このページにたどり着いたあなたであれば、今がんばって英会話学習を続けているか、あるいはこれからスタートダッシュを切ろうと意気込んでいることでしょう。
そこで問題となるのが、多忙な毎日のなか、どの時間帯を学習時間に当てればよいのかです。
社会人であれば、英語学習に割ける時間帯はおのずと限定されます。昼間は仕事で精一杯のため、朝か夜の二択に絞られることが一般的です。
とはいえ、朝か夜のどちらを選ぶべきか真剣に思いあぐねる人は、ほぼいないことでしょう。朝は出社の準備に追われるため、「朝に勉強する時間なんて、とてもじゃないが取れるわけがない」と思う人が大多数を占めるからです。
そのため、夜に英語を勉強する人が圧倒的に多いのが現実です。
実際のところ、さまざまな塾や英語学校にしても、あらゆる自習型学習にしても、夜の時間帯を利用して行われています。巷(ちまた)には、夜に学習するのは当たり前と思っている人があふれています。
しかし、夜の時間帯に学習することは、けして簡単ことではありません。
次のような経験は、誰しもあることでしょう。
・夜、頑張って勉強しようとしたけれど、疲れ切っていてできなかった
・急な予定が入って、できなかった
・どうしても外せない飲み会やデートがあって、できなかった
仕事を終えて帰宅した後に英語を学ぼうと、今まで何回もチャレンジしたけれども、うまくいかなかったという苦い経験を、あなたはもっていませんか?
その際、最後まで頑張れない自分を責めたり、情けないと感じたこともあったかもしれません。
ですが、、、実は本当は、あなたはちっとも悪くはないのです!
失敗したことには、きちんとした原因があるからです。
英語を夜にやってはいけない3つの理由
英語学習を続けられなくなり、途中で投げ出すことを繰り返してきたのは、あなたの意志力が弱かったせいでも、才能や努力が足りなかったせいでもありません。
夜に学習時間をもってきたこと、それこそが最大の間違いといえます。なぜなら、英語学習を夜にやってはいけない3つの理由があるからです。
理由その1.夜は集中力が欠ける
平日であれば昼間は仕事で疲れ果て、土日や休日は遊びや家族サービスでくたくたになるのが普通です。体が疲れきっていては、頭もすっきりしているはずがありません。
夜に頭をフル回転できるのは、昼間の時間帯に体力も頭も使わなかった人だけです。そんな人は現実には、ほとんどいないことでしょう。
「自分は夜型だから夜の方が元気になる」と言う人は少なからずいますが、科学的には単なる勘違いであることがはっきりと示されています。
夜になると元気になると勘違いするのは、嫌なことから解放されたことによって一時的に高ぶっているだけのことです。けして持続しません。
人は誰しも体内時計の影響を強く受けています。朝から活動していれば、夜には体力も知力もすり減っていることは、生物学的に見て否定できない事実です。
体内時計で時を刻んでいるのは、目のすぐ裏側に位置している視床下部の「視交叉上核(しこうさじょうかく)」と呼ばれる部分です。
朝、太陽の光を感知すると視交叉上核から脳内にある松果体に「14時間後にメラトニンを分泌せよ」との指令が飛びます。メラトニンは眠気を催すホルモンです。
メラトニンが全身に行き渡ることで夜になったことが知らされ、私たちの身体も脳も眠りの準備に入るため、その活動は滞ります。
つまり、起床から14時間後には誰もが眠気を覚え、思考能力が衰える、ということです。
1日のうちで最も疲れが溜まっている夜に勉強しようとしても、集中力が著しく欠けているため、効率は最悪となります。
理由その2.夜は学ぶ気も失せるもの
体力も知力も衰えているにもかかわらず机に向かうためには、強い意志力が必要です。
しかし、人の意志の力は残念ながら案外弱く、長続きしないものです。どんなに頑張っても、やがて限界が訪れます。
何かを始めようとするときはやる気も高く、はじめの数日は頑張れるものの、次第にモチベーションが下がり、そのうち放り出してしまうのはよくあることです。
人は辛いことよりも楽しいことを優先しがちです。どれだけ辛くても、生きていくためと割り切って頑張るより他ない仕事とは異なり、英語学習は生きていく上でどうしても必要なものではありません。
だから、簡単にあきらめ、楽しいことを優先するようになります。ゲーム・漫画・飲み会・デート・テレビやYouTubeなど、身近に楽しいことは満ちあふれています。これでは学ぶ気が失せるのも、ごく自然なことといえます。
また、夜に学ぶ際は、夕食をすませていることが普通です。ことに夕食は1日のなかでも、もっともがっつり食べることが多いものです。そのため満腹感も手伝い、食後は記憶力も判断力も低下しています。
判断力が鈍れば、さまざまな誘惑に簡単に屈することになります。
夜はただでさえ体力も知力もすり減っているのに、判断力も低下したのでは、なかなか机に向かう気にならないものです。さらに頭を使って疲れるよりも、楽しいことを始めようとするのは、やむを得ないことですよね。
たとえば電車にて、朝の出勤時には勉強していても、夜の退勤時にはスマホでゲームや漫画を読む⼈が多いことは、周囲を注意深く観察していれば、すぐに気がつくはずです。
夜ともなると、誰でもやる気が急速にしぼむのは、ごく自然なことです。
理由その3.夜は外せない予定が入りやすい
ほとんどの人は昼間の仕事から解放され、夜に自由を満喫しようとします。そうなると社交の面から見ても、夜にさまざまな予定が入りやすくなります。
ときには仕事でも家庭でも緊急性が高く、重要な予定が入ることもあるでしょう。そうなれば意志力とは関係なく、勉強どころではなくなります。
綿密な学習計画を立て、やる気が十分にあったとしても、夜は想定外のことが起きやすいために結果として学べないことが多くなります。
そもそもの問題は何か?
これら3つのことが重なることで、夜の時間帯に学習しようとしても、なかなかできない、あるいはできたとしてもすこぶる効率が悪く、捗らないことになります。
これを解決する現実的な方法はありません。昼間の仕事を辞めない限り、夜の英語学習の効率を上げる術はないからです。
では、発想を転換したらどうでしょうか?
そもそもの問題は、夜の時間帯を学習に当てることにあります。
ここで私たちは重要なことに気がつきます。
勉強時間を確保するだけでは、英語力を上げられないという事実です。
私たちはこれまで「時間管理」を大切にすべきと教えられてきました。時間管理術を駆使することで、多忙な毎日になんとか学習時間をひねり出すことを優先してきました。
でも、どうやら、その考えは正しくないようです。なぜなら時間管理によって夜に学習時間を確保できたとしても、効率が最悪のため、学習の成果を出せないからです。
ということは、時間管理とは異なる価値基準を、私たちは持つべきではないでしょうか。
大切なのは時間ではなくエネルギー
時間を管理することこそが成功の秘訣だと教える自己啓発書はあふれています。それに異を唱えたのがジム・レーヤー氏と、トニー・シュワルツ氏の2人が著した『4つのエネルギー管理術』です。
彼らは大切なのは時間管理ではなく、エネルギーを管理することだと主張しています。
すぐれたパフォーマンスを引き出す鍵は「時間」ではなく、「エネルギー」にある。
人は何をするにも──同僚とつきあうにも、大事な決断を下すにも、家族と過ごすにも──エネルギーを必要とする。当たり前のことのようだが、それでも私たちはしばしば、エネルギーの大切さを忘れてしまう。適切な質、適切な量、適切な強さのエネルギーを適切に注がないと、何をするにしても中途半端になってしまう。
何かを考える、感じる、行動する──すべてはエネルギーに影響を与える。人の人生を決めるのは、結局はこの世でどれだけの時間を生きたかではなく、与えられた時間のなかでどれだけのエネルギーを注ぎ込めたかということだろう。本書が前提としているのは──そして毎年数千人のクライアントが体験するトレーニングの前提となっているのは──きわめてシンプルな考え方である。
『メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』ジム・レーヤー,トニー・シュワルツ著 (CCCメディアハウス出版) より引用
『4つのエネルギー管理術』は、それまで常識とされていた時間管理という価値観を覆し、多くの読者に衝撃と感動を与えました。彼らの著書は今や世界中で読まれています。
彼らが主張するように時間よりもエネルギーを重視すれば、前章で検証した「夜に勉強をしてはいけない」ことは、より明らかとなります。
ジム・レイヤー氏らは、エネルギーには4種類あるとしています。肉体面のエネルギー・頭脳面のエネルギー・情動面のエネルギー・精神面のエネルギーの4つです。簡単にいえば体力・知力・感情・精神のことです。
4つのエネルギーは互いに密接に関連しています。どれひとつも欠けてはならず、4つのエネルギーが充実していることで最高のパフォーマンスを得られるとしています。
ところが夜は1日の行動の結果として、4つのエネルギーのどれもがすり減っています。したがって、どれだけ頑張って時間を割いたとしても、エネルギーの総量が低いため成果には繋がりません。
だからこそ私たちは、発想を転換する必要があります。大切なのは、どれだけ長い時間を学習に当てたかではありません。
時間よりも重要なのはエネルギーです。最高のパフォーマンスを得たいのであれば、4つのエネルギーが充実したときに学習することを重視すべきなのです。
では、1日のなかで4つのエネルギーが最も充実しているのは、いつなのでしょうか?
人によって違うのでしょうか?
そんなことはありません。答えは例外なく、誰もに共通しています。
その答えとは、朝です。
英語は朝、学べ
流暢に英会話することを夢見て、あなたがこれまで頑張って英語学習を続けてきたにもかかわらず、納得するほどの成果を得られていないのは、学習時間を夜に割いていたことが大きな原因です。
夜ではなく朝の時間帯を利用して英語学習を行えば、もっとも効率が高まり、大きな成果を期待できるようになります。
にわかには信じられませんか?
でもこのことは、科学的に証明されている間違いのない事実です。
その1.目覚めてから3時間がゴールデンタイム
脳科学者として高名な茂木健一郎氏は、人間の脳にも「ゴールデンタイム」が存在すると指摘しています。
テレビなどで、視聴率が最も高くなりやすい時間帯を『ゴールデンタイム』と呼びます。同じように、脳の働きが最も効率よく、最も活発に動く時間帯こそが「脳のゴールデンタイム」です。
最先端の脳科学に基づき、朝目覚めてからの3時間こそが「脳のゴールデンタイム」であると、茂木氏は述べています。
脳科学的にはこういうことです。私たちの脳には、目や耳を通じて外部からさまざまな情報が入ってきます。1日ごとに、その情報のすべては脳の中の海馬という場所に蓄えられます。
ただし、この段階ではまだ長い間、記憶に留めておける情報にはなっていません。脳内に記憶として定着させるためには、それらの情報を整理する作業が必要です。
もっとも、私たちが意識して情報の取捨選択をして整理するわけではありません。私たちの睡眠中に、脳が自動的に情報の整理を行い、必要な情報を「長期記憶」へと変えていきます。
睡眠中に海馬に貯まった情報が整理されることにより、脳内はリセットされます。そのため、朝は脳内がすっきりした状態で迎えられる、ということです。
茂木氏の著書から引用します。
このように朝イチバンの脳の状態は、入手した記憶が一度リセットされ、新たな情報を受け入れる準備もできているので、朝目覚めてからの3時間は、何か新しいことを始めるうえでは最適な時間帯だと言えるわけです。
また、朝イチバンの脳の状態は、「前日の疲労やストレスがきれいに〝クリーニング〟された状態にある」とも言えます。ゆえに、朝の脳に良い刺激を与えることで、フレッシュな気持ちで仕事や勉強に打ち込めるのです。結果、1日の効率を何倍もアップさせることも可能になります。
『脳を最高に活かせる人の朝時間』 茂木健一郎著(河出文庫) より引用
このことは、コンピュータに例えるとわかりやすくなります。パソコンを長時間使い続けているとメモリーがいっぱいになり、動作が遅くなるものです。
しかし、一度再起動することで、メモリーがリセットされ、再び快適に動き出します。人の脳も同じことです。夜、睡眠時にリセットされるため、朝目覚めた際が最も快適に働くのです。
脳のゴールデンタイムに何もしないまま無駄に過ごすなんて、もったいないと思いませんか?
ゴールデンタイムに英語学習をすれば、最高のパフォーマンスを得られるのですから!
その2.朝の作業効率は夜の4倍
さらに朝はホルモンのバランスも最高です。私たちの体内には100種類以上のホルモンが分泌されています。身体の健康を維持するために、ホルモンによって様々な機能が調整されていることは、医学的に明らかになっています。
朝、元気があり余っていると感じるのは、体内で分泌されるホルモンの量が朝7時ぐらいにピークに達するからと指摘されています。ことに重要なのは、アドレナリンとコルチコイドです。
この2つのホルモンは互いに作用し合うことで、精神と身体の活動を活発にします。1日のなかで、これらのホルモンが最も多く分泌されるのは早朝です。
そのため早朝は、頭が冴え渡り、気力も充実しています。
さらに早朝から活動することにより、ドーパミンの分泌量も増えます。ドーパミンは喜びや快楽の元になるホルモンです。ドーパミンが増えることで精神が安定し、記憶力が跳ね上がることが知られています。
逆に夜はアドレナリンにしてもドーパミンにしても、早朝に比べると分泌量が抑えられるため、集中力も下がります。
そのため、科学的な考察によると、夜の作業効率は朝の四分の一とされています。
これは驚くべきことといえます。たとえば朝のゴールデンタイムすべてを丸々学習に充てるのは、さすがに無理があるため、学習時間として2時間半を使ったとしましょう。
そうなると、夜に勉強することで朝の2時間半と同じ学習効率を得るためには、実に10時間が必要になります。
まさか毎日、夜間に10時間も英語学習をしている人が実際にいるとは思えませんが、それほどの猛勉強に匹敵する学習成果を、早朝の2時間30分を当てるだけで達成できるのです。
仕事を終えて疲れて帰宅した後に机にしがみついて10時間頑張るのと、早朝の2時間30分のみを学習に当てるのと、あなたはどちらを選びますか?
答えは考えるまでもないですよね。
ちなみに朝の作業効率が夜の4倍とする論は、かなり控えめなほうです。もっと過激な数字を上げる科学者もいます。
たとえば、名門として知られる南オーストラリア大学のドルー・ドーソン博士は研究の結果を論文として発表しています。
それによると、起床後17時間にて、お酒を一滴も飲んでいなくても、ほろ酔い状態と同程度の能力しか発揮できなくなるそうです。朝15分でできる仕事が、昼になると30分、夜には2時間かかるとも述べています。
つまり、夜の作業効率は朝の八分の一ということです。
どちらの倍率が正しいのかはわかりませんが、朝の作業効率が夜の何倍も優れていることは間違いありません。
ここでも、先に紹介したジム・レイヤー氏らの主張が正しいことがわかります。まさに「重要なのは時間ではない。エネルギーの配分こそが最も重要」なのです。
だからこそ、迷うことなく「英語は早朝に学ぶべき」との結論を下せます。
早起きして早朝の時間を有意義に使うことで、あなたの毎日は劇的に変わります!
4.早朝に英語学習をするメリット5選
改めて、早朝に学ぶことのメリットについて整理してみましょう。
その1.集中力や理解力が最大のときに学べる
すでに紹介したように朝の脳は疲れを知らず、明晰(めいせき)に研ぎ澄まされています。このことは人間という生物の構造に根差すため、例外はありません。
適度な睡眠から目覚めた早朝は、誰にとっても学ぶには最高のコンディションです。集中力も最高の状態です。さらに理解力も1日のなかで最高のため、朝に学ぶことで多くの知識を得られます。
その2.精神的に最高の状態で机に向かえる
早朝に高まるのは知力だけではありません。精神面においても、朝から学ぶことで大きなメリットを手にできます。
早朝は脳内の神経伝達物質のひとつとして知られるセロトニンが活発化するからです。セロトニンの役割は、喜びや快楽を司るドーパミンと恐れや驚きを司るノルアドレナリンなどの情報をコントロールすることで、精神を安定させることです。
セロトニン研究の第一人者として知られる東邦大学名誉教授の有田秀穂氏は「セロトニンは元気を心と身体に与えてくれる、体内で作られる“特効薬”なんです。」と語っています。
セロトニンが低下すると、うつ病をはじめとして様々な精神的失調を引き起こすと指摘されています。
昔から「早起きは三文の得」といいますが、そのことに科学的なエビデンスを与えているのが、まさにセロトニンの働きです。
早朝は1日のなかで最もセロトニンが分泌されやすいことがわかっています。そのため、精神的にも安定し、やる気も自然に高まります。
このように早朝であれば、夜に比べて精神的にも最高の状態で机に向かえるため、学習が捗ることは間違いありません。
その3.タイムリミットがあるため集中力が増す
早朝の学習は、仕事が始まるまでの時間に限られます。時間制限があるため、それまでに終わらせようとする意識が働き、ごく自然に集中力が増します。
その4.邪魔されることなく、学習に没頭できる
早朝から仕事に追われる人は、ほとんどいません。ラインやメール、電話にしても早朝に届くことは、ほぼないはずです。家族も早朝は寝ていることが多いことでしょう。
つまり、誰にも何事にも邪魔されることなく、学習に没頭できるのが早朝です。
早朝の時間帯は、学ぶ上で最適な環境を提供してくれます。
その5.夜にゆとりが生まれる
早朝に学習を終えてしまえば、仕事が終わった後の時間は自由に過ごせます。家族や友人、恋人とゆっくり過ごせるため、人生にゆとりが生まれます。
夜に勉強するとなると、こうはいきません。夜に勉強時間を割くためには、家族や友人関係など多くのことを犠牲にせざるを得ません。邪魔されたと感じればストレスもたまります。
ところが朝活であれば、犠牲にするものなど、なにひとつありません。
朝は勉強、昼は仕事、夜は家族や友人との交流に使うなど1日を3分割することで、ごく自然に豊かな人生へと変わっていきます。
こうすれば誰でも早朝から学べる
早朝から学ぶことの素晴らしさについては、十分に理解していただけたことでしょう。
しかし、頭で理解することと、行動に移すこととは別問題です。早朝から学ぶことが、どれだけ理想的であったとしても、そのためには早起きが必然となるため、「やっぱり無理!」と尻込みする人も少なからずいることでしょう。
でも、安心してください。早起きして早朝から学ぶことは、誰にでもできます。
ポイントはこれです。
朝の英語学習をルーティン化すること
せっかく早朝に学習時間を確保しても、何をすべきか毎回考えていたのでは、負荷が増します。
ではどうすればよいのかといえば、やることを毎日変えるのではなく、同じひとつのことを繰り返せばよいのです。
学習方法をひとつに絞り、それを毎日繰り返すようにすれば、何をすべきかいちいち考える手間を省けるため、圧倒的に楽になります。
人は習慣の動物です。ひとつの英語学習を毎朝のルーティンに組み込むことで、あとは何も考えることなく、ただ繰り返せるようになります。
ルーティンを為す際に、やる気など必要ありません。意志力に一切頼ることなく、ただ繰り返せることがルーティン化の恩恵です。
たとえば歯磨きです。あなたは朝起きてから、ごく自然に歯磨きをしていませんか?
歯磨きをする前に、「よし、やるぞ!」と心を奮い立たせる人は、まずいないことでしょう。歯磨きをするのに、頑張ろうという意志の力は不要です。
幼少の頃から毎朝行うルーティンとして習慣化されているため、誰もが何も考えずに率先して歯磨きをします。
これこそがルーティンの強みです。ルーティンにすれば無意識に行動できるため、余計なエネルギーを使わずに済みます。
ですから、あなたがなすべきことは早朝の英語学習をルーティン化することです。具体的な学習方法をひとつに定め、ルーティンにしてしまえばよいのです。
その際の一番のおすすめは、オンライン英会話です。
なにせ朝起きて、パソコンの前に座り、スイッチを入れるだけで良いのです。あとは勝手にレッスンが始まるため、それに従えばよいだけです。これだけで、意志力に一切頼ることなく、理想的な英会話学習が実現します。
もちろん、通学型のスクールでも構わないのですが、「毎日のルーティンにできるか」、「早朝に取り組めるか」、と考えると現実的には厳しそうです。
ルーティンは複雑なものよりも単純な方が良いに越したことはありません。やらなければいけないことが複雑であったり、準備に多くのエネルギーが必要ならば、ちょっとした狂いが生じただけでルーティンが崩れてしまいます。
ですが、パソコンのスイッチを入れるだけで完結するルーティンであれば単純なため、誰にでも実行できます。何も考えることなく、オンライン英会話レッスンを受講できます。
英会話力を身につけるための手段としてオンライン英会話の効果が絶大であることは、数々の統計から証明されています。
短期集中で取り組むことで成果に結びつくため、毎朝のルーティンとして確実にレッスンを消化していけば、あなたの英会話力が伸びることは間違いありません。
私達は自分との約束よりも、人との約束を大事にする傾向があるため、一人で黙々と学習を行う自習と比べて、寄り添って教えてくれる人がいるオンライン英会話の方が学習継続率も高く、英会話力もはるかに向上します。
結論として、オンライン英会話を毎朝のルーティンに取り込むことで、あなたは最も効率の良い英語学習を必ず手にできます。
今回の話をまとめてみます。
2. 従来は学習時間の確保に焦点を当てた学習理論だった(いわゆるスキマ時間学習)
3. マナビジンでは、エネルギーの確保に焦点を当てた学習理論を提案
4. その最適解は「朝」、夜に比べて4倍以上の効率が期待できる
5. 朝に学習する際は、ルーティーン化させるのがおすすめ
6. ルーティーンはシンプルにすべき(一つの学習方法にしぼる)
7. 1〜6を踏まえると、おすすめはオンライン英会話
真面目に仕事をしている人ほど、夜に英語学習をするエネルギーは残っていません。
だから、今まで何回も挫折した夜の英語学習は、「実はできなくて当たり前」だったのです。
ぜひこれからは、早朝にフォーカスしていきましょう!
・“幸せホルモン”セロトニンで心も身体もスッキリ目覚める!
・内分泌の不思議 ホルモンは生命のメッセンジャー:東京女子医科大学
参照文献
・『メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』ジム・レーヤー,トニー・シュワルツ著 (CCCメディアハウス出版)
・『脳を最高に活かせる人の朝時間』 茂木健一郎著(河出文庫)
・『脳からストレスをスッキリ消す事典』有田秀穂著(PHP研究所)
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