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留学マナビジンコラム英語の必要性英語の必要性は8年間でどう変わったか?「英語は今後も必要ない」のウソと真実

英語の必要性は8年間でどう変わったか?「英語は今後も必要ない」のウソと真実

英語は本当に必要なのか?

「これからは英語の時代だ」と、よく耳にします。本当でしょうか? 

たとえばあなたは、これまで「英語の必要性を感じるほど困った経験」があったでしょうか?

きっと日本に暮らしていて英語ができなくて困ることなど、ほぼないはずです。間違いなく英語ができなくても私たちは普通に生きていけます。

国内に留まる限り、買い物にしても食事にしても、日常生活に必要なあらゆるサービスにしても、日本語だけで事足りるからです。

仕事にしても、英語ができなければ就けない職業なんて、ほんの一握りに過ぎません。仕事で英語を使う機会など、ほとんどないのが現実です。

このように英語の必要性を感じる人、感じない人の割合はどの程度なのか? 過去と最新の統計データを見比べてみたいと思います。

2012年のリクナビの調査によると

実際のところ、リクナビの調査によると、6割以上の人が「仕事で英語を使う機会がない」と答えています。

リクナビ、英語を使う機会はありますか?
https://next.rikunabi.com/01/closeup_1242/

これは、東証一部上場企業に勤める日本在住の25~39歳の正社員1000人を対象に行われた調査の結果です。

ということは、日本を代表する大手企業に属する社員ばかりです。

世界の市場を相手にグローバルに展開している大企業の社員であっても、その6割を超える人が仕事で英語を使うことなどないと答えているのです。

大企業でさえ、この実態なのですから、ましてや日本の大多数を占める中小零細企業に勤めたり個人で仕事をしている人たちであれば、なおさら英語を使う機会などないことは容易に察しがつきます。

もっとも、このデータは2012年にとられているため、最近の状況を反映しているとは言いがたいものがあります。

2020年のTOEICの調査によると

そこで、TOEICを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)によって2020年に公開された「英語のスピーキングに関する実態と意識」のなかから、以下の統計を紹介します。

英語を使う機会がどれだけあるか?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000051295.html

この統計は、学習方法に関わらず、現在英語学習をしている全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に行われた調査の結果です。

「英語を話す機会はほとんどない」と答えた人は 39.2%に留まっています。

先に掲げたリクナビの統計とは、そもそもアンケートをとった対象が異なるため、一概に比べることはできないものの、統計がとられた2012年と2020年の間に状況の変化があったことは、十分に感じ取れます。

2012年には「英語を話す機会がない」と答えた人が61.4%もいましたが、2020年には39.2%と、大きく減少しています。

このことは、わずか8年の間に日本のビジネス社会がグローバル化していることと深く関係しているといえそうです。実際、英語を必要とする機会は、年を経るごとに増える傾向にあります。

それでも、2020年の調査においても、「英語を話す機会がほとんどない」と「週1~2日程度ある」を合わせると、実に全体の62%を占めます。

2012年に比べれば英語の需要が増してはいるものの、全体を見渡してみれば、まだまだ英語を必要とする機会が少ないことが見て取れますね。

まして2020年の調査対象は、すでに英語学習を始めている人です。そのなかには、仕事で英語を使う必要に迫られている人も相当数いるはずです。必要があるからこそ学習するのは、極めて自然です。

つまり、無差別にアンケートをとるならば、「英語を話す機会がない人」がさらに増えることは間違いなさそうです。

現実を見たとき、日本人の多くは英語力を必要としていません。

それなら、なにも苦労して「今さら英語を学ばなくたっていいじゃないか」と思いませんか?

英語を学ぶためには、多くの時間を割かなければいけません。英会話ができるようになるまでに500時間、1000時間、中には2000時間のプラス学習が必要と言う方もいます。

本を買ったり、スクールに通ったりと、月平均にすれば1万円〜5万円など、それなりにコストもかかります。

英会話ができるようになった人たちは海外留学組が多いといういくつかのデータがありますが、海外留学を1年したら語学留学でも200万円〜300万円はかかります。そもそも、1年で英会話が身につくという保証もありません。

私自身が英語を身につけてきた経緯や、数多くの留学生を見てきた経験からいっても、はっきり言って社会人が英語を身につけるのは生半可な覚悟では難しいと言わなくてはなりません。

であれば極端な話スパッと諦めて、5000円程度のゲームを買い求め、1000時間ぐらい遊び尽くせば、部屋に引きこもりながら十分楽しめるのでコスパ最強です。食費も生活費も大してかかりません。

浮いた資金は貯蓄や株、債権、仮想通貨、セキュリティトークンなどにでも投資し、老後の資金とすることができます。

そのように考えると、限りある時間とお金を英語学習に費やして苦労するよりも、好きなことをして楽しんだ方が、「楽しいし、お金も貯まるし」よほど賢明に思えてきます。

でも、ちょっと待ってください!

たしかに今は、英語ができなくても、それほど困ることはないかもしれません。ただし、あくまで「今の時点では」という但し書きがつくことに、注意が必要です。

つまり、この先も「英語ができなくても困らない状況が続く」とは限らない、ということです。

英語ができないことで、これから直面するかもしれない危機

あれこれあげつらっても仕方がないので、ここでは2つの問題に絞ってみましょう。

それはズバリ、「給料が増えない」「仕事がなくなる」というものですね。

1.給料が増えない

英語ができることで社内の評価が高まり、昇進・昇給に繋がりやすいことは、各種のデータによって明らかにされています。ということは英語ができないと昇進が遅れ、給料も増えない、ということです。

たとえば、バイリンガルのための転職・求人情報サイトDaijob.comに登録しているユーザーの英語レベル別年収を比較したのが下のグラフです。

平均年収 女性

平均年収 男性
ダイジョブ・グローバルリクルーティング株式会社から引用

年代ごとに左からビジネス英語以上・日常英会話以下・英語力とは別に国税庁の職員の年収を比較対象として棒グラフで表しています。

画像が荒くて申し訳ありませんが、よく見ていただくと、英語力に優れた人(ビジネスレベル以上)ほど、どの年代をとっても年収がひときわ高いことが分かります。

この統計は、ひとつの例に過ぎません。英語力が高い人ほど年収がアップする傾向にあることは、さまざまな調査によって、はっきりと示されています。

英語力と昇給が相関関係にあるという事実は、先ほど紹介した2020年のIIBCの調査にて4割弱の人が「英語を話す機会がほとんどない」と答えていることと照らし合わせてみると、なにやら矛盾しているようにも思えます。

でも、実は話は単純です。

「英語を話す機会がほとんどない」と答えている人の大半は、そもそも英語力がないために「英語を必要とする仕事から外されている」

と考えられるからです。

調査結果を裏読みすれば、英語に対応できる6割の人だけが仕事で英語を使っていることになります。

多くの企業にとって英語を使う仕事の重要度は高いため、社内での貢献度が増します。そのことで昇進・昇給の機会が増えるのは当然といえるでしょう。

しかし、英語ができないと重要な仕事(例えば海外赴任や英語でのビジネス会議)を担えないため、なかなか昇給できません。

平均給与は、ここ数十年上がっていないことから、長く勤めることで自動的に昇給する見込みもありません。家庭を持っていれば出費は年々増える一方なのに、いつまで経っても給与が増えないようでは、生活が苦しくなるのは目に見えています。

あなたは、そのような厳しい将来に甘んじることができるでしょうか。

2.仕事がなくなる

給与が平行線をたどる程度であれば、まだましかもしれません。最悪の事態として、近い将来、あなたが今やっている仕事がなくなる可能性だってあるかもしれませんね。

外国人労働者の増加で仕事がなくなる

日本は今後、外国人労働者を大量に受け入れる方針を明らかにしています。今のところコンビニの店員など、募集をかけても日本人の働き手が見込めない業界に外国人労働者を補充することを目的としています。
外国人労働者から見て日本という市場は、以前ほど魅力的には映りません。

しかし、それでも他国の例を見ても明らかなように、賃金が低くても熱心に働いてくれる外国人労働者が増えると、やがては現在のあなたの仕事が彼らに取って代わられる可能性を否定できません。

実際にコロナ禍でリモートワークが日常化したことにより、「ネットで仕事ができるなら外国人でもいいよね」と、外国人採用の増加が顕著になりました。

IT業界では、中途半端な日本人エンジニアよりも優秀な外国人エンジニアを採用する傾向が強まっています。コスト削減のために、自社の業務を人件費の安価な海外企業や海外子会社に委託・移管するオフショアも盛んです。

その意味では、これからは英語で外国人労働者のマネジメントができる日本人は、ますます重宝されることでしょう。

つまり、勤勉で優秀な外国人労働者が急増すれば、あなたが「特別に際立ったスキル」を持っているか、「英語力」に優れていない限り、仕事を奪われる可能性があるということです。

AIによる効率化で仕事がなくなる

さらに社会の技術的な進歩も、あなたのライバルになるはずです。現在の多くの仕事がAIに取って代わられるとの予測は、日を追うごとに現実味を帯びてきています。

たとえばユニクロやコンビニ、スーパーでは、セルフで精算ができる機械が次々に導入されています。このまま進めば、やがては人がレジ打ちをする必要はなくなり、会計はすべて機械を通して行うようになるでしょう。

そうなれば、レジ打ち要員として採用されていた人たちは、確実に仕事を失う羽目に陥ります。

今から10年ほど前、レジ打ちの仕事がなくなると聞いても、多くの人は「そんな馬鹿な」と笑い飛ばし、まさか自分の身に災厄が降りかかるとは思いもしませんでした。

ところが現在では、もう笑えない状況になっています。もちろん、レジ打ちはひとつの例に過ぎません。今後はさまざまな業界の多くの仕事が、人からAIへと移行していくことでしょう。

現在進行中の、こうした産業構造の大変化は、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった産業革命に匹敵するものといわれています。私たちが気づくかどうかにかかわらず、多くの人が職を失う時代は、すぐそこまで迫っています。

英語武装して入社・転職してくる後輩に注意!

更にもう一つ、気をつけなければいけないことがあります。
あなたの後輩です。

そもそも今の若い人たちは「英語が必要」ということをよくわかっています。
新型コロナ発生前までは留学生は年々増加傾向にありました。もっと若い世代では、小学校に英語が導入されてから、保護者の英検へ向ける目は熱くなる一方です。

つまり、これから10年間の間に「英語ができて、仕事もできる」優秀な人材が転職してきて、あなたのポストを何度も脅かす可能性が高いということです。

今まさにあなたが英語ができれば、上司を脅かすことができるのと一緒です。

あなたが狙っている役職は当然部下も狙っています。
英語ができなければ、英語会議や海外赴任で活躍する部下よりも、英語以外でアピールしなければなりません。

「英語ができないことが、今後も本当にハンデにならないか」を真剣に考える必要があります。

日本経済の成り立ち、構造から考える英語の必要性

さらに、自分にとって英語が必要かどうかは、2022年以降の日本経済の行く末について考えてみても明らかのように思えます。

先に、国内に滞在している限り、英語を使う機会がほとんどないと述べましたが、これは東南アジア各国の状況とは大きく異なります。

英語が公用語に指定されているシンガポール・フィリピンでは、日常生活にも英語があふれています。

マレーシア、台湾、ベトナム、タイなどの就職にしても英語ができるかできないかで、天と地ほどの差があります。ことに給与の高い優良企業に就職するためには、英語力が必須とされています。

外資など一部の企業を除けば、英語力のあるなしが採用の合否に直接影響することがまれな日本とは、大違いです。

では、この差は何から来るのでしょうか?

簡単にいえば、日本は人口が多く、経済的にも豊かなため、多くの企業が国内のマーケットだけを対象に十分な利益を計上できたからです。

対して他のアジア諸国、たとえば台湾や韓国などは人口が少ないために国内のマーケットの規模が小さく、ほとんどの企業は国内市場だけでは経営が成り立ちません。

そのため、輸出を通して海外のマーケットを相手にビジネスを展開する必要に迫られました。

自社製品の多くを海外で販売するとなれば、英語力が必要とされるのは当然のことです。

日本は強烈な少子高齢化の波に足下をすくわれている今、国内のマーケットだけを対象とする時代は、すでに終わったと指摘されています。人口減少に歯止めがかからないなか、日本人のもつ経済的な豊かさも急速に失われつつあります。

その証拠に、ここ数十年で日本円の価値はほとんど上がっていません。欧米諸国との物価差は開く一方です。その分、東南アジアとの物価差は縮まっています。

さらにここに来て円安が直撃しています。

一昔前と比べて、欧米への旅行が大変な時代になりつつあることは、肌感覚として実感できるのではないでしょうか。

つまり、これからの日本経済は他のアジア諸国と同様に、内需から外需へと向かっていくことでしょう。

もう通用しない「私、パソコン苦手なんだよねー、よろしく!」

今どきパソコンが使えない人は、あなたの周りでいるでしょうか?

10年前、15年前は「私、パソコン苦手なんだよねー、よろしく!」といった上司が確かにいました。

しかし、現代社会においては程度の差はあれ、オフィスワーカーでワード、エクセル、パワポ関連のスキルが使えない人はほぼいません。中にはできない人もいるかもしれませんが、そういった方は、新卒であればいきなりマイナスからスタートになりかねません。

またITが使えない上司の元で働きたい部下は、まずいないでしょう。

もしかしたら、これと同様のことが近い将来、英語で起こるかもしれません。

「私、英語苦手なんだよねー、よろしく!」

なんて、気軽に言えない時代はもうすぐかもしれませんね。

こうした流れは、なにも大企業だけに押し寄せているわけではありません。日本の産業構造そのものが外需に頼らざるを得ないため、中小企業も含め、多大な影響を受けることになります。

そうなれば英語力に優れた人材の登用や囲い込み競争が激しくなるのは、必然です。時代は英語力を身につけた人材を求めています。

近い将来に備え、多くの果実を手にするためにも、今こそ英語力の獲得に向けて動き出す時です。

第一歩を踏み出そう!

英語力がなくても十分に生きていけます。「今のところ」これは本当のことです。

しかし、英語力を向上させることで、今後あなたは大きなメリットを手にできます。

これもまた、真実ではありませんか。

日本経済が外需への依存度を高めていくなか、英語力に優れた人材の待遇は高まる一方です。英語力を武器に昇進・昇給を果たすことで、家族と一緒に豊かな生活を満喫できる未来が待っています。

そのために必要なことは、今こそ英語力を身につけるための初めの一歩を踏み出しましょう。

英語を勉強するなら、国内でチマチマやるよりも海外留学が圧倒的に効率が良いのです。

その理由はこちらです。ぜひ読んでみてください。
結局、英語は何をすれば話せるようになるのか!?

斉藤淳
斉藤淳
フィリピン留学にちょっと詳しいブロガー
TOEIC800点ぐらい / VERSANT58点ぐらい

フィリピン・セブへ4ヶ月留学。1日8時間のマンツーマンを週6日程度受講し、トータルで500時間以上のマンツーマンを受講。 結果、帰国後にTOEIC300点台から800点台へ(VERSANTは56点)。帰国後はオンライン英会話やTOEIC塾などで勉強し、TOEICの点数が900点近くまで向上。

ハワイやオーストラリアへの留学もしたが、「これからはフィリピン留学が来る!」と思い、セブ島に数年間滞在しながら留学のサイトをガッツリ作り運営(数年後に売却)。その間、現地で「フィリピン留学協会の会長」や「セブ日本人会の理事」などを歴任。
毎年、現地の語学学校向けにセミナーを行ったり、フィリピン観光省を招待したセミナーができたのがプチ自慢。
フィリピン留学の表から闇まで知る数少ないブロガー。

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