「海外で仕事をしてみたい」「海外で自分の実力を試してみたい」と思ったことはありませんか?
しかし、英語がネックになることや、日本との文化と違うため躊躇してしまうこともあるでしょう。
そのため、今回は比較的日本人が働きやすいメリットがある「シンガポール」での就職について、概要とメリット、デメリットをお伝えします。
シンガポールはどんな国か?
シンガポールは、マレーシアの先 マレー半島の南端に、ジョホール海峡を隔てて接する島国の都市国家です。
国土の大きさは東京都23区程度の大きさの国に、人口は約569万人。外国人の割合も38%(216万人)と、世界的にみて高水準にある、国際的な都市国家です。
人口の割合は中華系76%、マレー系15%、インド系7.5%となっており、在留邦人数は37,504人と日本人もたくさん住んでいます。
宗教も人口比率に応じて、仏教、イスラム教、キリスト教、道教、ヒンズー教と多様な人が住み、それぞれの文化や民族が上手く調和した日本人にとってはとても住みやすい外国です。
国語はマレー語。公用語として英語、中国語、マレー語、タミール語ですが、基本的に英語が分かれば生活に困ることはありません。
ビジネスの面では、東南アジア域でのヘッドクォーター機能を持つ会社が多く集まり、日系企業も約1,000社あります。
気候は亜熱帯で毎日が夏なのでいつでもプールに入れます。
暑いといっても日本ほど暑くはなく、日が沈めば周りを海に囲まれているので割と過ごしやすいです。
室内は冷蔵庫のように寒い室温ですので、暑い国ではありますが、オフィスで働くとなるとひざ掛けや羽織物がないと1日を過ごすことが出来ない不思議な感じです。
シンガポール現地就職のメリット6選
ここからは、シンガポールで就職するためのメリットを6選紹介します。
シンガポールでの現地就職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
①東南アジア域での本社があるため、グローバルな環境
同僚は国籍がバラエティに富む環境が普通です。
人によって話す言葉が異なるため、自分が理解できない外国語が飛び交うことが日常茶飯事です。
また、中華系の同僚と英語で話していても突然中国語に言葉が変わることも「シンガポールあるある」です。
多様な価値観の中で仕事をする環境は日本ではなかなかないので、シンガポールで働くならではのメリットです。
東南アジアでの本社機能がある会社が多いため、シンガポールを拠点に東南アジアへあちこち出張する機会も非常に多いです。
日本での国内出張感覚で、タイやベトナムなど各地に行く機会に恵まれています。
②英語初心者でも仕事がある
基本的に英語が出来ればシンガポールで生活することが出来ます。
ただ、英語があまり得意でなくても日系企業がたくさんあり、そういったところでは日本での就業経験や日本語ネイティブであることが武器になります。
英語を覚えていくつもりがあれば、チャンスの機会は他の国よりも恵まれている環境です。
③都会で華やか
シンガポールは煌びやかな都会です。
「映え」スポットもたくさんありますし、独身であればフットワーク軽く飲みに行けます。
国土自体が狭いので、移動に時間がかからず仕事が終わればすぐにオシャレなスポットに行くことが出来ます。
接待後に友人と合流して飲みに行くことも余裕で出来ます。平日夜と週末と全力で遊べます!
④プライベート充実!残業文化がない
シンガポールでは、基本的に残業代は出ないのが一般的です。
残業代が出るのは工場労働者などで、一般的なオフィスワーカーには法律で出す義務はないのです。
残業代が出ないので、残業したら損になるので、基本的に残業する人はいません。
定時になったら「Bye bye」と軽やかに去っていくのが一般的です。
一部日系企業などは日本と同じように上司が残業していたら帰りにくい雰囲気があるみたいですが、現地採用であれば気にせず定時上がりする人が多いです。
残業がないので定時後は自分の時間!
ジムに通ったり、語学を学んだり、友人と食事に出かけたりと残業文化の日本では考えられないくらいプライベートが充実します。
⑤家事はしなくていい!自炊、掃除の必要なし
シンガポールは「メイド文化」であるため、家事は自分でやるより外注して時間を節約します。
また3食外食文化もあるので、自炊をすると逆に高くつきます。
家を借りる際にキッチンでの料理が禁止の物件も結構あります。
また、現地採用の場合家をシェアして住むのですが、その際に大家さんが契約している通いのメイドがついていることもあり、掃除は自分の部屋のみですので、家事をする時間を他の事に使うことが出来ます。
⑥転職しやすい、昇給しやすい
シンガポールの転職市場は非常に流動的であり、企業も社員をクビにすることが簡単なため転職市場は常に活発です。
常に今よりいい仕事はないかというアンテナを張っている人が多いです。
また、転職して給料を上げていくのが一般的なため、同じ企業に5年以上勤務している人は珍しいです。
そして、年齢もネックになることが少ないです。
企業側も、優秀な社員は他社に引き抜かれてしまうため昇給をしないといけないというプレッシャーがありますので、日本にいるのとは比べ物にならないくらい昇給します。
他社からの給与額が入った内定通知書を見せ、この金額以上に自分の給料上げられるかと経営陣に迫った同僚を見たことがあります。
日本では考えられない光景ですが、シンガポールではそこまで驚く状況ではないようです。
彼は結局引き止めの為の給料額を内定先に再提示して、内定時よりさらに高い給与額で転職してしまいました。
シンガポール現地就職のデメリット3選
ここからは、シンガポールで就職するために事前に知っておきたいデメリット3選を紹介します。
事前に知っておくことで対策をして、シンガポールへの現地就職の臨めるでしょう。
①家探し
シンガポールは国土が狭い中に人が多く住んでいるので住宅事情は悪いです。
また、1人暮らしの物件自体が殆どないため、現地採用者は何人かで家(マンション)を借りることになります。
部屋だけ借りる「間借り」という契約です。
住宅の高騰はすさまじく、「間借り」ですが、安くても10万程度します。
セキュリティの高い、プールがついている外国人向けのマンションは「コンドミニアム」と呼ばれていてそこの間借りになるともう少し費用が掛かってきます。
また、間借りの為、1人暮らしほど自由ではなく、友人の訪問を禁止、キッチンの使用の禁止など様々な制約が入ります。
不動産市場も活発なため、借りている間にオーナーが変わると引越しを余儀なくされ、「引っ越し貧乏」になる可能性もあります。
②生活費の高さ
かつては、シンガポールは物価の安い国でしたが、昨今の物価は東京以上に高いです。
お金があればとても楽しく過ごせるシンガポールですが、お金がないと途端にひもじい思いをします。
どうしても周りの羽振りが良いので、それと比較するとちょっと嫌気がさします。
食べ物の値段、家賃など物価は常に上昇しています。
もちろん、給料も上がっていきますが、それ以上に物価もあがっていきます。
③怪我や病気をした時の社会保障が手薄い
外国で「外国人」として住むので、社会保障はシンガポール国民とは異なります。
基本的にシンガポールでは外国人は困った場合は、本国に帰ってくださいとの方針です。
駐在員であれば、日本の会社が手厚く保険でカバーしてくれますが、現地採用は会社で保険をかけていても必要最低限のものですので、自分で備える必要があります。
民間の保険に入るなりして、自分で自分を守る必要があります。
ちなみにですが、シンガポールにいる外国人には在留ビザが発行されます。
更新時にHIV検査が必須で、それが陽性だと問答無用で強制帰国させられます。
検査の前にその旨にサインさせられてしまいます。
シンガポール政府の言い分としては、外国人にHIVの高額な医療費をかけたくないので、その場合には本国に強制帰国させるとのことです。
シンガポールでの生活費ってどのぐらい費用がかかるの?
外国人としてシンガポールで働く場合、シンガポールは税金が非常に安いので契約した給与額=手取り額です。
そのため、手取りは日本でもらうより多いと感じると思います。
シンガポールでネックとなるのは住居費。ここが高いと他の項目で調整する必要があります。
交際費は毎日飲み会に行くのかそうでないかで大きく変わります。
シンガポールは嗜好品(お酒、たばこ)は非常に高いです。
交友関係の広さで交際費は変わりますが、一般的にシンガポール人と遊ぶときは2-3千円、日本人と遊ぶときは1万円くらいかかります。
日本人と毎日遊べば30万くらいかかる計算になります。
シンガポール現地に就職するためには?
シンガポールには日系の人材紹介会社がたくさんありますので、まずはそこで登録します。この登録は日本にいててもすることが出来ます。
登録後は現地へ渡航して面接を受けます。
面接は多くても2回程度で決まることが多く、いつから働けるかが内定を出すポイントとなります。
面接後1カ月以内に出勤できるようであれば問題なく内定が出ます。
この渡航した時に面接をたくさん入れることをおすすめします。
内定が出れば、次はビザの申請になります。ビザの申請が下りないと就労できません。最近は外国人に対する就労ビザの発給が厳しくなっています。
無事ビザが下りる内定が出れば、家を探します。
いい条件の家はすぐ決まってしまうため、現地へ行きその場で決めるのが良いと思います。
私の場合は、最初の就職の時1週間ほどシンガポール人の友人の家に泊まらせていただき、その間に家を探して契約しました。
シンガポールで日本人が採用される傾向としては、大きく4つの傾向があります。
- 駐在員のお手伝い的ポジション(秘書、要ビジネス英語)
- 現地の人相手に営業(要ビジネス英語)
- コールセンター(日本語が出来ることが必須、英語はそこまで求められない)
- 専門職、駐在員の代わりになる現地責任者のポジション
自分がどこで勝負が出来そうか、またステップアップしていくことも可能ですので最初の職場を足掛かりに転職していくことも可能です。
まとめ
今回は、シンガポールで現地就職するメリット・デメリットやシンガポールで現地就職する方法などを解説しました。
海外で仕事をしてみたいと考えている方は、ぜひシンガポールでの現地就職も視野に入れて検討してみてください。
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