TOEIC満点講師が教える「使える英語」と「TOEICのスコアアップ」を両立させる勉強方法

目的別、タイプ別のスタンスと勉強法の組み合わせ

前回までの記事では、TOEICに対する目的(「スコアだけ伸ばせればいい」vs「使える英語も身につけたい」)と、どのタイプに属するかを判断する上で重要なポイント(「受験英語が得意だったか」、「海外経験があるか」)について解説しました。

上記の目的別、タイプ別にTOEIC学習者を大きく5つのタイプに分けました。
この記事では、そのうち最も割合の多い2つタイプの人たちにとって最適なアプローチを詳述していきます。

1.「スコアだけ伸ばせればいい」&「受験英語は苦手だった」&「海外経験ナシ」

TOEIC学習者の中で1番多いのは、おそらくこのタイプの人たちだと思います。

このタイプの方は、基本的な文法の知識に穴があり、品詞の区別(形容詞vs副詞、前置詞vs接続詞)や準動詞(不定詞、動名詞、分詞)という概念(=名詞、形容詞、副詞になる)などをしっかり理解されていないことが多いのが特徴です。

また、英語を読むことに対してアレルギーがあり、意味を取るのに四苦八苦するため、読むスピードが極端に遅くなりがちです。(まれに、「テキトー読み」で、単に左から右に目を動かしているだけで、読むスピードは速いが、内容はほとんど理解していないという人もいます)

当然、受験勉強でも単語暗記が苦手だったため、スタート時の語彙力も低い傾向があります。また、TOEIC以前に知っていなければならない単語が欠落している場合もあります。
(例えば、explainの意味が言えない、differentとdifficultの区別がつかない)

したがって、リーディングセクションでスコアアップするためには、文法、読解、語彙の全てを底上げしなければいけません。

これらの3つを同時に鍛えるのに最適な教材として、「ALL IN ONE」をお勧めします。

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「ALL IN ONE」(高山英士 著)

TOEICの問題演習だけをしていると、文法の大事なポイントや全体像が見えにくいですが、同時にこの教材を使っていけば、文法、語彙、読解のバックボーンを築くことができ、TOEICの勉強の効率も良くなります。

リスニングに関しては、受験英語をしっかりやった人とそれほど差がありませんが、海外経験がある人や国内でもリスニング学習をしてきた人と違い、そもそも「英語が聞こえない」という人が多いので、問題演習だけでなく、英語が聞こえるようになるための訓練(発音矯正、音読、シャドーイングなどの音声トレーニング)も行う必要があります。

このようなタイプの人は、リスニングの問題演習をたくさんやっても、スコアは上がっていきません。多少は問題に慣れて上がりますが、英語を聞き取る力が同じままであれば、300点台前半くらいでスコアは頭打ちになるはずです。

「急がば回れ」という気持ちで、音声トレーニングもしっかり行うことが重要です。

「英語を使えるようになる」ことが目的ではない方は、パート3や4の音声トレーニングでは、「暗唱」まで出来るようになる必要はありませんが、「音だけでシャドーイングができること」ことを目標にしてみてください。

音声トレーニングについては、これらの記事を参考にしてみてください。(私のブログに詳しく掲載してあります。)

2.「スコアだけ伸ばせればいい」&「受験英語は得意だった」&「海外経験ナシ」

TOEIC学習者の中で2番目に多いのは、おそらくこのタイプの人たちだと思います。

このタイプの人は、受験英語の勉強によって、TOEICに必要な文法知識はすでにある程度身に付いているので、パート5の基本的な文法に関する問題はほとんど落としません。

大学入試レベルの英文を読解できるベースがあるので、パート7の文章を読んで、「難しい」とは感じないが、読むスピードが遅いため、リーディングセクションを最後まで解き終わらない人は多いと思います。

リーディングセクションでは、時間配分に関する戦略をしっかり立てるだけで、解ける問題数が増え、スコアが上がることがあります。パート5は14分、パート6は6分、パート7のダブルパッセージは25分、シングルパッセージは30分のように、時間を決めて解く練習をすることが重要です。

時間配分に関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。

「TOEIC最強の時間配分」

加えて、英文を読むスピードを上げる必要があるので、時間を測りながら読む訓練をするとよいでしょう。

英文の総語数÷かかった秒数×60で、wpm (words per minute)=1分間に読んでいる語数を算出することができます。

パート7の読解スピードを上げる方法や解き方については、下記の記事を参考にしてみてください。

受験英語が得意だったとしても、リスニングは苦手で、そもそも「英語が聞こえない」という人が多いのではないでしょうか。

そのような場合には、リスニングの問題を解くだけでは根本的な解決策にならず、スコアも頭打ちしてしまいますので、やはり英語が聞こえるようになるための訓練(発音矯正、音読、シャドーイングなどの音声トレーニング)も行う必要があります。

次の記事では、大きく5つに分けたタイプの残りの3つに属している人たちにとって最適なアプローチについて考察していきます。

目的別、タイプ別TOEICに対する姿勢と取り組み方(4)

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TOEICスクール「澤田塾」の代表

ブログ「本当に役立つTOEIC勉強法」 管理人
日英翻訳者(ひらがなタイムズ/NHK)

TOEIC990点(満点)
英検1級(通算13回合格、うち優良賞3回)
2013年ICEE(国際英語コミュニケーション能力検定)優勝
(松本道弘主催の、英語コミュニケーション能力を競い合うトーナメント)

私塾「澤田塾」では、音声トレーニングやスラッシュリーディング、暗唱などを取り入れた独自の指導法で、「使える英語」と「スコアアップ」を同時に獲得するレッスンを行っている。

書籍:TOEICテスト最強攻略PART1&2

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