私は小さい頃から英検1級取得に憧れておりました。英検という資格のみ漠然と知っていたので、その1番上のレベルにチャレンジしたいという思いがありました。
しかし、いざ受験すると英検1級合格率約10%の壁は厚く、1次試験に合格するものの、2次試験の面接は1回では乗り越えることができませんでした。
それでも2次試験の壁を乗り越えるために、様々な勉強方法を模索しながら試行錯誤を繰り返し、念願の英検1級を2回目の受験で合格することができました。
今回は、英検1級の2次試験のために行った勉強方法を紹介していきます。
英検1級の2次試験を突破したいとお考えの方は是非、最後までご覧になってください。
目次
1. 英検1級2次試験(スピーキング)の一般概要や実際の雰囲気
英検1級の2次試験は主に、①自由会話、②スピーチ、③質疑応答という流れで構成されています。
②のスピーチでは5つのトピックが提示されるので、1分間でトピックを選び、構成を練ります。その後、そのトピックについて、2分間スピーチするように指示されるので、考えた内容を発表します。
③では、スピーチの内容について質疑がされ、30秒程度で回答することになります。面接官は英語ネイティブが1人、日本人が1人、合計2人で面接が実施されます。
詳しくは以下の公式サイトをご覧いただければと思います。
>>英検1級の試験内容・過去問(公式サイト)
また、2回受験しましたが、実際の雰囲気はいずれの回も和やかな雰囲気でした。
入室時から退室時まで全体を通して面接官からの圧迫感やプレッシャーはなく、回答が詰まった時なども急かされることなく、考える時間を与えてくれたり、質問を言い換えたりしてくれました。
2. 1回目受験時までに行っていた英検1級面接の勉強法
(1)面接対策本であらゆるテーマへの対策
私は『英検1級 面接大特訓』を用い、英検1級の面接対策をしました。
環境、テロ、健康、SNS等々、あらゆるテーマに関する問題が掲載されております。また、スピーチの構成の仕方や面接官からの質問の例などもとても参考になります。
(2)オンライン英会話
DMMオンライン英会話を使い、フィリピン人講師と面接対策をしました。1回25分という短い時間ではありますが、(1)の対策本を使用し、スピーチ→スピーチの内容に関する質疑応答→フィードバックという流れで授業を行いました。
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(3)ニュースを使った学習
BBCニュースやCNNニュースを用い、面接対策をしました。英検1級の2次試験は1次試験と同様、アカデミックな内容や社会経済事情に関する内容が含まれるため、最近の時事情報を収集しつつ、それに対する自分の意見をまとめたり、呟いたりしていました。
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3. 1回目に不合格になった原因(英検1級面接時の内容)
(1)フレーズの型の丸暗記
1回目面接時のスピーチテーマは「SNS」だったのですが、あらゆる場面にも使えそうな「There is a controversial issue over social media」というフレーズを覚えていたので、それをスピーチの始めにそのまま言いました。
すると、面接官から「controversial issueって何」という質問され、頭が真っ白になったことを覚えています。合格するために型を覚えること自体は悪いことではないと思いますが、そのテーマや内容に合致したフレーズ、型を使えば良かったのではないかと思います。
(2)スピーチの時間
英検の2次試験のスピーチでは1分間考え、2分間スピーチをする必要があるため、短い時間で自分の主張や考え、その根拠などを構成しなければなりません。
しかし、私の場合は自分の主張は浮かんだものの、その主張の根拠を1つしか挙げることができず、30秒以上余った状態でスピーチの時間が終了してしまいました。
4. 2回目に合格になった理由(英検1級の面接対策)
英検の場合は、1次試験に合格するとその資格の有効期間は1年間あるため、2次試験に不合格となっても、残り2回のチャンスがあります。1回目の面接でできなかった部分を振り返り、不合格から半年ほど、対策に対策を重ねました。
(1)フレーズの型を増やす
1回目受験時には限られたフレーズの型のみ持っていたので、スピーチのトピックやスピーチの流れに自然にフィットするようなフレーズを覚え、練習を繰り返しました。
また、そのフレーズを言っている際も、丸暗記したものを棒読みしているような言い方になっていないか、オンライン英会話の講師に確認してもらいながら、練習をしました。
使っていたフレーズの例は以下の通りです。
・Some people say that〜, however〜in my opinion
・It has been argued that〜
(2)アウトプットできる類義語を増やす
英検の2次試験の評価軸には「Grammar and Vocaburaly」の項目があります。これは文字通り、受験者のもつ語彙力が英検1級合格するに十分であるかの指標です。
従って、幅広い語彙を用いることが高評価に繋がることはいうまでもありません。
そのために、私は同じ意味で別の語彙(=類義語)を様々なシチュエーションで使えるように、力を入れました。なぜなら、同じ表現を何度も繰り返すよりも、同じ表現を別の言葉で表現する方がより高得点を狙えると考えたからです。
この練習により、1つの事柄を2つ、3つの表現で言い換えることができるようになったので、スピーチの時間も自然と長くなりました。
(参考)当時類義語を覚え、アウトプットするために私が使っていた単語帳
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010934360/obunsha_web01-22/
1回目受験時の面接が終わった後は緊張しすぎていたため、その疲れにより動くこともできませんでしたが、2回目受験時は、1回目受験時と比べると、スピーチや質疑応答もスムーズに行うことができ、大きな達成感がありました。
5. 2回目終了時まだ足りなかったこと、読者に勧めたい英検1級2次試験対策
このように様々な方法を駆使して、2回目にして2次試験を突破することができたものの、その後届いた試験結果を見ると、合格点ギリギリで合格していました。
もちろん悲願の英検1級合格だったのでとても嬉しかったのですが、振り返るとまだできたことはあったのではないかと思いました。
(1)もっと発音練習をすべきだった
オンライン英会話で講師と面接対策をしているときに、早く話す時は発音があまり上手くないと言われたので、面接中も気をつけていたのですが、やはり本番になると発音のことよりも、スピーチや面接官の質問に対する回答に一生懸命になってしまっていたのかと反省しています。
発音は一朝一夕に改善できるスキルではないので、どのような時も同じ発音ができるように繰り返し練習することが大切です。
(2)多様な接続詞を使った文章の組み立て
上述したように、英検1級ではアカデミックな内容について議論することが求められるため、日常会話で使用する接続詞ではなく、ニュースや論文等で使用される接続詞を使う必要があります。
日常会話で頻繁に使用されるsoやbutなどは高評価には結びつかず、nevertheless,やhenceなどを使うことが求められます。加え、文章と文章をつなぐ際に使う接続詞も高度なレベルが求められます。
despite the fact thatやas far as などのフレーズを使えるとより高得点に繋がると思います。
6. まとめ
このように、1回目の受験時にできなかった部分を振り返り、1回目受験時に失敗した経験を、2回目の受験時に活かすことができました。
ただ、2回目受験時にできなかったこともあるので、ぜひここに書いたアドバイスや私の失敗経験を参考にして、練習に励んでください!
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