私は効率的な英語学習について発信している、現在23歳のバビと申します。
学生時代に、イギリスに1年間留学をしていました。高校生の頃からDMMオンライン英会話で生徒として学習し、留学から帰国後、同英会話の講師として約2年間、英語を教えた経験があります。
今回の記事では、イギリス留学中にどのような勉強、活動を行い、英語能力を総合的に伸ばすことができたのか、ご紹介していきたいと思います。
留学中にどのように過ごしたらよいかわからない、授業についていけるかわからないという方にとっては、とても役に立つ記事になりますので、ぜひ読んでいただければと思います!
目次
1. 背景・経緯
私はイギリスへの留学に出願するため、IELTSのバンドスコア6.5を取得しました。この時は基本的な英会話や読み書きなどは問題なくできましたが、現地の授業についていけるかはとても不安でした。
留学前は、留学を通して漠然と「英語が流暢になりたい」という風に考えておりましたが、それを留学経験者に伝えたところ、もう少し具体的な目標を作った方が良いというアドバイスをいただきました。
そのアドバイスを受け、私は当初もっていた資格IELTSのスコア6.5を7.5に伸ばすことを目標にしました。
また、留学前に英検1級を受験し、惜しくも一問正解が足りず不合格になってしまったので、英検1級合格も目標に掲げていました。
そして、以下でご紹介するように、それらの目標を達成するためには、どのような学習をすればよいか、どのような活動に取り組むべきか考えました。
同時に、留学先で英語学習のモチベーションを維持・向上させるためにはどうすればよいか考えました。
2. 留学中に英語を上達させた方法
当たり前のことではありますが、「留学に行ったから」英語が上達するのでなく、留学中にどのような学習をするか、どのような活動をするか次第で英語が上達するかどうかは決まります。
本章では、私が留学中に意識的に行なったことやすれば良かったことなどをご紹介していきたいと思います!
(1)授業内での発言
私は日本の大学で政治や経済について学んでいたので、留学先のイギリスでも同様に政治や経済の授業を選択し、授業を受けました。
海外の大学は一般的に1つの単位が「レクチャー(講義)」と「少人数グループのディスカッション」で構成されています。
ディスカッションでは、レクチャーで学習した内容を踏まえて、教授と学生で意見交換をします。そのため、レクチャーの中でのポイントを抑え、それに対する自分の意見や考えを整理しておく必要があります。
ある教科はレクチャーとディスカッションが別日にあるため、ディスカッションまでの準備期間がありますが、別の教科は同日にあることもあるので、レクチャー内容を素早く正確に整理することはとても重要です。
また、外国の大学では、授業への出席率だけでなく授業中の発言回数や発言の頻度もカウントされているため、ディスカッションでの発言をするための準備は欠かせません。
私はこのディスカッションへの準備を繰り返していくうちに、リスニングした内容やリーディングした内容、自分の意見を整理する力を身につけることができたかと思います。
そして、これは英検やIELTSのリーディングやリスニングにおいて、速読をしたり正確に英語を聞き取ることができることに大いに貢献したと私は感じています。
(2)授業以外のレッスンに参加する
私は(1)で紹介した授業でディスカッションへの準備に勤しんでいましたが、やはり学期が開始した当初は非ネイティブがネイティブのディスカッションに参加することはとても難しく、悔しい思いをしていました。
そんな折、大学内に掲示されていたあるレッスンに関する広告を発見し、それに参加することにしました。そのレッスンは留学生や非ネイティブが参加することができる「英語能力強化」のためのレッスンで、週に1〜2回開講されていました。
驚くべきことに、そのレッスンには私と同じように「なかなかディスカッションについていけない」という悩みを抱えた留学生が多く、同じ学習目的を持っている留学生同士、ディスカッションの練習やディベートの練習も一緒に行いました。
IELTSでは、スピーキング試験で面接官とアカデミックなテーマについてディスカッションをするパートがあり、面接では論理的な説明を求められるので、留学中のこれらの経験を試験本番に活かすことができました。
(3)ルームメイトとの生活
私は留学先での住居を選択する際に、ルームシェアを選択しました。
1人部屋という選択しもありましたが、貴重な経験だと考えた結果ルームシェアを選択し、同じ部屋で衣食住をするイギリス人のルームメイトと生活をともにしました。
最初は生活リズムや生活習慣がお互いに合わなかったため、喧嘩することもありました。ただ、拙い英語ながらも、自分がどうしたいかを伝えていったことで、少しずつ仲良くなることができました。
また、ルームシェアのメリットとしては、やはりルームメイトがいれば常に英語でコミュニケーションをとることができることです。
加え、(1)や(2)で紹介した授業(レッスン)の英語ではなく、日常生活に根ざした英語でのコミュニケーションをとることができることも大きなメリットです。
柔軟かつ素早いスピーキング能力はルームメイトとの生活を通して、上達させることができたと思います。
※ただ、ルームシェアの場合は、一般的に「ランダム」で部屋が割り当てられるため、合う/合わないというデメリットはあります。
私の友達はルームメイトが部屋でお酒を飲んだり、タバコを吸ったりするなど(日本人としては)マナーがない人だったため、耐えきれず部屋を変えてもらうための手続きを行なっていました。
(4)サッカーチームでの活動
私はサッカーが趣味なので、留学中も現地のサッカーチームに所属し、週に1〜2回活動していました。私はこのサッカーチームでの活動を通して、現地の人と仲良くなることができたと思います。
サッカーをしている時のコミュニケーションだけでなく、試合や練習をしていない時にも積極的に話し合いに参加しました。
サッカーというお互いに共通の話題があるので、自分のお気に入りのチームやプレーヤー、自分のプレースタイルなどを共有することで、現地の人と仲良くなるための「きっかけ」を作ることができました。
サッカーに関わらず、自身が熱中しているものがあれば、現地でそのコミュニティを探したり、チームに所属したりすることで、現地の人と仲良くなることができると思います!
特に大学には日本の大学の「サークル」のようなものが多種多様で溢れるほどありますので、いくつか試してみてもいいかもしれません!
(5)ホームステイ
最後にホームステイです。私はイギリスの「Hosts Internatinal」というサービスを使用して、1週間のホームステイを体験しました。
ホームステイの経験は、英語のコミュニケーション能力の向上はもちろん、英語学習のモチベーションを向上させることにもつながりました。
ホームステイでは、寮生活では体験することができない、イギリスの食文化や伝統文化を体験させてもらいました。現地の文化を知るだけでなく、日本の食文化や伝統文化についてもシェアし、文化交流を実践することができました。
この経験から、日本のことについて伝えたり、相手国の文化を知ることはとても魅力的なことであり、これらを可能にするための「ツール」として英語を使うことができるのだと気づくことができました。
ホームステイをした後は、このツールにさらに磨きをかけるために、さらに英語学習に力を入れました。
3. 英語勉強法、留学中に関するFAQ
(特に初めて留学をする場合)留学前、留学中は不安なこと、悩むことがたくさんあると思います。私もイギリスへ留学をする前は、留学経験者や大学の留学センターに不明点を随時問い合わせていました。
本章では、留学にあたって留学生が抱える不安や悩みをご紹介し、それらを解消していきたいと思います!
しかし、日本人との関わりも完全に断ち切るべきではありません。なぜなら、いざという時に助けを求めたり、相談に乗ってくれたりする日本人の知り合いやコミュニティがあることはとても心強いからです。
私も個人的に現地のJapan Sociery という日本人のコミュニティに所属していました。やはり現地での心配事を共有したり、生活のアドバイスをもらえたりすることはとてもありがたく、日本に帰国してからも連絡を取り合っています。
また、ルームメイトとシェアルームをすれば、必然的に英語でのコミュニケーションの頻度は増えますし、「日常生活でよく使う」自然な英語を身につけることができます。
ただ、全く知らない人と同じ部屋で生活をともにすることに不安を感じる人も少なくないと想像します。実際、私もルームメイトとは生活リズムや習慣が合わず、最初はお互いが理解し合うまでに時間がかかりました。
そのような場合は、シェアルームを選択肢なくとも、複数人でフラットを共有する寮に住むことができれば、現地の学生と頻繁に交流することができると思います。留学中とはいえ、快適にストレスなく過ごすことが英語学習のモチベーションにもつながりますので、自分の生活や習慣に合った滞在先を選んでいただければと思います!
日本の大学では留学生は(国際学部のような)1つの学部に所属することが多いですが、英語圏の大学では理系の学部、文系の学部問わず、各学部で留学生が勉学に励んでいます。
そんな国際的な環境の中では、それぞれの地域のアクセント(訛り)をもった英語を聞き取り、コミュニケーションを行わなければなりません。私たちが学習用、試験対策用などに使用するリスニング教材はもちろんネイティブスピーカーですが、その中でもかなり「聞き取りやすい」英語で話をしています。
しかし、留学先の日常会話では「聞き取りやすい」英語ではなく、むしろ「聞き取りにくい」英語でコミュニケーションが行われることもあります。私の経験上、一般的にインド人の英語はとても速く訛りが強いため、最初は慣れるまでに時間がかかりました。
そのような場合には、「Could you speak more clearly please(もう少しクリアに話してほしい)」といった風に相手に失礼にならないように、投げかけてみましょう。
また、会話をしているうちに徐々に「聞き取りにくい」英語も聞き取りやすくなりますので、その人との会話を「聞き取りにくいから」という理由で諦めるのではなく、積極的に会話をする姿勢を見せましょう!
さらに、留学前に余裕があれば、そのような聞き取りにくいアクセント(訛り)に慣れるべく、オンライン英会話スクールで英会話を学習することをおすすめします。
例えば、DMMオンライン英会話には122ヶ国の国籍の講師が所属しているため、ネイティブスピーカーはもちろん、非ネイティブと英会話を練習し、様々なアクセントに慣れることができます!
もちろん、「検定に受かりたいから、スコアを取得したいから」という理由で留学にいくのではなく、「英語力を総合的に上げるため」に留学に行くのですが、やはり数値的な目標を持っているとモチベーションを維持することができます。
言い換えますと、留学前と留学後で自分の英語がどれだけ上達したか「確認する」ために、目標を定めることをおすすめします。
その際の目標の定め方ですが、現在のレベルからあまりかけ離れすぎていると、留学中にその目標達成ばかり意識してしまうので、留学期間に合わせた現実的な数値を設定するようにしましょう!
また、上記の資格関係の目標以外にも、留学が長期(3ヶ月以上)であれば、その留学期間の中で目標を立てることをおすすめします。
例えば、私は約1年間だったので、最初の3ヶ月で「現地の人が話している内容を正しく理解できるようにする」次の3ヶ月は「現地の人と同じスピードで会話できるようになる」といった風に、具体的にいつどのようになりたいかという目標をたて、その目標の達成度合い、進捗について随時確認するようにしましょう!
4. 終わりに
本記事では、留学中にIELTS6.5→7.5まで伸ばした勉強法について、紹介しました。
ご紹介してきたように、留学中の活動や過ごし方によって、英語の上達スピードは大きく異なってきます。
留学後にどのようになっていたいか、明確に目標を立て、それを達成できるように現地での英語学習に励んでいきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!