私は英検1級を受験する際に発音を矯正したかったので、ミライズの「ハツオンコーチング」を受けました。
2か月でネイティブの発音を身に着けられるというのが魅力的で、どのサイトのオンライン英会話ランキングでも上位だったので、ミライズでお世話になることに決めました。
その際「これはよかった!」「この点はあんまり…」など、感じたことがたくさんあったので共有したいと思います。
ミライズ「ハツオン」とは?
私が入会したのは、2か月の短期集中プランでした。レッスンは全部で16回、1週間に2回ペースで消化します。もちろん、2回受けられないときは翌週に3回受けたりして自分で調整もできます。16回を2か月の中で消化すればOKという感じですね。
また、毎週1回必ず日本人コーチとの面談が設定されていました。よって、2か月間で毎週レッスン×2+面談×1を消化するという流れでした。
入会前に無料カウンセリングを受け、プランの説明があり、その後入会手続きを済ませます。入会するとすぐテストがありました。このテストはカリキュラムでどの発音を組み込むかを判断するためのものです。
レッスンは16回しかありませんので、すべての母音や子音を取り上げるわけにはいきませんからね(英語では母音だけで15種類あります!)。
テスト終了後、1回目の面談で出来上がったカリキュラムを見てどのように進めていくか、レッスンの予約の取り方など必要事項を説明していただきました。
レッスン内容について
レッスンは1回50分で、すべてフィリピン人講師によるものでした。
1レッスンの流れはだいたいこんな感じです。
- 開始5分はフリートーク
- その日に取り上げる音の紹介
- 単体でその音だけを聞く→言ってみる
- 舌の位置、口の開き具合などを確認
- その音が含まれている単語で練習→文で練習
- 会話の中でも意識できるかのため、簡単なお題が与えられ2分ほどスピーチをする
- 与えられているTEDの課題の音読
⑦に関して少し補足説明をすると、日本人コーチングスタッフにより音読課題が出されています。TEDが題材になっており、意味の切れ目で切られたスクリプトをもとに音読の練習をします。
2週間で1つのパートをネイティブと同じぐらいきれいに発音できるようになるまで、何度も繰り返し練習するんです。
目安として、音読15回、シャドーイング10回、シンクロリーディング(音声と同時に発音する)10回を毎日するように言われますが、もちろんもっとやってもかまいません。
それをどれくらい流暢に読めるようになっているかを、レッスンの最後にチェックしてもらうというのが⑦の内容です。
レッスンは最初に受けたテストで苦手だと判断された音を中心に組まれます。
1回目は母音の全体像、2回目以降はそれぞれの音を、1レッスンで1つ取り上げられます。
後半になるとリンキング・チャンキング・リダクションなど、単語レベルを離れて文になったときにどの単語が強く、もしくは弱く読まれるのかということを学びました。
全体的にレッスン内でやることが明確で、レッスン内容には非常に満足しています。講師は全員フィリピン人の方なのですが、ネイティブと遜色ない発音で特になまりは感じられませんでした。
また、フリートークなどでこちらが話す機会をきちんと取ってくださり、発音以外でもその場合はこう言った言い方がいい、というふうに会話における文法の訂正などもしてくださいました。
実際のレッスン風景
コーチングについて
コーチングは日本人スタッフによるもので、課題として出されているTEDの音読を録音したものを添削してもらう、というのが主な内容でした。
個人的な感想を述べると、このコーチングはあまり必要なかったなと思います。
理由は2点です。
まず1点目は、音読の添削はレッスン内で講師にしてもらえます。日本人コーチのほうは、音読を提出してから2日後ぐらいに添削が返ってくるので、タイムラグが発生します。
レッスン内であれば直後にフィードバックをもらえるので、直すべきポイントをすぐに把握できますし、それだけで十分でした。
また、2点目は日本人コーチの方にはあまり具体的なアドバイスはいただけなかったということです。面談時間が10分程度しかないこともあり、軽くその週にやった内容を復習するだけ、ということもありました。
復習だけなら自分でもできます。しかも、日本人ならではのアドバイスのようなものもありませんでしたし、わざわざ面談を設定する意味は…?と感じてしまいました。
私はコーチングシステムにはあまり満足していませんが、そういった日本人コーチばかりではないと思います。入会する際に、どういったフォローをしてもらえるのか事前に聞いておくことをおすすめします!
こんな人におすすめ!
ある程度英語で言いたいことは言えて、さらにコミュニケーションスキルを伸ばしたり、きれいな発音にしたいと考えている人におすすめです。
「ハツオンコーチング」のレッスンはすべて英語で行われるので、初心者の方には少し厳しいかもしれません。顎の位置や舌が口の中でどのようになっているのがいいのかなど、英語で聞き取らなければなりませんからね。
ある程度のリスニング力が求められます。また、エクセルでその日の学習時間を記入し、それを見ながら毎週の面談がなされます。
なかなか一人では学習を継続できない方や、進捗状況を管理してもらっているほうがやる気が出るといった方にとってはいいシステムですね。
DMM英会話と比べると…?
私は普段はDMM英会話でレッスンを受けているのですが、両者一長一短というところです。金額・予約の取りやすさ・レッスン内容に分けて表にしてみました。
◎:非常に満足 〇:満足 △:少し不満
金額(1か月) | 予約の取りやすさ | レッスン内容 | |
ミライズ | △ 135,000円※1 |
△ | ◎ |
DMM英会話 | ◎ 7,900円※2 |
〇 | ◎ |
※1 ミライズの金額は2か月で270,000円なので、単純に半分にしています
※2 スタンダードプラン(1日1レッスン)の1か月の金額です
まず、いちばん気になるのは料金ですよね。やはりミライズは日本人スタッフによるコーチングがついていることもあり、お高めです。
DMM英会話は1か月毎日レッスンが受けられてこの値段なので、安さではミライズを圧倒しています。ですが、ミライズはカリキュラムがしっかりしていると感じました。
予習復習がしやすいように、カリキュラムにYouTubeの解説動画を埋め込んであります。それをクリックするだけで、その日学習した内容を復習できるようになっているんです。
レッスンそのものももちろん大切ですが、レッスンのない日こそ復習することが会話を上達させるために不可欠なことだと思っています。ミライズは授業外でのフォローがしっかりしてるので、復習できる環境が整えられているのはミライズのほうですね。
次に、予約についてですが、ミライズを△にしたのは固定の講師が割り振られているので、その講師が空いている時間にこちらの予定を合わせなければならず少し不便に感じたからです。
その点DMM英会話では、講師を固定する必要がなく当日でも好きな時間に予約が取れるのがいいですね。もちろん、人気の講師の枠はすぐに埋まってしまいますが、ほかにも評価の高い講師はたくさんいます。
DMM英会話は1年ほど継続していますが、予約に困ったことは一度もありません。
そして、レッスン内容はどちらも素晴らしいです。迷っているなら、何を重視したいかで決めるといいですね。
仕事などのために更なるレベルアップを求める方にはミライズのハツオンコーチングがぴったりですが、そんなにお金をかけずに趣味程度で始めてみたい方は、DMM英会話がいいでしょう。
ミライズは講師が全員フィリピン人の方ですが、DMM英会話もスタンダードプラン(非ネイティブプラン)の場合はほとんどフィリピン人の方です。授業の質に大差はないと感じました。
最後に補足すると、DMM英会話は教材が豊富です。
「会話」「デイリーニュース」「ビジネス」「TOEFL iBTスピーキング」「英検対策」など、さまざまなニーズに対応できるようになっているので、目的がはっきりしている方にとっては嬉しいですね。
私は英検のライティングや2次対策のために、いつもデイリーニュースを題材にレッスンを受けています。
シンプルに読み物としておもしろいのもありますし、日常会話ではあまり使わない語彙も勉強できてとってもおすすめです!
まとめ
ざっくりとまとめると、ミライズのハツオンコーチングは中上級者向け、DMM英会話は初心者向けのオンライン英会話だと思います。
DMM英会話は無料体験を2回受けることができますし、2月末まで初月半額キャンペーンもやっているようです。
また、ミライズのハツオンコーチングも無料カウンセリングがあるので、迷っている方は無料のものから一歩踏み出してみるといいですね。