昨今、ITの進化に驚きを隠せません。とくに言葉や文字に関する技術は日々進化しており、波に乗らないとあっという間について行けなくなる、そんな思いでいます。
英語業界も同じく、とくに翻訳システムの精度は10年前と比較すると比べものになりません。なかでも「DeepL」というアプリケーションは非常に精度が高く、利用者がどんどん増えています。
話題のDeepLですが、2023年1月18日に新サービスの「DeepL Write」が開始されました。DeepLだけでも非常に強力な翻訳ツールでしたが、新しいDeepL WriteはDeepLと何が違うのでしょうか?本記事で徹底解説いたします。
どのような場面で使えるかも、例を交えながら紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
DeepLとは?
DeepLとはGoogle翻訳と同様、文章アシストサービスツールです。サービスの内容は同じなのに、なぜDeepLが話題となっているのでしょうか。
他社のサービスとは違い、DeepLには大きく3つの特徴があります。
- 翻訳の精度が高い
- 文が流暢である
- カスタマイズできる
翻訳の精度が高い
DeepLの最大の特徴は、翻訳精度が他社のサービスに比べ、性能が高いことです。
精度の高さが世界中で話題となり、DeepLを導入してビジネスを進める企業も増えています。導入といっても何かを購入する必要はありません。
Google翻訳と同様、無料なのでホームページに行って文章を入力すれば、すぐに翻訳が出力できます。また、翻訳の速度も非常に速いです。
日々忙しいビジネスパーソンは1秒もムダにしたくないはず。DeepLなら待ち時間がないので、時間短縮にも貢献できます。
文が流暢である
DeepLはただ翻訳の精度が高く、翻訳が速いわけではありません。さらに驚くのは流暢な文章になることです。
とくに英語を日本語にしたときに感じますが、多少文法的に崩れた英文でも、DeepLなら流暢な日本語に翻訳してくれます。
あなたも経験があると思いますが、崩れた英文はGoogle翻訳だと崩れた日本語になりますよね……。「何が言いたいんだろう……」と悩むこともしばしば。
DeepLなら意味不明な文章にならないので、悩まずに済みます。
カスタマイズできる
最後の特徴は、翻訳された文章を自分好みにカスタマイズできる点です。
どういうことかというと、翻訳された単語にカーソルを合わせると、単語の候補がたくさん表れます。そこから自分好みの単語を選択すれば、あっという間に自分の文章が作れるのです。
ビジネスの場で「翻訳した文章をそのまま使うのはちょっと……」と思う方もいるでしょう。
そうであれば、単語を入れ替えて自分好みにカスタマイズすることで、気が引けてしまうこともないはず。
DeepLはビジネスに最適な翻訳ツールといえます。
新サービスのDeepL Write
ここまででDeepLが、他社のサービスより秀でていることがわかりました。
「DeepLで十分、これ以上のサービス必要ないでしょ」。そんなあなたにDeepL Writeを紹介させてください。
どんなに優れた翻訳サービスでも、翻訳された文章が正しいのかを推敲(文章の確認)する方がいます。
Google翻訳でも経験があると思いますが、翻訳された文章をもう一度翻訳したことありませんか?
たとえば、日本語 → 英語 → 日本語といった手順で、最初に入力した日本語に近い日本語が出力されるかという確認です。
DeepLほどサービスに優れていても確認する人はいます。そんな人のために開発されたのがDeepL Write。
具体的には、入力した文章を的確にかつ流暢な文章に直してくれます。たとえば、こちらの画像をご覧ください。
I apologize delay due to traffic jam(渋滞により遅れたことを謝罪します)
という意味ですが、DeepL Writeに入力することで、小さな英文のミスも指摘してくれます。指摘というより、もっと良い英文にするための候補を教えてくれるイメージですね。
何パターンも提示してくれるので、自分でピンとくるものをチョイスできる。便利ですね……!
DeepL Writeは何が便利?
DeepL Writeのすごさが何となくわかりましたか?まだ、イメージがわかないあなたに補足で説明します。
- 適当に書いた英語でも、しっかりした英語になる
- 文法を覚えなくて良い
- 単語もRecommendしてくれる
適当に書いた英語でも、しっかりした英語になる
DeepL Writeの最大の特徴は、英文を適当に書いてもしっかりした文章にしてくれる点です。
これまでは、一旦日本語で文章を作り込んで英語に翻訳していました。しかし、DeepL Writeを使うと、何となく浮かんだ英語をポンポン入力するだけで、自動で丁寧な英語(文章)が仕上がるのです。
日本語の文章を考えるだけでも手間がかかるところを、DeepL Writeを使えば、日本語で考える工程をなくせるので、労力が削減できます。
文法を覚えなくて良い
2つ目に、文法を覚えなくてもよい点です。従来の翻訳サービスでは、翻訳として英文を出力してくれますが、文章が正しいかどうかは本人の確認が必要でした。
難しい日本語を翻訳するときはとくに注意が必要で、翻訳された英文をそのまま伝えても伝わらないことがあります。自分に英語力がないと、伝わる英文かどうか判断できません。
しかし、DeepL Writeを使えば文法を勉強しなくても、勝手に正しい英語を作ってくれるので、相手に簡単に伝えることができます。とても画期的です!
DeepL Writeがあればどんな言語も、知識なしで扱い放題になります。現在(2023年1月)はbeta版のため英語とドイツ語のサポートだけですが、正式にローンチされれば、多数の言語に対応するでしょう。
そうすれば、どの言語も予備知識なしで扱い放題になると予想します。
単語もRecommendしてくれる
DeepL Writeなら単語もRecommendしてくれます。
文章を推敲するだけでなく、単語もあわせて何種類か提示してくれるので、自分好みの英語に仕上げることができます。
推敲された文章を、そのまま使うことに抵抗がある方にピッタリです。筆者も、提示された単語を見て逆に学ばせていただきました。それくらいDeepL Writeは文章把握力に優れています。
どんなときに使える?
DeepL Writeが画期的なサービスだとご理解いただけたと思います。ここではどんなときに使えるか、より具体的に解説します。
ビジネス文章の推敲ができる
- ネイティブにも通じる流暢な英文を作れる
- ビジネス文章の推敲ができる
DeepL Writeを使えばビジネス文章の推敲ができます。すでに解説した内容ですが、もうちょっと踏み込んで説明しましょう。
DeepL Writeを使うと、英語の資料の文章添削ができます。DeepL Writeの最大文字数は2,000文字。これは、大抵の資料はカバーできる文字数です。
とくに上層部に見せる資料は、文章に間違いがあると怖いですよね。そんなときにDeepL Writeが役に立ちます。いままでは自分で確認、上司にもチェックしてもらった作業が、ネット上の無料サービスで瞬間的に完了することが可能です。
ネイティブにも通じる流暢な英文を作れる
DeepL Writeは文章を添削して終わりではありません。ネイティブに通用する流暢な英語に直してくれます。
この機能は本当にすごいです!ネイティブに通用する流暢な英語とは、英語に精通する人だけしかできなかった作業。DeepL Writeの登場で、誰でも瞬時に簡単に、流暢な英語を作ることができるようになりました。
もう、英語で時間を使う必要はありません。日本語の文章を書く程度の時間で、流暢な英文を作ることができます。
AIの進化がすごい
話は少しそれますが、昨今AIの進化が止まりません。日進月歩とはまさにこのことで、その領域は文章生成だけでなく、作画・作曲とあらゆるジャンルに到達しています。
とくに文章生成でいえば、文字起こし・同時通訳・テキストチャットなどは進化がめまぐるしいです。
この驚異的なスピードについていかないと、将来置いてけぼりになるのは確かなので、本記事を読んだあなたはDeepL Writeをきっかけに、いろいろなサービスを体験してもらえると嬉しいです。
▼DeepL Write/apple版はこちら
▼DeepL Write/Android版はこちら
▼デスクトップ版はこちら
まとめ
DeepLの新サービス、文章を正しく推敲し、文章候補を提案してくれるサービス、DeepL Writeの素晴らしさを紹介してきました。なかでも以下の3点が便利ポイントになります。
- 適当に書いた英語でも、しっかりした英語になる
- ビジネス文章の推敲ができる
- 単語もRecommendしてくれる
ネイティブにも通じる流暢な英文を作れるのはDeepLだけです。
こういったサービスの登場により、いままで以上に簡単に英語と触れ合うことができ、海外と自由にやり取りが可能になりました。
こういうサービスが増えることで英語が身近になり、より英語の必要性が増えてくるでしょう。英語でたくさんの人と触れ合うことで、いろいろな国のカルチャーが学べ、言語以上に自分が成長する機会が多数存在します。
英語を習得すると人生が変わる人もいるので、興味ある方はぜひ挑戦してください!
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