→The 7 Habits of Highly Effective People: Powerful Lessons in Personal Change (English Edition)
読み始めてみるとまず驚いたのが、だれでも分かりやすいように専門的な単語を使わず、できるだけ簡単な単語を使っていた点です。元々日本語訳の物を読んでいたので、一週間かからず読み終えることができました。日常生活でも使えるためになる習慣も書いてあったり本の内容自体もかなりよいので、ある程度高校で英語を学び終えた人が初めに読む洋書としてはこの本が一番だと思います。
これはすなわち、他人中心・外部中心の生き方になります。一方、本書が勧めている生き方は、インサイド・アウトの生き方で、自分の在り方・感じ方を中心に据えることで、世の中の事象の受け止め方も変わってくるというものです。そして、インサイド・アウトの生き方をするためには自分の軸をしっかりと設定する必要があり、それは単なる対人的な表面上のテクニックによるものではなく、あくまでも自分の人格を磨くことでしか手に入らないとするものです。自分の生き方を見つめなおしたい方にお勧めです。
The Black Swan: The Impact of the Highly Improbable
ブラックスワンというのは、「黒い白鳥のように滅多に起こらないこと」の比喩で、元々はファイナンスの文脈で使われていた言葉ですが、別にこの本は金融に焦点を当てたものではありません。911の話も出てきますし、ハンターの逸話も出てきます。リスクについて、様々なエピソードを束ねて、ロジカルに語られるだけです。だから読みやすいです。パラグラフ読解がそのまま使えます。TOEFLなどのWritnigで使えるような表現を。必死で覚えようとすることなく「身につきます」。いわば、腑に落ちるのです。
Ukrainian Resurgence from Dependence to
→Ukrainian Resurgence from Dependence to
また、チェルノブイリ原発事故の党本部の隠蔽、それが与えた経済的影響、政府批判などについての記述、ソ連崩壊後のウクライナ情勢の記述もありました。この本を読む対象としては、よく海外のニュースなどを英語で読む人にとっては、内容が頭の中に入っていくと思います。また、TOEICや英検など多読で点数や級を上げたい人にとっても、長文読解能力を向上させるには良い本と言えるでしょう。
How to Win Friends and Influence People
→How to Win Friends and Influence People (English Edition)
読者に語りかけるような感じなので、文章自体は複雑でなく、読みやすいと思いました。細部まで理解できるかは、単語力によりそうです。でも所々辞書を引けば十分でしょう。他社との関わりについて考えさせられました。古いもので今の時代には的外れかなと思ったけれど、合うところこそが本当に大事だなと思える部分でした。何年経っても使える本こそ本物だなと感じました。
Factfulness: Ten Reasons We’re Wrong About The World – And Why Things Are Better Than You Think
内容はこの世界はみんなが思っているよりも悪いものではないということが、様々なデータや発展途上国の現地の情報から分かっていくというものなのですが面白いです。人というのはどうしても悪い情報に食いついてしまい、発展途上国の人々は教育もされておらずみんな不幸なのだろうと考えてしまったり、少しでも悪いことが起きると悲観的になりその悪いことが永遠続くのではないかと錯覚してしまいがちですが、この本を読むとそんなことはないとポジティブになれます。ついつい悲観的に考えてしまう人にピッタリの本だと思いますね。
The 100-Year Life
→The 100-Year Life: Living and Working in an Age of Longevity (English Edition)
本の内容はタイトルにある通り、人生の寿命が延びて100歳まで生きると仮定した上で、これからの生き方のライフ・シフト方法について指南されています。70、80代まで働くにはどうしたら良いか、機械化やAIの進歩に伴って雇用はどう変化していくかなど、これから人類が対面するであろうさまざまな問題について語られています。ビジネスマンだけでなく、今の時代を生きるすべての人に新しい未来を生き抜く参考となる本です。
Management
→Management Rev Ed (English Edition)
ビジネス書として優れているのはもちろんのこと、ドラッガーの凄さや、経営の神髄についてしっかりと学ぶことができます。原本は500ページを超えるほどのボリュームになっておりすべて読むのにはかなり時間がかかりますが、人はなぜ仕事をするのか、人を効率よく動かすにはどうすればよいか、会社とはなにか、マネジメントとは何かなどなど、細かい経営論を勉強でき、新品でも3000円で購入できるコスパの良さがオススメの理由です。
Hard Choices
→Hard Choices (English Edition)
内容は、ヒラリー・クリントンが秘書官だったときの北朝鮮、イラン、イラクとの外交やオバマ大統領との交流について深く書かれていました。英語力を高めたい初心者の方でも意外と理解できる部分があります。価格はブックオフで500円以下で売っていたので購入してすべて読めたときの達成感がありました。
まとめ
おすすめのビジネス書の洋書を口コミとともに紹介しました。
ビジネス書なので内容も難しくなっていますが、ある程度英語力が備わってきたら洋書でビジネス書を読んでみましょう。社会問題や経済など、普段英語で見聞きしない分、かなり勉強になるからです。
また、読むのは難しい、疲れるという方はオーディオブックを利用してみましょう。オーディオブックは音読してくれるサービスなので、リスニング感覚で聴いて理解することができます。
初回一冊無料、その後は月額1,500円かかりますが本を一冊購入できるので、継続して洋書を読みたいという人はおすすめです。
英語学習はNetflixを利用した海外ドラマ・海外映画もおすすめです。
→週末はNetflix留学!英語学習におすすめ英語字幕付き海外映画・ドラマ【14選】