一般的な参考書や英語学習教材を使った独学での英語勉強に飽きてしまった方、もしくはもっと楽しんで学びたい方におすすめなのが、Netflixを使った海外映画やドラマでの勉強法です。
英語字幕付きのNetflixを使えば、リスニングやリーディング、スピーキングの練習にも応用できます。
平日、仕事で忙しくて十分な時間を使って、英語を学べてないなら・・・
ぜひ週末は、Netflixの映画を音声も字幕も英語にして、起きている時間の全てが英語漬けする、Netflix留学をしてみませんか?
この記事ではNetflix(ネットフリックス)とアマゾンプライム、hulu、ディズニー・チャンネルとの簡単な比較、おすすめの映画、英語学習へ利用する際の口コミなどをご紹介します。
→英検1級講師が教えるNetflix英語学習方法【決定版】
目次
アマゾンプライム / Hulu / ディズニープラス【VS】Netflix
Netflixは世界最大のレンタル動画配信サービスで、全世界で約1.8億人が見ている世界最大の映画配信サイトです。特に今回の新型コロナウイルスの影響で大きく、会員数を伸ばしました。
Netflixとよく似たものに、huluやアマゾンプライム、そして最近ではディズニープラスもあります。
それぞれ独占配信している映画やオリジナルの海外ドラマがあり、魅力的ですが、特に決まっていなければネットフリックスをおすすめします。
Netflix VS hulu
huluとネットフリックスを比較すると、配信している数と質でネットフリックスが有利ですし、価格の融通性もネットフリックに軍配が上がります。
Netflix VS AmazonPrime
アマゾンプライムはアマゾン会員の方にとっては便利ですが、2020年7月時点では「英語字幕モード」がありません。
上記の画像はアマゾンプライム
それに対して、ネットフリックはあります。
上記の画像はネットフリックス。
この点が英語学習をする上で大きく異なりますね。
Netflix VS ディズニープラス
Netflixの強力なライバル!?がおそらく、ディズニープラスです。
ディズニープラスには「音声を日本語と英語」の両方が選べる上に、「字幕も英語と日本語」が選べます。
英語学習における利便性はネットフリックスとほとんど、変わらないと言えます。
ディズニープラスは「アナと雪の女王」を代表するディズニー映画、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナルジオグラフィック、ピクサーなど、コアなファンを持つ映画版権を持っていますので、このシリーズが好きであればディズニー一択です。
逆にビジネス映画を見たい方はNetflix一択です。
ビジネスマン向きのNetflixおすすめ映画
ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密
アカデミー主演男優賞にノミネートされたマイケル・キートンが演じる映画。内容は、マクドナルドの創業者のレイ・クロックがさえない営業マンから、世界的なハンバーガーチェーンを作り上げるまでのサクセスストーリーとなっています。
どのようにして成功をつかみ、のし上がって行ったのか、レイ・クロックとは何者なのか。レイの経営術に注目の作品です。
特に注目すべてき点がこちら。
1、ビジネスにはやる気が重要であるということ。主人公のレイ・クロックは1950年代のアメリカでスマホもインターネットもない時代に、全米を車で走り小銭で電話をかけまくりチャンスをつかんだ。
2、ビジネスにはアイディアが大事であるということ。クロックは、マクドナルドの小さなスペースで早く食事を提供するビジネスに大きな可能性を見い出した。
3、ビジネスでは清潔さが大事であるということ。まだ小さなマクドナルドでクロックが、夜遅くまでレストランの掃除をするシーンが印象に残っています。レストランビジネスでは清潔さが大事と考える彼の信念が見えます。実際、レストランビジネスに限らず一流企業の受付やオフィスはきれいに掃除されています。
4、ビジネスでは人を説得しなければならない。クロックが、マクドナルドのフランチャイズ希望者に強い言葉で説得する姿勢は印象に残ります。
5、ビジネスでは会社の名前が重要であるということ。クロックは自らのクロックでなく、マクドナルドという名前に豊かさを見出したと言います。ビジネスでは会社の名前は重要であることを学びました。2時間近い映画で、一冊のビジネス書以上に成功の秘訣が多く学べる映画です。
英語学習しながら、ビジネスや経営を学べる作品となっています。

ファストフードという概念を確立した効率よくハンバーガーを作る仕組みを編み出したマクドナルド兄弟と、その仕組みをもつ店のフランチャイズ化を推し進め、マクドナルドブランドが世界へ普及することになった基盤をつくったレイとの対立が中心に描かれています。
作品内ではマクドナルド兄弟の事業を乗っ取った悪者のように描かれているレイですが、「価値」を発見するということの意味を考えさせられました。仕事においても、他社のアイデアや他の人間のアイデアの中にある価値を見出し、それをうまく利用して自分や会社の成功に繋げられるような視点を持ち、必要な場合はその価値を理解していない人との付き合いを考えないといけないと感じました。
マイ・インターン
マイ・インターンは、女優アン・ハサウェイ演じる若手社長として成功しているジュールズ・オースティンと、ロバート・デ・ニーロが演じる70歳シニア・インターンのベン・ウィテカーの2人の人生模様を描いた映画です。
若手社長として成功するものの、大忙しの毎日を送る主人公に、周りからの助言を受け、40歳年上のシニア・インターンのベン・ウィテカーを雇います。
70歳のベンの人生経験豊富な助言を受け成長していく主人公。様々な困難を乗り越え、どう成長していくのかを描いた映画です。

はじめは「こういう社長いるいる、もっとうまくやればいいのに」と思って見ていましたが、当時、メンバー数人程度の小さなプロジェクト管理の職に就いていた私は、規模は全く違うし、お国柄も違うからそこまでストレートに主張したりもしないけど、ひょっとして自分もジュールズと同じなのではと、ふと気付かされました。誰にも任せることができず結局自分で背負ってしまったり、人を「管理する」というと言葉は良くないですが、自分がうまく立ち回れていないと感じることがありました。
映画では、ジュールズの会社に、70歳のインターン、ロバート・デ・ニーロ演じるベンが入社し、彼の懐の深さや、年齢を重ねた余裕、温かさに、ジュールズの心がときほぐされていくのですが、「誰かに頼っていいんだ」と思うと、私も肩の荷が軽くなった気がしました。当たり前のことかもしれませんが、人と人との関わりが「仕事」を作るということを、改めて実感させられた映画です。
The True Cost
The True Costはドキュメンタリー映画で、今大量生産大量商品が当たり前になっている世の中で、実際の物の価値について考えさせられる内容です。
今の時代ファストファッションなど、安い服を簡単に買うことができ、飽きたらすぐに捨てて買い換える、そういったライフスタイルが定着していると思います。しかし、実際に安く物が買える背景の裏には、たくさんの悲しいストーリーがあります。
そのストーリーはどれも考えさせられるものばかりで、先進国に住む私たちももっと現状を知り、改善していく必要があると思わせる映画です。

しかし、私たちの所にはそういった悲しいニュースは一切届かないため何も知らず、ただただ経済の発展によって簡単に安い服が手に入って使い捨てられるという錯覚に陥ってしまっているのです。安くものを手に入れられる背景には、誰かが何かを犠牲にしているということに気づかされる映画です。同時に発展途上国に住む人たちと、先進国に住む人たちの生活や人生における不公平さについても考えさせられます。
その他のおすすめNetflix映画
このサイテーな世界の終わり
このサイテーな世界の終わりは、サイコパスの少年と、家出少女の社会のいずらさを描いたブラックコメディです。
動画内は過激な言葉が出るものの、普段勉強するような英語ではなく、ありのままの英語を学ぶことができます。

fuck off(失せろ)など勉強では知ることの出来ない単語も知ることが出来ました。私の英語の学習方法は字幕を英語にして日本語の吹き替えでみることです。これは、訳した時、つまり直訳ではなくどのようなニュアンスでこの言葉を放っているかが分かりやすいからです。
例えばseriously mate? という言葉は、「友達よ、本当かい?」のような直訳になりますが、実際のニュアンスは「お前、まじかよ」のようなニュアンスになります。そのため、英会話などでもどの英語のフレーズを使えば良いか分かるためとても勉強方法としてオススメです。
ワンダー 君は太陽
こちらの映画は、オーギーという少年が先天性の遺伝子の疾患による特別な顔の見た目のせいでいじめの標的になるのですが、家族の支えや友達との関係の2つの愛とオーギー自身の一歩を踏み出す勇気で乗り越えていくという映画です。

感情移入すれば、それぞれの家族や友達のキャラクターの言っている事を、より理解できます。またオーギーと友達の会話は、中学英語で取り扱われている単語やイディオムも思い出しながら確実に英語の復習とリスニングの向上につながるのでおすすめ。
シャッター アイランド
超難解映画と言われるシャッターアイランド。
ボストンハーバーの孤島であるシャッターアイランドの精神病院にいた女性が、忽然と姿を消す事件が発生。その事件を解決するために捜査を開始するのだが、この事件の裏にある陰謀に気づき始める。
そして事件は思いもよらない結末へ。推理ものが好きな人におすすめの映画。英語で見るには少し難しいと思いますが、字幕を活用して見てみましょう。

フォレスト・ガンプ/一期一会
トムハンクス演じるアメリカ映画。
「人生はチョコレートの箱みたいなもの。食べてみるまで中身は分からない」主人公であるフォレスト・ガンプは、母の口癖を語りながら、バスを待つ人々に自分の半生について語り出す。

わからない単語にカーソルを会わせると辞書機能もあるので、いちいち別のツールで調べる必要もありません。一文ごとに止める機能もついているので、一文一文意味や単語を理解してから次の文章に行くと、かなり多くの英文パターンが身に付きます。フォレスト・ガンプは英語が比較的簡単でゆっくりなので、英語学習の入口にするには特にオススメです。
Netflixのおすすめ海外ドラマ
フルハウス(ドラマ)
フルハウスは、妻を突然亡くしたニュースキャスターのダニーが、男手のみで子育てをする苦悩と失敗の連続を描いたドラマです。1話完結型なので、見やすくわかりやすいのが特徴です。
コメディなので、笑いはもちろんのこと、家族の温かいエピソードもあります。

メンタリスト(ドラマ)
メンタリストは現在、シーズン1からシーズン7まで出ているテレビドラマです。カリフォルニア州捜査局(通称・CBI)に勤める犯罪コンサルタントであるパトリック・ジェーンが、人間心理を巧みに操る観察眼と推理力を持つ「メンタリスト」を使って犯人を追い詰めるというドラマです。
推理系や警察物が好きな人にぴったりのドラマです。

もちろん刑事ドラマなので法律など専門的な単語も出てきますが、それを推測することも長文読解やリスニングの推測して解答することの練習として活用できます。また、1作品が40分程度の1話完結型の為、一日一話を目安として内容を楽しみながら聞き取りをすることで毎日無理なく勉強できます。
こちらは勉強とは少し離れますが、この作品は主人公がお調子者かつ頭がとても良いキャラクターであるため、座学では学べない言葉の言い回しや皮肉、アメリカならではのジョーク、例え方などを知ることができるため海外旅行の際に役立つ知識になり得るものも出てくるのが魅力的です。
glee(ドラマ)
廃部の危機を直面していた高校のグリークラブ。マッキンリー高校の教師で同校卒業生のウィル・シュースターは、自分が在籍していた当時の栄光を取り戻すべく、新生グリークラブの顧問になります。
仲間たちと信頼を築きながら、部の存続の条件は州大会での優勝となっているので、地区大会や州大会を目指していくストーリーとなっています。

ハウス・オブ・カード 野望の階段(ドラマ)
シーズン1からファイナルシーズンの6まであるハウス・オブ・カード 野望の階段。フランクの死の真相は最後の最後で明かされることになっていて、目が離せない内容です。
アメリカの政治に関する内容なので、英語で理解するのはなかなか難しいですが、中上級者におすすめのドラマです。

このドラマに出てくるキャラクターは全員、ワシントン州のハイソサエティですから、美しく正しい英語を聞かせてくれます。おかしなスラングや若者言葉を覚える必要がなければ、正統派ドラマを見るにこしたことはないでしょう。
フラーハウス(ドラマ)
大人気ドラマのフルハウス。そのフルハウスの続編として登場したのが、フラーハウスです。フラーハウスでは、フルハウスで登場していたダニーの3人娘の長女であるD.J.を中心に物語が進んでいきます。
未亡人となってしまったD.J.には3人の息子が!フルハウスと同じような展開になり、目が離せません!

ジョークが多いので、「アメリカ人はこんな言い回しで冗談言うんだ?」と面白かった所は何度も再生したりして、字幕をメモしたりしています。他にはできるだけ1話に対して最低二回見るようにしています。一回目は字幕付きで見て、二回目は字幕無しで見るようにしています。一話が30分程度なので、丁度集中力が持つ長さなの英語の勉強に向いているドラマだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介できたのは、ネットフリックスのおすすめ映画でもほんのごく一部に過ぎません。
ネットフリックスでは毎月新しい映画やドラマがどんどん追加されていっています(その分、なくなる映画やドラマもありますが)ので、ぜひチェックしてみてください。
なお、動画というジャンルだけでいえば、YouTubeを使った英語学習方法もありますので、もっとライトに勉強したい方はこちらがおすすめです。
→海外英語学習Youtuberチャンネル【31選】ランキング-2022年版-
効果的な英語学習はこちらの記事でご紹介しています。
→英検1級講師が教えるNetflix英語学習方法【決定版】