英語の資格試験にはTOEIC・英検のような一般的に知られているものから、Linguaskill Business・日商ビジネス英語検定のようなビジネス専門の資格、全国通訳案内士試験のような通訳系の資格、さらには観光や工業用の専門的な英語資格まで様々あります。
一体どの資格がおすすめで、どの程度の難易度なのでしょうか?
また、就活や転職に使える英語の資格試験はどれなのでしょうか?
ここでは英語の資格・検定試験25個をまとめてご紹介します。合わせて資格を取得した方の体験談も掲載しましたので、参考にしてみてください。
英語の資格を取ることの3つのメリット
社会人なら転職・昇進に必要
一昔前は英語力を必要とされるのは外資系企業や大企業だけでしたが、現在は様々な業種、中小企業でも英語は必要になりつつあります。
もし採用面接の際、英語ができる人と英語できない人の2人いたとすれば、採用担当者は間違いなく「英語ができる人」を選ぶでしょう。しかし採用面接を英語ですることはほぼないので、ここで重要になるのが履歴書に書ける英語の資格やスコアです。
また英語ができれば、年収が上がることもわかっています。年収の高い企業へ、さらに高条件で転職できます。入社してからも、昇進・昇給のチャンスが増えます。
グローバル人材に特化した人材紹介・人材派遣会社であるエンワールド・ジャパンが実施した「英語レベル別にまとめた現在の年収」のアンケート調査を見てみましょう。
英語レベル「上級」では、年収1,000万円以上が約60% 英語レベルと年収の高さに相関関係|エンワールドから引用
同社のサービス登録者で正社員として働いている1,928名に「英語レベルと年収」のアンケート調査を実施。
青系統が年収1000万円以上、黄系統が1000万未満です。英語力が高いほど、高い年収を得ていることがわかります。
学生なら就職・留学に必要
学生であれば、就職活動時に英語系の資格やスコアを持っていることで、他の学生に大きな差をつけることができます。
英語の資格を持つということは、英語のスキルがあることはもちろん、在学中に1つの目標に向かって努力をしていたという実績にもなり、就活時に評価されるでしょう。
海外留学を考えている人にとっては、TOEFLやIELTSなどのスコアは必須と言えます。
英語学習のモチベーションや自信につながる
英語の勉強を始めても、いきなり英文が読めるようになったり、話せるようなることはありません。海外留学をしても日常会話ができるようになるまで3ヶ月ぐらい、日本で仕事の合間に勉強するのであればさらに時間がかかります。
英語が話せるようになる前に勉強が辛くなり、英語学習を挫折してしまう人は多いです。
しかしTOEICなどのスコアで結果が出る試験を定期的に受ければ、英語力が着実に上がっているのをスコアで実感できて、勉強のモチベーションを維持できます。
定期的に試験を受けて、伸びている部分と伸びていない部分を客観的に把握することも大事です。
英語資格・検定の比較一覧表
資格名 | オンライン受験 | 受験料 | 開催頻度 | 転職時有利になるレベル |
---|---|---|---|---|
■一般学習者向けの英語資格 | ||||
TOEIC L&R | × | 7,810円 | 年24回 ただし、毎月同日に午前午後 | 700点以上 |
TOEIC S&W | × | 10,450円 | 年12回 | 250点以上 |
実用英語技能検定 | × | 4,500円〜12,600円 | 年3回 | 準1級以上 |
国際連合公用語英語検定試験 | × | 3,000円〜12,500円 | 年2回 | B級以上 |
GTEC | ○ | 8,800円〜 | いつでも | 650点以上 |
PROGOS | ○ | 無料 | いつでも | |
■海外留学向けの英語資格 | ||||
IELTS | ○ | 25,380円〜 | ほぼ毎日 | |
TOEFL | × | US$245 | 年50回以上 | |
ケンブリッジ英検 | × | 9,000円〜25,000円 ※会場によって異なる | 級・場所による | |
iTEP | ○ | 11,000円〜 | いつでも | |
■ビジネス専門の英語資格 | ||||
日商ビジネス英語検定試験 | × | 4,200円〜 | 年12回 | 2級以上 |
Linguaskill Business(旧:BULATS) | ○ | 2,900円〜 | いつでも | B2以上 |
GCAS | ○ | 6,900円 | 申し込み後相談 | 230以上 |
■子供向けの英語資格 | ||||
英検Jr.(旧・児童英検) | ○ | 2,500円〜 | 年3回 | |
JET (ジュニア・イングリッシュ・テスト) | × | 2,900円〜 | 年4回 | |
■通訳&翻訳関連資格 | ||||
全国通訳案内士試験 | × | 11,700円 | 年1回 | 合格 |
ビジネス通訳検定(TOBIS) | ○ | 12,000円 | 年2回 | 2級以上 |
JTA公認ビジネス翻訳能力検定試験 | ○ | 7,700円 | 年3回 | 2級以上 |
JTFほんやく検定 | ○ | 5,500円〜 | 年2回 | 3級以上 |
翻訳実務検定(TQE) | ○ | 8,900円 | 年2回 | 70点以上 |
文芸翻訳検定 | ○ | 4,200円〜 | 年2回 | 準1級以上 |
■専門性の高い資格 | ||||
観光英語検定 | × | 3,800円〜 | 年1回 | 1級以上 |
日本医学英語検定 | × | 5,000円〜 | 年2回 | 2級以上 |
英語応対能力検定 | ○ | 7,150円 | 年4回 | A以上 |
TOPEC看護英語試験 | × | 4,950円 | 年1回 | 合格 |
幼児教育・保育英語検定 | × | 3,500円〜 | 年3回 | 準1級以上 |
一般学習者向けの英語資格
TOEIC L&R
知名度が高く、初級者から上級者までビジネス英語の能力を証明できます。履歴書に書いてアピールするなら600点以上が目安。一般的には800点以上ぐらいから昇進、転職などでの評価対象です。
また、近年はTOEIC L&Rだけだと点数だけが高くて喋れない人もいるため、スピーキングの評価をしてもらう場合はTOEIC S&Wなど別の資格があるとベター。
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“大学時代、1年の時から趣味で英語の勉強をしていたのですが、もうすぐ就職活動が始まるという時期に、英語系の資格は取っていおいても損は無いかと思い、受験しました。
勉強法は、これまでしていた英語の勉強に加えて一日1時間、試験のための勉強の時間を作りました。勉強法としては、「公式の問題集を買ってを繰り返し何度も何度も解く」です。そしてその本を何度解いても正答率が100%になるくらいにマスターしたら別の問題集を買ってということをただひたすら繰り返しました。
それ以外の時間はとにかくいろいろな形で、英語に触れる時間を一日を通してできるだけ多く作りました。
英語のニュースや海外Youtuberの動画を見たり、日本のマンガの英語バージョンをiPadで読んだりなど、家でボーっとしている時でも何か英語の音声を何か再生しておくなど、とにかく一日中英語に触れているような状態で耳が英語に慣れて自然と聞き取れるようになりました。
資格を取得したメリットですが、ずばり就活に役立ちました。
同じ資格を目指している方へのアドバイスですが、英語上達のコツはとにかくひたすら英語を聴いて読むこと、それにどれだけ多くの時間を使えるかです。
逆に言うと、これさえしていれば英語は誰にでもマスターできます。英語の音声教材を聴く時、日本人向けに作られた教材の英語はゆっくりすぎて本場の英語を前にしたとき歯が立ちません。ニュースでも映画でも何でもいいので、ネイティブが普通に聴くものと同じものを聴くのが良いでしょう。
また私の場合、それらの英語の音声をパソコンやスマホで再生速度を1.1倍などに速めて聴いていました。これをするとネイティブが聴くような英語の音声ですらゆっくりに聞こえてくるのでおすすめです。”
TOEIC S&W
国内の就職、転職時に受けておくとベターな資格です。知名度があまり高くないためどのぐらいの点数があると、どの程度英語が使える人材か判断されにくいです。
TOEIC L&Rの点数に伴う英語力の証明として使えます。
実用英語技能検定
通称「英検」としてよく知られる総合的な英語コミュニケーション能力を証明する試験。3級からは面接試験があるので、スピーキング力も証明しやすい。転職でアピールするには2級以上が望ましい。準一級以上はTOEIC L&Rでいうと800点以上。一級は段違いにハイレベル。
国際連合公用語英語検定試験
通称「国連英検」と言われている公益財団法人日本国際連合協会が実施している試験です。コミュニケーション能力を重視した内容となっており、リスニングの配分が高いのが特徴。問題に国際情勢などの時事問題も出題されます。A級以上では2次試験に面接もあります。
“資格を取得した理由としては、国際的な仕事に就きたかったから。私は外交官を目指しておりました。
まずは勉強法というか習慣なのですが、一年間程、英字新聞を購読してきちんと読むことを日課にしていました。
それによって自分の中での引き出しが増えて、面接試験で問われる時事ネタに困ることがなくなりました。英語のニュースも見ており、私がお勧めする英字新聞はインターナショナル・ヘラルドトリビューンで、英語ニュースは大定番のCNNです。
ニュースや新聞からの情報習得は国際政治に関わる人は当たり前に日課にしていることなので、自分も習慣にしたほうがよいなというのがきっかけでしたが結果的に国連英検合格に大きく結びつきました。
そして、もう一つは予備校に通うということです。私はNCBという予備校に通っていました。NCBは今はもうありませんが、長く勉強を続けるためには、予備校に通って勉強時間を一定時間は確保することをお勧めします。
国連英検の問題はとても難しく、途中で諦めたり投げ出したりしてしまいがちですが、専門の先生についてもらって、専門のカリキュラムに沿って勉強をすることで、英語を習得する力が圧倒的に上がって、合格を狙えるレベルまで英語力を上げていくことができました。
難しい内容で、特に聞き取りは初めは全く聞き取れず理解もできず、できるようになる気が全くしない時があるかもしれません。それでも必ず繰り返しと継続は力になります。諦めないで続けてください。”
GTEC
認知度は低いがオンラインで手軽に80分で受験できる。転職に有利まではいかないが、4技能をすべてはかれることもあってか、企業内での海外派遣選考の参考資料として受験を促す企業も増えてきている。
“私は私立高校に通っていて、学校のカリキュラムに組み込まれていました。特にGTECの為に勉強することはありませんでしたが、定期的にGTECを受けるという形でした。
元々英語が得意で好きだったこともある為、毎回点数が上がっていくことがとても楽しかったです。当時は何が何かわからずにただただ受けていただけだったのですが、この資格を取得したことにより、大学の公募推薦の応募の際に加味され、結果第一志望だった大学に合格することができました。
大学入試に関わるということを最初から知っていれば、もっと本気でGTEC用の対策の勉強をしていたかもしれません。その後大学では英語の教員免許を取得する為に4年間頑張りました。結果教員免許を取得することができました。
元を辿ればGTECという試験があったからこそ、大学入試に合格でき、結果教員免許を取得することができたと考えています。この資格は特に大学入試を控えている学生さんに是非おすすめしたいです。
私の場合は学校のカリキュラムに組み込まれていましたが、大学入試を受ける学生さんには積極的にこの試験を受けることを考えて欲しいです。英語の勉強もできて、役に立つ資格も取れるので一石二鳥だと思います。”
海外留学向けの英語資格
IELTS
イギリス、オーストラリア、カナダに移住を考える場合に必要です。特に移住してまで転職を考えていない場合には、必要ないかもしれないので確認してみてください。
働くには最低5.0以上のスコア、日本人が評価されるのは6.5以上付近からです。7.0あれば相当英語力が高いと言えます。
“海外の大学の本科に進学するために取得しました。取得前は英語コースに通っており、ライティングの基礎やスピーキングの基礎は習っている状態でした。しかし、IELTSの問題の形式や答えの探し方などコツがあり、英語コースで習っていることが基礎にはなったももの、IELTS用の勉強が必要でした。
勉強方法は、IELTS用の教本を買って勉強しました。一気に全ての問題を解くのではなく、例えばリーディングの練習であれば一つのパッセージを読んで問題に答えたらすぐに答え合わせという方法です。
答え合わせをしたら、間違えた問題を見直してどうして間違えたのかを確認したり、パッセージや問題文に出てきた知らない単語を調べます。特に知っている単語を増やすことはリーディングだけでなくライティングにも使えるので役に立ちました。
リスニングの練習も同じように問題を解きこなすのではなく、一問解いたらすぐに答え合わせをして、間違えの確認をしました。スクリプトを見ながらもう一度問題を聞き返すと、どこで引っかかってしまったか確認でき、リスニング力も上がるのでオススメです。
ここでも知らない単語を出来るだけ覚えるようにすると、次に同じ単語が出て来た時に便利です。この資格のメリットは大学に入学する時の英語力の証明として認められますし、履歴書にもかけます。
IELTSのスコアをあげるには単語力が大事です。知らない単語は読めませんし、聞き取ることもできないので、まずは語彙力を付けることから始めて見て下さい。”
ケンブリッジ英検
ヨーロッパを中心に認知度の高い英検だが、日本ではあまり知られていません。5段階の評価があり、ちょうど中間にあたるFCEというレベル以上が履歴書にふさわしいです。
ちなみに最高レベルであるCPEは、英検1級より難しいと言われています。
TOEFL
世界160か国以上の大学や機関で活用されており、特にアメリカへの大学留学やオーストラリアへの移住申請等にTOEFLスコアが必要なことが多いです。
iTEP
アメリカのiTEP International 社が開発したオンラインで受ける英語コミュニケーション能力検定。世界51カ国、700以上の大学や400以上の高校留学前の語学力を確認するために使用されています。
ビジネス専門の英語資格
日商ビジネス英語検定試験
ビジネス分野でのライティングを重視した試験。ビジネスコミュニケーション能力に重点を置いています。
計画書や企画書、報告書、請求書、履歴書、電子メールなどの作成などが出題問題に含まれます。2級以上あると貿易関連などの転職に有利です。
Linguaskill Business(旧:BULATS)
ビジネスレターや報告書、企画書の作成などビジネス分野に特化した試験で、世界50カ国以上で企業や団体の採用時に使われています。
英語4技能全て出題され、国際指標CEFRに基づく評価が行われます。試験はオンラインで受験でき、結果は最短3日後に通知されます。
“英語を使う機会自体は比較的多かったのですが、わざわざ検定試験を受けたことが無かったので、腕試しとして受験しました。
身近にいる英語圏の友だちに勉強に付き合ってもらい、過去問題を解くだけではなく、スピーキングについても練習しました。ただ、ビジネスに寄った内容
なので友だち同士の会話ではカバーできていなかった分野も多く、その部分を洗い出してから重点的に覚えるようにしました。
勉強については大学受験の試験勉強と大体同じように過去問題を中心として取り組み、分からなかった問題は単語を覚えなおし、なぜ間違えたのか理解し、書き言葉の文法やビジネスの場にふさわしい話し方など、日常英会話であまり意識していないところに関する漏れをひとつひとつなくしていけるように工夫しました。
資格を取得したことで、「英語が分かる」というあいまいな言い方ではなく、「BULATS」という知名度のある試験の点数で自分の能力について他人に伝えることができるようになったのがよかったです。今後転職するときにはきっと役に立つだろうなと感じています。
これから資格を取得しようと思っているのであれば、せっかくの機会なので改めて自分のスキルの為に勉強して、受験後もその知識を覚えていられる勉強をするのがおすすめです。”
GCAS
ビジネスシーンを想定したスピーキングテスト。試験は面接官と約15分間インタビュー、プレゼンテーション、ロールプレイの試験を行います。
1人で受験の場合はオンライン、6人以上の団体受験では対面試験も選択可能です。
子供向けの英語資格
英検Jr.(旧・児童英検)
児童の英語能力の調査・研究を目的に、英語に親しみ外国の文化を理解することを目標として開発された児童向けの「育成型ゲーム感覚」のリスニングテストです。小学校での外国語活動の成果検証としても使えます。
JET(ジュニア・イングリッシュ・テスト)
英語初期学習レベルからTOEICまでのコミュニケーション英語能力の進捗過程を確認できるテストです。学校生活や誕生日パーティなど、子どもが親近感を感じられるシチュエーションから出題されます。
通訳&翻訳関連資格
全国通訳案内士試験
英語関連の試験では唯一の国家試験です。以前は有料で外国人向けの観光案内をする場合この資格が必要であったが、今ではそうではないためそれほど人気はありません。ただ国家資格だけあり難易度もかなり高いので、英語力の大きな証明にはなります。
“英語の勉強になると思った事と、インバウンドの会社に勤めたいと思っているので役に立つと思いました。
どのように勉強したかといいますと、参考書を購入し、インターネット通信教育で勉強しました。問題集を沢山といて、勉強にあきたら、海外ドラマを見てリフレッシュをしたり、アプリで単語勉強をしたり英語が常に身近に感じる環境に自分をおきました。日本の事を英語で言えるように図書館でかりて、海外の人に日本の事を英語で話すという参考書も、暇な時に観たりもしました。
取得した事により、旅行会社に転職が決まり毎日忙しく働いていますし、勉強して得た知識は日々役に立っています。東京オリンピックでボランティアをやってみようかなとも思っておりますので持っていて損はない資格だと思います。
試験に向けて勉強を頑張りますし、参考書や問題集を未だに見返すこともあります。
資格を目指している方にアドバイスです。
私は英語と日本の良いところを外国の人に知ってもらいたいとか転職のために勉強しましたが、理由はどうであれ、合否はさておき、得た知識は無駄にはなりません。一歩踏み出して資格を取得を、目指して英語漬けの日々を過ごし試験合格を目指して頑張ってください。”
ビジネス通訳検定(TOBIS)
ビジネス中心の通訳資格で、4段階のうち2級以上が履歴書にふさわしいです。日本語から英語、英語から日本語という両方の通訳能力が必要で、1級の試験は同時通訳となりレベルは高いです。
JTA公認ビジネス翻訳資格認定試験
5段階のうち1級はプロの翻訳家として活躍できるレベルで、これはTOEIC満点や英検1級よりも難しいとされています。金融、医学、法律、特許の分野ごとに受験できます。2級から転職にも有利。
JTFほんやく検定
日本翻訳連盟の試験で、5段階のうち2級取得以上から加盟している翻訳会社の紹介もあるので便利です。プロとして認められるのは1級。
翻訳実務検定(TQE)
英語を含めた7言語・16分野の科目から選択して受験できます。3級以上の認定者は、㈱サン・フレアに翻訳者として登録され「翻訳実務士」として活躍できる可能性もあります。
“この資格をもって翻訳業界で仕事をしていく足掛かりをつかみたいと思い、取得しました。
また、それまで長期にわたり翻訳に関わる学習(例:翻訳会社アメリア・ネットワークにて5年間在籍し、クラウン会員の資格を得る)や各種翻訳コンテストへの参加等で培った翻訳の実力を試す目的もありました。
資格取得してすぐ、翻訳会社2社からトライアルの打診があり、両者とも合格、業務委託契約を結ぶことができました。その後も、その2社で仕事を続けながら、ランサーズやクラウドワークス等のクラウドソーシング会社に登録し、現在までに約120案件ほど受注・納品しています。
実は、翻訳に関するいわゆる国家資格はなく(通訳ガイド国家試験が唯一の国家資格)、そのためこの資格を取得したのですが、合格率は5~6%とかなりの難関なので、私自身5回目の挑戦でようやく合格にこぎつけた次第です。なので、ますは、翻訳学校等で翻訳の基礎を学んでから、ある程度実力をつけたうえで挑戦した方が良いと思います。
その判断基準はなかなか難しいところですが、翻訳学校の先生に判断を仰いだり、各種コンテストに参加して賞を取るなどできるようになれば、その時期かと思います。皆さんも決してあきらめずに初心を全うしてください!”
専門性の高い資格
観光英語検定
英語でのコミュニケーションを目的とした検定で、3段階あるうちの1級では海外で添乗ができるレベルとされています。
日本医学英語検定
→公式HP
医学生や医学従事者はもちろんのこと、幅広い業界の人たちからの利用も多い医学英語に特化した検定試験。4段階あるうち3級で英語で医療に従事できるボーダーラインに立て、さらに2級で英語での論文執筆・学会発表・討論を行え、1級では教育、指導に携われるレベルにまで達します。
英語応対能力検定
販売、宿泊、飲食、鉄道、タクシーの5種類の業務別試験と、一般試験があります。主に、接客業の方を中心とした英語能力検定です。そのため、聞く・話すにフォーカスしており、より実践的な英語力が証明できるようになっています。
インターネット受験タイプなので、試験場に行かなくても受けられるのが特徴です。
TOPEC看護英語試験
「職業分野別英語コミュニケーション試験」の看護分野の試験です。看護学生や看護師、その他医療従事者が基本的な看護業務を英語で運用できる能力を測定できます。
幼児教育・保育英語検定
「幼保検定」とも呼ばれます。幼稚園や保育園で必要とされる実用的な英語力をはかる検定で、保育現場のシチュエーションにおける語彙力、読解力、リスニング力を測定できます。
英語資格試験についてのまとめ
英語資格試験自体はこのように有名な資格試験だけでも28種類あり、それぞれの資格試験によって難易度、必要とされる英単語、専門用語、スピーキングやライティングスキルなどバラバラです。
もしキャリアアップを狙っているのであれば、あらかじめ自分が狙う目標を定め、必要とされる英語力を確認した上で留学すれば、より効率的な留学になるでしょう。
まずは一度、自分が将来なりたい仕事・転職したい仕事に資格があると有利なのかどうかも含めて、ぜひじっくり調べてみてください。不明な場合は転職エージェントにアドバイスをもらうのも良い方法ではないでしょうか。
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