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2022年開始【ESAT-Jとは】東京都立高校の中3の入試に活用されるテストの日程、目的、評価基準などをまとめて解説します。

ESAT-Jとは

ESAT-JとはEnglish Speaking Achievement Test for Junior High School Studentsの略です。

2023年令和5年の東京都立高等学校入学者選抜から、英語の「話すこと」の評価に活用されます。

自分の気持ちや事実を英語で伝える能力がどれくらいあるのかを評価し、また思考力、表現力も評価されます。

都立高校では「学力テスト」と「調査書」の合計点で合否を決めていますが、ESAT-Jは「調査書」の内容に含まれます。

第一次募集・分割前期募集では、調査書の合計点(換算後)は300点にESAT-Jの結果の20点を加えて、合計が320点になります。当日学力検査の700点(換算後)に調査書のこの320点を合計して1020点で合否を決めます。
(第二次募集・分割後期募集では、当日学力検査が600点+調査書420点の配分となります。)

対象者はだれか

対象者は、都立公立中学校3学年の全生徒です。

試験内容について

・英文の読み上げ問題(2問)回答時間は各30秒
・質問を聞いて答える・意図を伝える問題(4問)回答時間は各10秒
・ストーリーを英語で話す問題(1問)回答時間は40秒
・自分の意見を述べる (1問)回答時間は40秒

実際の問題は令和2年に準備テストで行われたこちらに、一部サンプルがあります。
ESAT-Jのプレテスト
東京都中学校英語スピーキングテスト事業 令和2年度実施概要プレテスト スクリプト(PDF)

評価ポイントについて

ア)コミュニケーションの達成度(2段階)
イ)言語使用(5段階)
ウ)音声(4段階)

試験対策は英検の3級や、準2級のスピーキングの練習を行うといいでしょう。

「正しくきれいな発音」と「正しい文法」で話すことが必要になります。

音読があるため、何度も教科書の音読をすることも効果的です。

「自分の意見を述べる」問題では、模範解答は3文で答えており、長い文で自分のことについて話せる必要があります。

試験の日程について

令和4年11月27日(日):ESAT-J受験日
令和4年12月18日(日):予備日
令和5年1月中旬:個人や中学校に対して結果を伝える
令和5年2月:都立高入学者選抜において活用する

評価はどうやってするのか

評価基準は「発音・流暢さ・内容・文法」などです。

タブレット・イヤホンマイク・イヤーマフを使用し、1教室で20人が受験する予定です。感染予防のために、間隔を広げて、窓を開けて実施されます。

音声を録音して評価するため、音がくぐもって聞こえる可能性があります。時間内に、はっきりと話す練習が必要です。なお、採点はコンピュータやAIによる判定ではなく、フィリピン人が行います。

どんな目的で行われるのか

①義務教育の学習の成果を、公立高校の入試に活用するために行われます。「話すこと」に慣れ、グローバル化に対応できる人材を育成することを目指しています。

②話すことの能力を測り、その結果を小学校・中学校・高等学校における英語指導に活用するために行われます。結果を受けて、今後の授業内容の創意工夫が求められるでしょう。

ESATーJ対策はあるのか

英検ないし、TOEICでも、試験があればその対策本や講座、塾なども出てきます。

このESAT-Jについても同様に、現在、都内の多くの学習塾がこの対策に追われています。

しかしながら、座学の勉強とは異なり、この対策はあくまで英会話です。1対多人数でできるものではないですし、ましてや先生一人が英語を喋って生徒が話を聞いてスピーキング力が上がるかといえば、疑問です。

そのため、今までとは異なるスピーキング模擬テストが、各塾で必要になってきます。

SAT
実際にすでに学習塾や学校教育法人向けに、株式会社ジージーが「STE」という、都立高入試(ESAT-J)対策のスピーキング模擬テストを提供し始めました。こういったスピーキングテストが今後、学習塾で受講できる可能性があります。

個人でできる対策としては、やはりなんと言っても、「オンライン英会話」になります。

特にキッズ向けの教材が充実しているところや、英検対策に強いオンライン英会話が理想的です。英検は学習指導要領から外れたものは出てこない傾向にあるため、英検3級や準2級などは一つのベンチマークといえます。

このスピーキングテスト導入から考えられる、未来の中学・大学試験とは?

スピーキングテストが、全国で当たり前に実施されるようになることが予想されます。すでに、長野県では検討が始まっており、大阪府でも英語資格試験の結果内容を入試に活用することが認められています。

今後は、学校現場や学習塾でも英語学習の方法が変わってくるのではないでしょうか。

大学入試においても、近い将来、スピーキングテストの導入が行われることになるでしょう。大学入試だけでなく入社試験などでも活用される日が来るかもしれません。

英語を話すことに抵抗がない生徒が増えてくることが期待されています。

斉藤淳 / マナビジン編集長
斉藤淳 / マナビジン編集長
留学マナビジンの編集長

学歴は中央大学の数学科中退(共通一次の英語自己採点100点以下)。 発音を鍛えれば話せると聞けば「英語耳」をやり、多読がいいといえば「magic tree house」から始め、多聴、単語やフレーズアプリ、シャドーイング教材などなど、はやりの英語学習法に手を出しまくるが、TOEIC300点台から抜け出せず、自分の地頭に絶望する。

最終手段としてフィリピン留学にたどりつき、English Grammar in USEを中心に毎日8時間マンツー英会話をやって、4ヶ月の留学後に受けたテストでTOEIC800点台、VERSANTは56点。

ここで初めて「英会話って本当にできるようになるものなんだ」と知る。
その後、オーストラリア留学やハワイ留学も経験。ちなみに、英語を使った仕事を通じて外国人の妻とも出会う。

留学で感じた「英語が伝わる楽しさ」を多くの方に体験してもらいたい、という想いからこのサイトを立ち上げました。 当サイトを通じて一人でも多くの方に、役立つ情報が提供できれば幸いです。

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