今回はTOEICの点数を800点から950点にスコアアップし、社内で本人に対する空気感を変えることに成功したSさんの事例をご紹介します。

基本事項

・やり始めた時期 転職した会社に入社後、1年くらいして(2009年)
・年齢 33歳
・性別 女性
・取得している点数 950点
・主に使用したテキスト 株式会社 旺文社、新TOEICテスト ハイパー模試

読み終わるまでの時間、約10分

1,なぜTOEICで高得点を狙おうと思ったのですか?

当時、転職したばかりの会社で、悩んでいました。
大学卒業後に就職した会社を入社3年半で辞め、もっと活躍することを夢見て転職。
より大きな、より海外に広く関わることのできる会社へ。
ステップアップだ!
そんなつもりで意気揚々と踏み込んだ新しい職場。。。
それにもかかわらず、気付けば活躍どころか、そもそも新しい環境になじめない自分に気付きました。
転職前の会社で少しは働く経験をしてきている、というところが逆に邪魔をして、素直に仕事を教えてもらう事のできない自分。
しかも前職と同じ畑なだけに、「少しは知っている」という思いがどうしても強く。こんなことなら、新入社員の方がよっぽど教えやすくて使いやすい。。。。
そんな風に思われていることを察しながらも、プライドとの葛藤でなかなか思うようにならない時期が続きました。
そんな時、会社から「TOEIC800点を取れば、手当を出す」という通達が。
海外との関わりの深い国際物流の会社だったため、仕事をより正確に、効率よく行うため、会社が社員全体の英語力の底上げに着目したのです。
・・・これだ!
海外に関わる会社で、日々英語での業務をやっているので、周りもある程度英語を使う事は出来る。
けれど、英語での適切な言い回し、英語独特の文章の書き方、マナーなど、きちんとそれらを理解して業務を行っている人は必ずしも皆ではありませんでした。
むしろ、英文の書き方を知らないが為に、あまりにストレートな文章を書き、海外の代理店の人を怒らせてしまいコミュニケーションがうまく取れていないケースも。
これでは仕事がうまく進まない。
ああすればいいのに。
こうすればよかったのに。
アドバイスは色々思い浮かぶけれども、聞いていないアドバイスをされるほど、嫌なものはない。
そんなことは自分でも百も承知。
よし、決めた。
「英語で困ったら、あの人に聞こう」と言ってもらえる人になろう。
会社の業務自体は、まだまだ教えてもらわなくてはいけないことが山ほどある。でも、自分から教えてあげられるものができれば、それが自信につながって、逆に教えてもらう事にも抵抗がなくなるはず。
だからと言って、何も証明するものがなければ、誰も振り向いてはくれないだろう。手当ももらえることだし、今の状況を変えるためにも、ちょっとがんばってみよう。
それが高得点を狙おうと思ったきっかけでした。

2,当初の計画ではいつぐらいまでに、何点ぐらい取る予定でしたか?

半年以内に、900点超え。

これが私の立てた目標でした。
実は学生時代に10か月アメリカ留学をしていた私。
留学の後で、何度受けても800点代どまりだったけれども、そこを何とかクリアしたいという思いもありました。
会社でのこの状況を、変えたい。
自分の限界を、超えてみたい。
この二つが原動力になって、900点突破へと向かいました。

TOEICについて全体的な勉強法から書いてみたいと思います。

英語の資格試験なので、取り組みは2つに分かれました。
英語自体の底上げ、そして、試験の攻略的な対策。

まずは英語自体の底上げについて。

一番効くのはボキャブラリーを増やすことだと考え、単熟語に取り組みました。
単語は知らなければアウトなので、とにかく暗記。
穴埋めで分からなくて時間を費やすほどもったいないことはないです。
じーっと考えていて思い出すこともありますが、ほとんどの場合「んーーーー」と考えるものの、あてずっぽうに応えることになるので。
ありがたいことに、今は目標とする点数突破のためのレベル別に単熟語をまとめてくれている本はたくさんあるので、本屋に行って、自分のフィーリングにあった本を一冊選び覚えました。
どの本がオススメと言う事はなくて、とにかく自分が見やすい、やる気になるものを見つけて、大事なことは一冊覚えきってしまうことです。
書きながら。
大きな声で読みながら。
五感をフル活用して、自分が覚えられそうなことなら何でもしました。

付箋法

私は英語の勉強法について色々自分で試してきた経験がありますが、単語の暗記で一番よかったなと思うのは、「付箋法」。(留学中に自分で編み出した技なので、勝手に名前をつけました。笑)

これはとっても簡単で、覚えられない単語を付箋の表に書き、裏に日本語の意味を書いて家の目につくところに貼るだけ。目に入るたびに、単語の意味を何度も思い出す。

これを覚えづらい単語全て、どんどん家じゅうに貼っていきます。私がやっているときには、勉強机の周りと洗面台の鏡が一番すごいことになっていました。
そして、いい加減これは覚えられたな、と思うと、はずして瓶にしまっていました。
しかし時々瓶から取り出して、復習。瓶に溜まっていく付箋の数も、励みになりました。
また、高校の時に学校で使っていた文法本を引っ張りだしてきて、一通り復習しました。
分かっているつもりでも、忘れている文法などがキーとなって、答えを導ける問題を落としたくなかったからです。やってみれば、仮定法があやしかったり、やってよかったな、と思います。
これが主にやった英語の底上げ勉強です。

次に、試験の攻略的な対策。

これは、特にリスニング問題に対して行いました。
と言うのも、リスニングは得意だったので、後は正確に答えられるかどうかがネックだったからです。ただ、この対策は誰にでも必須です。
具体的には、問題に慣れること。
写真を使った問題にしろ、選択肢にしろ、先にどんどん「目を通していく」ことがキーだな、と察しが付いている方は多いのではと思います。この「目を通していく」時間をどうとるか。。。
作戦はこうです。
冒頭の分かり切っている説明をしている間に、どんどん読む。先に読んでおけば、すぐに問題に答えられ、問題と問題の余った時間をさらに先の選択肢に目を通す時間とすることができる。
このことをまずは念頭に置きます。
じゃあ、何をするか。
模擬試験のような問題集で、その「作業」が自然に出来るように練習しました。
これは、陸上の短距離走に例えて言えば、フォームを整える感じに似ているかもしれません。
自分の能力を最大限引き出すための、フォームをしっかりする。これ、意外と大事です。
ちなみに、リスニングの試験を受けているときの左手は、その時答えているページと、先に選択肢を読み進めているページの両方をぱっと開けるように、親指と人指し指をしおりのように交互に挟む形になります。
こういうフォームも、大事です。自分のしっくりくるフォームが見つかると良いですね。

次に、最もやってて効果があったなと感じること。

私の目標は、800点そこそこだった点数を900点以上にすることだったので、それに対して有効だったと感じることをここで挙げたいと思います。
800点を取っているときと、900点以上を取れた時の、自分で感じた差は何か。
それは、英語を読むスピード。
リスニングにしても、読解問題にしても、問題を読まなくては問題が解けません。つまり、「読む」スピードがキーになっていると感じました。
そのために、TOEIC用の勉強の他に、後から考えてみると、職場で日々英語のメールを読んでいたことがすごくプラスになっていたと感じました。

ただし、仕事で英語のメールを毎日読み書きする環境になんかいないよー!と言う人も多いと思うので、いくつか提案します。

英語で仕事、といっても、基本的な文章は結局いつも同じです。そして、その中で使う専門用語も、多いですが、覚えてしまえば簡単です。
もちろん状況によって文章は変わりますが、その「変わる」部分は、要は日記を書くような、状況の説明でした。
メールをやり取りしている中では、毎回、前回までのバックグラウンドを承知の上で進んでいくので、新しい文章を読むほどに敷居は高くありません。
また、英語のものもありましたが、半分くらいは日本語のメールもありましたので、一日中英語漬け、というわけでもありませんでした。
なので、私の居た「英語で仕事をする」というのと同じ様な状況を作るポイントは、「簡単な文章でいいから、隙間時間で、英語を毎日たくさん早く読む」です。

まず、TOEICの問題自体を眺めてみたいと思います。

TOEICのリーディングは、PART7まで含めて実はそんなに難易度は高くないと思います。
といっても、めちゃめちゃ簡単なわけではなく、あくまで「スムーズに日常会話・生活ができる」レベルという意味。
じゃあ、難しいじゃん!と人によっては感じるかもしれませんね。でも、大学受験をされた方は、その問題と比べて頂きたいのです。
大学受験の問題では、わざわざ間違えやすそうな、ひっかける為の選択肢が入っていたりします。それに比べ、TOEICの問題は「ひねり」がなく、単純な状況説明や情報伝達にすぎないものがほとんどで、ひっかけてはきません。
つまり、とにかくどんどん読んでいって、理解し、明らかに正解の選択肢を選ぶ。そのためには、同じように単純な、ひねりのない文章をたくさん読んで、読むことに慣れ、スピードを出す訓練が必要です。
そんなレベル感の文章はどこにあるのか。

てっとり早く、一番効果的なのは「TOEICの対策本」

同じレベルの文章がたくさんあるので、やりましょう。
あと、ひとつポイントがあります。
一度やった問題はもう読んじゃったし、内容なんとなく覚えているし、もう一回やっても意味ない、なんて思って、問題集を「使い捨て」してませんでしょうか?
 
違います!
語学は覚えちゃってなんぼです。
覚えちゃったフレーズは、いよいよ自分のものになり、アウトプットする時に使えます。 書くにもよし、話すにもよし。
特にTOEICの問題は、カジュアルな会話に近いメールを使用したものも多く、役に立つと思います。
TOEICの点数を上げることばかりを考えてしまっていた方は、ちょっと考え方を変えてみるといいかもしれません。
「TOEICを使って、自分の英語力を上げる。」こっちがいいと思います。
もちろんテストでは新しい文章を読むことが必要なので、新しいのも取り入れたいですが、「英語モード」になる訓練が一番大事です。

海外旅行の時にもらってきた、観光者向け用フリーペーパーやチラシ

英語を勉強している方は、海外旅行に行かれた経験がある方も多いと思います。
眠っていませんか?
写真と一緒に、お土産代りにとってきた、たくさんの紙、紙、紙。
まさに生きた文章がたくさんあります。名付けて、リアルTOEIC。笑
もしもなければ、海外旅行に行くお友達に、「お土産いらないから、そういうフリーペーパー、使い終わったやつちょうだい。」とお願いしましょう。
 
こちらも、使い捨てず、何度も使って下さい。

インターネットの英語サイト。

便利な時代になりました。山ほど英語の文章が読めます。
何を読めばいいのかわからないなんて方、なんでもいいです。
私はジャズが好きなので、好きなアーティストのウェブサイトを見てみたり、有名なミュージシャンのバイオグラフィーを読んだりしています。
 
ぜひ興味のあるものを読んでください。日本語だけでは知りえなかった情報などを知ることができた時、英語やっててよかったな、と思いますよ。

もし外国の友人がいれば、メールのやりとりもいいと思います。

TOEICに関していえば、チャットですませちゃうよりも、ある程度の分量のある文章をやり取りする方がいいです。
 
きちんと文章になったもの(尻切れトンボの文章でないもの)を、読む必要があるからです。あと、英語は一方通行ではないものなので、自分で書くのも、もちろん英語力アップにプラスになります。
これらの読みネタを見つけたら、読むスピードをクリアする為にもうひとつのポイント。いつも「急いで」読んで下さい。笑
900点台をとるようになっても、やっぱり試験の文章量が多いので、急いで読む感じになります。
のんびり、書いてあることを味わって、というような感じではありません。
コーヒー飲みながら、ネットのサイトや広報誌を読む。。。。。ではないです。
いや、コーヒー飲みたかったら飲んでもいいです。
まずはコーヒーをすすって。
読むと決めた文章を読んでいる間は、読むことに集中し。できれば一回10分くらいは読み続けたい。(飲まない!)
終わったらまたすすりましょう。
おつかれさまでした。笑

4,最も効果がなかったものはなんですか?

格好をつけるわけではないですが、効果がなかったものは思いつきません。。
英語に触れる機会が全部、何かしら効果を発揮していると思うからです。
ただ思うのは、リスニング力をあげるために、洋楽を聴くのはそれほどTOEICの点数を上げるためには意味がないかもしれません。
理由は、歌詞は文章がきちんと終わっていないことが多いこと。音程もあるので、聞き取りにくく、歌詞が聞き取れないと言って落ち込んでいる人もたまにいます。
でも本当にそうでしょうか。
日本語の歌を聴いていても、歌詞カードを見るまでよくわからないこともあります。歌はやっぱり聞き取りにくいです。
なので、リスニング力を上げるために、というのであれば効果はあまりないかな、と思います。
でも、全く意味がないかというとそうも思わず、歌詞の中にでてきたフレーズで単語を覚えた、というものもあります。また、英語を聞く、という事に抵抗がなくなることもあるかもしれません。
なにより、英語を使って歌を楽しめるなんて、英語やっててよかったじゃありませんか。
ということで、効果があるなしではなく、英語に触れる機会をどんどん増やすことは大切だと思います。

効果がなかったということではなくて、これでは効果があがらない、という勉強法があります。

それは、問題集をやりっぱなしで、あまり復習をしないこと。
問題を解いて、答え合わせをして、点数を出して、だけではだめです。あっていた部分はもうオッケーな部分です。
問題集はむしろ間違っている部分、知らない部分を洗い出す作業と思った方が正解。
洗い出した後、それを徹底的に覚えて、同じ問題をやったら、全問正解する位、覚えましょう。
解くことも練習としては必要ですが、間違っていたことを「覚える」ことが勉強のメインです。

もうひとつ。

ある時、会社の先輩で、自称「英語が苦手」な人に相談を受けました。
「私ね、何をやってもTOEICの点数が伸びないの。TOEICの点数が上がる講座、10コはとってるのよ!」
おそらく、何カ月もかかる講座を10コもやったのに!と言いたかったのでしょう。
けれど、講座を10コとるかどうかよりも、講座の内容を、授業以外でどれだけ時間をかけ、徹底的にやっているかが問題です。
習い事と同じです。
10年やっている習い事があるとします。レッスンの前だけちょろっとやっていても10年経つし、レッスンとレッスンの合間の毎日、2時間づつ練習している人も10年経ちます。
でも、この二人の差は歴然だと思います。
要は、講座(レッスン)以外の時間が問題です。英語はやりまくって、やりすぎるという事はありません。
伸びないのであれば、単純に、勉強時間が足りないのだと思います。(厳しくてごめんなさい!)

5,TOEICのスコアをとってどう変わりましたか?

自分に対して証明するものが出来た気がして、ただ「英語が好き」という以上の手応えを得られました。
そして、自信を持つことができるようになりました。

また、点数を言いふらすことはもちろんしませんが、会社に証明書を提出するにあたり、何人かの方に知られることとなり。次第に会社の周りの人からも英語に関して頼りにされるようになりました。
実際、英語のメールの書き方などを同僚、ある時には先輩にあたる方にも教えてあげることができ、仕事がスムーズに進んでいるのを見るのも、「役に立てている」実感があり、嬉しかったです。

それ以上に。。。
思っていた通りでしたが、自分の中で、会社の仕事において、できること、できないことを素直に見つめられるように。
特に、できない、を受け止められるようになったのが大きく、分からないところを他の人にきちんと教えてもらえる姿勢を身につけられました。
これが、とても大きかったです。
社会人になった人は誰しも感じているかも知れませんが、仕事で一番大事なのは、人間関係。
人との関係の中で仕事をやっていかなければ、どんなに「作業」が速くて、「頭がキレる」人でも、やっぱりダメな気がします。
私は、仕事が速いわけでも、賢いわけでもなかったのに、それでも、人とスムーズに仕事を進めるのを邪魔するプライドがありました。
でも、それは手放すべきものでした。
一番に得たものは、「英語の点数」でも「得意分野」でもなく、逆に、教えて下さいと頭を下げられる「素直な態度」であるような気がします。

6,今後は英語をどう活かして行きたいですか?

実は今、働いていた会社を出産により退職し、専業主婦をしています。
キャリアをとるか、子供との時間を取るかの選択となってしまい、後者を選択しました。
しかし辞めるにあたり、一番の支えになっていたのはやはり、英語。英語ができる人なんて、実はごろごろいると思います。
でも、じゃあ、育児をしながら英語をもっと「武器」にできるようにしてみよう、と思いました。
退職してからも、英語の勉強はかかさず、英検、翻訳など、自分でテーマを設けては、せっせと勉強に励んでいます。
また、せっかく大好きな英語だからと、英語育児も実践中。その中で、子育てを通して初めて出会う言葉や表現の世界を楽しんでいます。
英語で、自分の世界がものすごく広がった。その思いがあるので、子供たちの未来も、英語でぐっと広がったらな。
楽しめる範囲でをモットーに、日常会話の一部を英語で。ちょっと、自分の練習台にもしてるかも。笑
そろそろ、仕事を再開したいな、という思いがあり、在宅で出来る翻訳の仕事から始めてみようかと模索中。模索中なので、何も偉そうなことは語れません。。。
いずれにしても、英語を軸にこれからを考えていきたいと思っています。
出産や育児や旦那の転勤など、本当に環境に左右されやすい女性の「生き方」の中で、何か後輩たちにも道しるべを示せるような歩みをできたら。
ちょっと大きな目標です。

7,スカイプ英会話はTOEICにどのぐらい役に立つと思いますか?

英語の勉強において、なにより大切だと思うのが、英語を「自分のもの」にするということ。
そう言うと大げさかもしれませんが、英語が日本語と同じように自分や相手のことを伝え合う「言葉」として自分の中で落とし込むことが、大事だと思います。
そういう意味で、英語でコミュニケーションをする経験=英会話は少しでも多くしておきたい。
自分宛てに発せられた「英語」を聞き、自分が発した「英語」を相手が理解してくれる、という体験は、こうして文章に書いている以上に、インパクトのあること。
このインパクト体験をたくさんして、英語に対する「言葉」の認識を、頭だけではなく、体で覚える必要があると思うのです。
そして英会話はリスニングにとても良い影響があると思います。
そもそも英語のリスニング・テストは、TOEICだけではありませんが、バックグラウンドも何もなく、突然放送が流れてくるので、どんなに簡単な内容でも、ドキドキしてしまいます。
「これが日本語でも、ドキドキするよなー」と、いつも受けながら思います。
また、これがないと選択肢が読めないので仕方ないですが、問題と問題の「間」が緊張する。。。
本来、会話は、聞き取れなければ聞き返すことができるし、意味が分からなければ聞くことができるもの。それに、何度も会える人であれば、会話を重ねていけば、お互いの情報の土台ができ、会話はそれだけで「気構える」必要のなくなっていくものです。
会話が英会話でも同じこと。込み入った話になったとしても、一方的な放送よりも、実際は難易度が下がるといっていいと思います。
生きた会話の中で、ちょっとずつ、分かった、伝わったという「プチ成功」を重ねていくうちに、英語であっても「なになに?」と気軽に耳を傾けてしまいたくなる気持ち。これを、ぜひ育ててほしいと思います。
でも、外国人の友達が誰でも作れる日本ではありません。
街中で見かける外国の方も、日本語が話せたりして、英語で話しかけると逆に失礼なことも。私は、困ってそうな外国の人には、ひとまず日本語で「大丈夫ですか?」と声をかけることにしています。

そんな中、多く経験を積もうと思えば、日常的に英語を話す環境を「作る」のことが必要です。

たくさん、手軽に英語を話す、聞く機会を作るには、スカイプ英会話はとてもよいと思います。
なにより、毎日でも、話せる環境が持てること。それなのに普通の英会話教室に比べて、価格が安い!
それに、教室に行くとなると、その交通費、時間も当然かかってくる。その分も比べると、お得感はもっと大きくなります。
お金がかかりまくっては、続くものも続きません。

また、私は留学体験があるのですが、留学した時にも、いきなり英語が話せたわけではありませんでした。

その時、話相手をしてくれたのが、同じカタコト英語の留学生友達。そして、優しいアメリカの学生寮スタッフ。
でも、どちらにしても、初めの方には相手にガマンしてもらはなくてはならないくらい、言葉が出てこない時期がありました。
その点、英会話で、安くてもお金を払っていれば、逆に気が楽と言うのもあります。英会話で英語に慣れ、その英語力がTOEICに反映されるのであれば、一石二鳥です。

8,最後に、これから勉強する方へのアドバイスやメッセージをお願いします。

英語を通して得られるものは、「点数」や「満足」だけではありません。
英語が「鍵」のようになり、世界がバーっと開けていくことがあります。
英語が「シャベル」のようになり、身近な世界がぐっと深まっていくことがあります。
それは、自分の好きなアーティストの生の声を聞けることであったり。
見知らぬ土地への旅行で、隣に座ったおじさんとの何気ない会話だったり。
英語ができなければ、絶対にしなかった人とのケンカであったり。ケンカの後にひと際大切になった、友情であったり。
TOEIC900点突破して、翻訳の勉強して。
なのに英語で育児をしながら「だんごむし」が"roly-poly"っていうんだって初めて知って、身近なところに落ちている、まだまだ知らない世界に気づいたり。
英語が「好きだから」必死に勉強していたはずが、気づけば「日本に住んでいる外国の友達をできるだけ手助けしてあげたい」という熱い想いにかわっていたり。
そしたら、自然と勉強していた翻訳が、役に立ちそうな医薬翻訳に絞られていったり。
医薬翻訳の勉強の途中なのに、友達の体調の悪い時の話を、詳しく聞いて理解して、心配できるようになっていたり。
英語を勉強している先には、人それぞれのストーリーが待っています。
めげる時もあると思います。
そんな時には、違うことしていいと思います。
しばらく英語から離れていいと思います。
私も留学から帰国後、半年間、英語を見たくなかった。
英語の歌を聴くのもしんどかった。
だから、本当になにもしなかった。
日本語で好きなように好きなだけ話せる自由を謳歌してました。
もう日本語と自分の感情・感覚が切り離せなくなっているんだ、っていう発見もありました。
母国語も大事にしたい、という思いも芽生えました。
けど結局、英語にハマって勉強し続けてます。笑
英語の先にある、自分だけのストーリーを、ぜひ見つけて下さい。

今回のライター様:smilingkiki(TOEIC950点、英検準一級保持者)
仕事:医薬系の翻訳

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